« 味の記憶 その3 「じゃがいも」 | トップページ | 強烈な人 「田中清玄自伝」 »

2006年9月25日 (月)

愛着のある本 その4 世界カタコト辞典

文春文庫で出ていた。 もう大分黄ばんでいるけれど、2冊もっている。 もう絶版になっていると思う。 故開高健とまだ現役の小田実氏の共著である。 小田氏の「何でも見てやろう」は傑作だと思うし、学生時代は熟読したものだ。 ベトナム反戦とかまでは良かったけれど、どの後の氏にはついていけないが。

この本は、両氏が精力的に海外を歩き、いろいろな折に耳にした印象の残る言葉を、記憶と共におもしろおかしく語ってくれた得難い本である。

例えば、開高健氏からは、フランス語でPompier et minette (消防夫と子猫ちゃん)の裏の意味を教えられた。 実際に、この言葉をあるフランス人女性に言って確認したら、「その通り」だと確認できた。

小田氏の場合だと、例えばインドを旅行したとき、ヒンズー語の会話でよく間投詞で出てくることばに「アチャ」といのがあるという。 意味としては、「まあ、おや、なるほど、さて・・・」という意味らしい。 

この本を読んだのは、大学卒業した頃だろうと思う。 この「アチャ」に出会って、この本を思い出したのは、ロンドン赴任の時だったから、本を読んだ20年後のことである。 

ロンドンには100メートルに一軒の感じでインドカレーレストランがあったような記憶があるが、当時住んでいたアパートの近くにもあって、毎週日曜日の夜は、必ず、カレーのTake Awayをしていた。

イギリスではとにかく通うこと、顔なじみなることが、買い物のコツだとは、いろいろな経験者に言われたが、まさにその通り。 通算で、1年近く通ったのだが、まず、レストランに入り、挨拶。 それから、野菜カレー、シシケバブ(羊のひき肉)のインド風グリル、チッキンティッカ(チキンのグリルインド風)、ニンニク入りナン1枚を注文し、最後に、ハーフパイントのビールをオーダーして、ビールを飲みながら、料理が出来るまでの10分から15分を待つというパターンである。 途中からは、私の顔見るだけで、ビールが自動的に出てきて、オーダーもこうですね、と先方が確認をするまでになった。 そして、最初は、気づかなかったが、私のオーダーを注文表に書きながら、メニューの合間に、アチャ、アチャ、アチャというのがしきりに入るのに或る時気づいてから、さらに、インド人に妙な親近感を抱くようになったものだ。

閑話休題。 以下、私の「世界カタコト辞典」を少しばかり披露したいと思う。 最初は、ハワイ語である。 スタイルはあくまで、オリジナルの開高・小田風にしてみようと思う。

Ia te aloha ia te oe

(ハワイ語で、私はあなたが私を愛するようにわたしもあなたを愛するの意)

それは、小生がまだ20代の半ば過ぎの頃の話である。 オランダはアムステルダムに1年住んでいたことがある。 昼間は会社の仕事があったけど、夜は全く自由。 独身で(今もそうだけれど)、パワーがまだ十分あって人生が楽しくてたのしく仕方がなかった頃のある日。 あるローカルパブで、チャーミングな女性と出会ったのだった。 オランダ人は言葉の天才である。 准英語国民であり、英語以外にヨーロッパの言語を複数話す人間がざらにいる。 東南アジアの華僑にあたる。かつてタイで出会った日本語ガイド氏は台湾出身の華僑で、日本語はもちろんタイ語、マレー語、広東語、北京語、福健語そして英語をすべて流暢に話す語学の天才であり、将来は実業家を夢見る好青年であった。 オランダ人はヨーロッパの華僑である。

ところで、彼女の名前は、Alma!!!(マーラーの奥さんの名前と同じ)。 カタコトの英語を操りながらお互いに冗談を交わしながら、だんだん酔いがまわり気が付いたら、周りのオランダ人をさしおいて二人で長い長いDeep throatではなくDeep Kissを交わしていた。 お互いにカタコトのいろいろな国のことばを使って冗談を言いながら笑わせながら、最後に彼女が一言呟いた。 「イアテ・アロハ・イアーテ・オエ」。

それってどこのことばとポカーンとする小生に彼女はいたずらっぽく笑って、英語で意味を説明してくれた。二人とも相当よっていたと思う。 閉店間際に彼女のボーイフレンドが店に現われべろべろの彼女をエスコートしてTot ziens (オランダ語でまたあいましょう=さよなら)。 

一期一会ではないが、数年に一度はこの言葉と彼女のことを思い出すことがある。」

以上は、本当にあった話で、脚色はありません。 証人は、当時同じ研修でアムステルダムにいた、情報関係のA君です。 上記の中で、お互いにジョークを言い合ったことになっているけれど、そのジョークについては、また、別の機会に、ブログでアップする予定。 乞うご期待!

« 味の記憶 その3 「じゃがいも」 | トップページ | 強烈な人 「田中清玄自伝」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

ブログ楽しく拝見させていただきました。

私はアフィリエイトサイトを紹介しています。
宜しければこちらのサイトで当アフィリエイトに参加して頂けないでしょうか?
報酬は1登録¥1000、1クリック¥1からです。
アフィリエイトの報酬だけで、月90万円稼いでいる方もいらっしゃいます。
皆さんそこまでいかなくても月にいくらかのお金は稼いでいます。
お客様のブログはとても魅力的なので多くの報酬が見込まれると思いますよ。
ご興味があれば是非サイトをご覧下さいませ。

 ↓詳細は↓
http://s2.muryo-de.etowns.net./~hukusyunyu/?cosa

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 愛着のある本 その4 世界カタコト辞典:

« 味の記憶 その3 「じゃがいも」 | トップページ | 強烈な人 「田中清玄自伝」 »