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2006年9月29日 (金)

ベトナムを舞台にした映画 その2 「愛人 ラマン」

ベトナム生まれのフランス人女流作家マルグリット・デュラス原作を、フランス人ジャン・ジャック・アノ-が監督した見ごたえのある映画。   

舞台は1920年代のフランス領ベトナム。デュラスの自伝らしいが、15歳で大金持ちの中国人華僑青年の愛人となる。演じるジェーン・マーチンが素晴らしい。貧しい、植民地で父親が早世し母親は騙されて不毛の土地に全財産をつぎ込み破産。失意のどん底にあるフランス人一家のすさんだ家庭事情。少女は、帰省からサイゴンの寄宿学校に帰る途中で運転手附きの車に乗った中国人青年と知り合う。

少女は、お金の為に?進んで?愛人になる。華僑青年はパリ帰りの無為の青年。セックスをする以外、何もすることのない男なのだが。熱帯のけだるいベトナム。ショロン地区で外の喧騒が聞こえる小さな部屋で激しい性愛に溺れていく2人。 愛を告白する青年に、自分は愛していないと告げる少女。

やがて一家ともどもフランスに帰ることになる。少女は、港を離れる船の甲板でひっそりと自分を見送る中国人青年を乗せた車を食い入るように見つめる。

ポール・ニザンの 「その時僕は二十歳だった。。。」の女版 「その時私は15歳だった。。。」

夜の静かな船内から奏でるショパンの音楽を聞きながら、自分を通りすぎたある情念がヴィヴィッドに沸き起こり少女は激しく涙するところで映画は終わる。デュラスはこの映画を認めなかったらしい。

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