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2006年8月13日 (日)

野鳥の囀りはα波 キクイタダキ編

野鳥観察、いわゆるBird Watchingという趣味に目覚めて数年になる。 まだまだ駆け出しだし、年配者が多くて気が引ける野鳥の会のメンバーにはなっていない。双眼鏡ひとつで、野山を駆け巡り、いそうなところや地鳴き(野鳥が発する警戒音)・囀りを頼りに、自己流で野鳥を観察し、図鑑と照合しながら種類を確認するフィールドワークである。 姿を見ること自体の楽しさは言うまでもない。肉眼と違って、双眼鏡で拡大された小鳥たちの姿を眼前にしたときの感動はなんとも言えない。 姿ばかりでなく、そのうち、囀りで野鳥の種類を特定することがまた、楽しみになってくる。 何百種類もの野鳥の囀りを録音したCD-ROMも売り出されていて、暇なときには、小鳥類のCDを聞くこともしばしばである。 α波のオンパレードで、見事な癒し系音楽である。 バッハやモーツァルトやマーラーも良いけれど、新鮮な空気と緑あふれる初夏の自然の中で、あるいは、ちょっと肌寒いけれど、緑が芽吹き始めた早春の小川のせせらぎの中で、美しい野鳥の囀りを聞いたときの感動は、筆舌に尽くしがたい。 

まだまだ100種類くらいしか知らないビギナーレベルなのだが、ホオジロ、アオジ、メジロ、ウグイス、カシラダカ、オオルリ、キビタキ、イカル、シジュウカラ、コマドリ、セグロセキレイ、ハクセキレイなどこのあたりの囀りは、とても美しいし平地の雑木林で期間限定のものもあるが、足を運んで耳を澄ませれば普通に聞けるのだ。 早春から初夏にかけての早朝の雑木林はこれらの野鳥たちのシンフォニーで満ち溢れている。 スズメ、カワラヒワ、カケス、オナガ、モズ、コゲラ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、キジ、コジュケイ、ツグミ、アカハラ、シロハラなども声は出すが、囀りとは言いがたいし、聞きほれるほどのものではないが、自然の中を歩きながら、彼らの発する音で、存在がわかるのも、また楽しい。

2004年の早春のある日、当時住んでいた千葉県・松戸市の北小金の雑木林を歩いていたとき、あるお寺でふと足を止めた。静まり返った境内の奥まった林の松の木の天辺から、虫の鳴くような音色で小鳥が囀りだした。 初めて聞く囀りだ。 双眼鏡で覗くがとても小さい小鳥で、よく確認できない。今まで見たことも無い鳥であることは確かだ。5分近く、辺りの静けさのなかで存在を誇示しながら囀り続けると、近くにメジロたちもやってきて私と一緒に鑑賞している様子だ。 やがて、この未確認の小鳥は、その場を去って近くの梢の緑の中に姿を消した。 しばらくは、そのばに立ち尽くして、興奮が冷めなかった。何という小鳥だろうか? 図鑑を見るが、どうにも分からない。 逆光であったし、デジスコープのような重い機材を持って歩くのは趣味ではないし、双眼鏡では特定出来なかった。 残念の一言。 

長い間、あの小鳥は何だったのだろうか?と折に触れては思い出すのだった。 が、これが、ひょんなことから氷解した。 今年の春、某夜、過去の日記を読み返していて、この日のフィールドワークの記録として、「この虫の鳴き声みたいな囀り」という記述に目が留まり、CD-ROMの解説をあちこちめくっているとある野鳥にぶつかった。キクイタダキという14センチぐらいの日本でも一番小さな野鳥である。頭の天辺が黄色いが、あの時は逆光で、かなりの高木の天辺で囀っていたのでこの特徴には気がつかなかった。ドキドキしながら、CD-ROMを聞いてみると、2年間の歳月を経て、あの時のあの囀りが、再現した。 そうかぁ、キクイタダキだったのかぁ。この夜は、あの時の興奮が蘇り、しばらく寝付けなかった。

キクイタダキとはこんな鳥です。

http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/uguisu/kikuitadaki.htm 

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