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2006年9月14日 (木)

B級映画の楽しみ? ~「お熱い夜をあなたに」と「ラムの大通り」

最近、さっぱり映画を見ていないのだが、時折、中古ビデオやDVDを取り寄せては見るようにしている。 新しい映画にいろいろいい映画があるようだが、1970年代の映画にも見直していて楽しい映画はごろごろある。 B級映画?かも知れないが、私の好きな映画にリノ・バンチュラとブリジット・バルドー主演の「ラムの大通り」とジャック・レモンとジュリエット・マイルズ主演、監督はあのビリー・ワイルダーの「お熱い夜をあなたに」がある。 何度見たか分からない。 時折、ふっと時間が出来たとき、ごろりとなって、ついつい何度も見てしまう。 

「お熱い夜をあなたに」は、イタリアはイスキア島を舞台にしたコメディーで、ジャック・レモンが代表するアメリカ文化とジュリエット・マイルズが代表するイギリス文化が太陽がさんさんと輝く神に祝福された南国はカトリックのイタリア文化を舞台に3者がそれぞれの役割でおもしろおかしくぶつかりあうという出色のコメディーである。 随所にワイルダー監督の考え抜かれた捻りある場面とセリフが用意されていて、見るたびに発見があって楽しい。これに匹敵するのは1980年代後半にイギリスで作られた「ワンダと優しい奴ら」A fish called Wandaになるだろうかと思う。 印象に残っている場面を拾うと、

(1)   冒頭のアリタリア航空でローマに到着するとき、イタリア訛りたっぷりのスチュアーデスの英語アナウンスが、Please extinguish your seatbelt and fasten your cigarette になっている(これはワイルダー流のおふざけである)

(2)   ジャック・レモンがイタリアの非能率に腹を立てるので、必死にイタリア流何でもありの「裏の手」を使ってレモンの意に沿うように動いたホテル支配人に、レモンはイタリアの腐敗・不公正をなじると、支配人はシニカルに一言:「ザッコとヴァンゼッティ」とアメリカの不正に抗議・応酬する。

(3)   地元のマフィアに脅されて、賄賂の支払いを要求され、レモンが米ドルの小切手を切ろうとすると、マフィアはすかさず、「落ち目のドルはノー、ドイツマルクか円じゃなきゃ駄目だ」、と一言。 

その他、髯の生えたイタリア人メイドが登場したり、躊躇するレモンを差し置いて、おしとやかなはずのイギリス娘のちょっと太めのジュリエット・マイルズが「素っ裸」になって海を泳ぎ、近くを通る船のイタリア人船員が、やんや、やんやの喝采をすれば、レモンは一言「Where is the English reserve?」(映画では、その後、マイルズが島を散歩していて、停泊している船員たちに偶然遭遇して、追い掛け回されるというシーンもある)と苦言を呈したり、あるいは、イスキア島のロケで写されている島の風景の中に、当時、世界中でロードショー公開されていた映画「ある愛の詩」と何と「ラムの大通り」!!!の看板が出来たり。 

とにかく随所に楽しみが隠されていて楽しい。 

そんな中で、ホテル支配人の役者が妙に味があるなあ、イタリア訛りの英語も見事だし、と思っていたのだが、某夜、「ラムの大通り」を見ていたら、リノ・バンチュラのライバル役のイギリス人で登場していて思わず、ニヤリと笑ってしまった。 この役者は、クライブ・レヴィルという役者だ。 Clive Revil。 渋い脇役の役者である。 ところで、「ラムの大通り」は、ひょっとして、バルドーが出た映画ではベストワンではないだろうか(彼女の全部の映画は見ていないのだが)。

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