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2006年9月19日 (火)

愛着のある本 その3 George Mikes

イギリスのユーモア作家にGeorge Mikes(ジョージ・ミケシュ)という人がいる。 既に故人であるが、高校時代に、How to be an alienという本と出合った。これはZ会の通信添削問題の出題であった。 Z会に、感謝、感謝!

英語の勉強の積もりで、同氏の著書は出来るだけ沢山集めて読むようになった。 絶版になっているものが多いが、コレクションした本を列挙してみると

1)      How to be an alien   (イギリス論その1 1946)

2)      How to be decadent (イギリス論その2 1950年代から1960年にかけて)

3)      How to be inimitable  (イギリス論その3 1960年代後半から1970年にかけて)

4)      How to a Yank and More Wisdom  (アメリカ旅行記、他のエッセイ)

5)      Italy for beginners (イタリア旅行記 1950年代)

6)      Switzerland for beginners (スイス人論 1960年代)

7)      How to tango (南米旅行記 1960年代)

8)      How to be Seventy (自伝 1984年、死の3年前。 傑作だと思う)

9)      English Humor for beginners (イギリス人のユーモアについてのエッセイ)

10) Arthur Koestler The Story of a Friendship  (同じハンガリー人で世界的に著名なジャーナリ

スト、作家、哲学者の友人であったアーサー・ケストラー氏へのオマージュ)

11) The Land of Rising Yen (日本旅行記。 1960年代後半)

12) Prophet Motive (イスラエル旅行記)

13Gedanken sind zollrei (ドイツ語版、ババリア地方、オーストリア、ユーゴスラビア、ハンガリー

の旅行記。 時代は冷戦の真っ只中、1970年前半)

14Tsi-Tsa The biography of a Cat (野良猫との出会いを綴ったユーモア譚)

15How to be God (人生論その1)

16) How to be Poor (人生論その2)

17) How to be Guru (人生論その3)

18) Dr. Mikes Goes Around the World (ミケシュ作品のオムニバス)

19)スパイになりたかったスパイ(翻訳で、ユーモア・スパイ小説。ソビエトのスパイがロンドンで活躍するのだが、ドジで失敗の繰り返し。ロシアの諺がスパイスとして前半、効果的に使われているところは、腹を抱えて笑ってしまう)

良くも集めたものである。 ちょっと、マニアック過ぎただろうか? 一部は、アムステルダムに住んでいたころ、オランダの書店で買い集めたのもあるし、ドイツ語版はオランダ人からプレゼントされてもらったものである。 神田の古本屋街で偶然見つけたものもある。

1940年代から70年代のものがほとんどで、自伝は1980年代に書かれた。 ハンガリー生まれのユダヤ人で、ミュンヘン会談のあった年に取材でロンドンにやってきて、それ以後、ロンドンに留まり、イギリスに帰化し、イギリス作家教会の会長にもなって来日したこともある。

同氏の徹頭徹尾のユーモア作家であり、日本人作家ではこのタイプというのはお目に掛かれないのではないかと思う。 How to be an alienには、例えば、イギリス人の性生活を揶揄して、

Continental people have sex life; the English have hot-water bottles.

と一言で片付けているが、これは、当時かなり評判になり、イギリスはもちろん、ヨーロッパでもかなり人口に膾炙してるらしい。  同様に、まずい食生活に関しても、

On the Continent people have good food; in England they have good table manners

と笑わせてくれる。 

ユーモア作家というのは、皮肉屋とは違って、どこかにいたわりがあるのだろうか、相手をばっさり切ってしまう、辛らつなフランス流のウィットとは一味違う感じがする。 同氏によると、イギリス人はユーモアというのはイギリス人の独占物だとおもっている節があるとのことで、English Humor for Beginnersは、それに対する鋭い分析をいろいろなジョークを紹介しながら語っていて、楽しませてくれる。 

日本だが、第1回目の旅行記(East is East)では「Yes, I Am Not という「にやり」としてしまう章があったり、第2回目の旅行記(The Land of Rising Yen)は1960年代後半、学生運動が盛んだった頃の時代背景で、おもしろおかしく、しかも、日本への愛情も感じられて(リップサービスか)、ペンギンブックでは今でも版を重ねているようだ。 今から30年以上も前の日本を取材旅行した本なので、現在の日本一致しないところもあるけれど、鋭い指摘もあって時折読み返している。 イスラエル旅行記やアメリカ旅行記などとにかく、時代背景の制約はあるけれど、今読んでも面白いし笑わされるが、出色なのは、スイス人論ではないかと思う。これは、めちゃめちゃ面白い! ホントに。

最後に、East is Eastのマレーシアの章から一部を紹介してみよう。

Malaya is supposed to be a country of Malays but it isn’t really.  Before going any further, I had better define certain terms. A Malayan is an inhabitant of Malaya,  irrespective of race or creed;  a Malay is a member of the Malay race and a Moslem;  while a Malaysian comes from the common stock of Malays and Indonesians.  So, for example,  a Chinese can be a Malayan but he cannot be a Malay any more than a Malay can be a Chinese.  A Malay can be also a Malayan and so can an Indian but the Indian can never be a Malaysian.  And so on.  I shall open classes for more advanced pupils in the autumn………

分かりましたかぁ? これが分かればあなたの英語は本物です。 私もやっと笑えるようになりました。

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