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2006年9月23日 (土)

味の記憶 その2 「カレー」

今回はカレーをテーマにしてみよう。 私はカレー大好き人間だ。 以下は、過去の日記のメモから抜き出して、アップすることにした。

ロンドンでカレーを食すの巻 

事務所の引越しも終えて一段落した、1998年の12月の或る夜、会社の同僚であるF氏とA氏とLiverpool stationの近くのインドレストランで舌鼓を打った。 ロンドンには、かなりのインド人が住んでいて(大英帝国の遺産)、インド料理店はかなりある。 一度研修員とピカデリーの近くのインド料理に行ったことがあるが、油との相性が悪かったのか、胃腸が疲れていたのか、お腹をこわしインド料理にはその後手を付けずにいたのだった。

もともとカレーは大好き。母親が作る日本的な家庭料理カレーも好きだし、お蕎麦やで食べるカレーどんぶりやカレー蕎麦・うどんも好きだし、本格的なインド料理(カレー)も好きである。 東京は赤坂見附のMotiに、会社の先輩に連れられて行って初めて本格的なインド料理がこんなに美味であることをしったのは、もう20年前近くになる。 

銀座・有楽町の歌舞伎座近くのナイルという老舗も忘れがたい。 もうなくなられたご主人のナイルさんは、戦前の京都帝大で橋梁建築を勉強したインテリでもある。 本も出版しており、かつてはインド独立闘争に深く関わっていたと聞く (いわゆる、ガンジー一派とは別で、チャンドラ・ボースらと同様、日本をイギリス帝国主義の開放者と位置付けて手を組み、インド独立をもくろんだが、その後の経緯は、その後の歴史が語る通りである)。 ナイルの「ムルギランチ」は、店の看板メニューだ。

そう言えば、当社のレセプションで働くHのスリランカ風カレーも絶品である。一度フィッシュカレーを味わったが美味しかった。使った肴がサバなので小骨が多く食べにくかったが、ドーバーで取れる鱈を使ったらと提案した。 なぜ鱈かというと、東京秋葉原のベンガルというカレー屋のカレーで思い出したからだ。ここのカレーも旨かった。フィッシュカレーは、あっさりした、小骨のない白身の鱈だった。 何度、ベンガルのフィッシュカレーを食べたことだろうか!

さて、リバブール・ステーション付近のインド人街のとあるレストランに入ってみると、満席、仕方なくパイントのビールを頼み待つこととする。 A氏は、クラシックの愛好家であるが、引っ越したばかりの、当社のビルにかつて、Anton Brucknerが滞在していたことを知らなかったらしい。 建物の入り口を注意深くみれば表示があるのですぐ気がつくのだが。 それによれば、19世紀後半の或る時期にアントン・ブルックナー氏はここに滞在し、かの交響曲2番の構想を得た……。 

クラシックの話がはずもうとすると、F氏から「俺は、音楽も絵画もわからん、女は別だがなあ」と邪魔が入る。 Fさんは、女以外の「美しさ」に虜になったことないのですか?と話はやおら哲学的になる。 小生が得意とする「桜の花の美しさ」にまつわる話をひとしきりすると、「ふーん」と納得したのか、キミは「哲学者」だなと一言。 と席の用意ができたとの案内に従い着席する。

周りを見回すと皆男ばかり。 ひょっとして、などと変な考えがよぎったが、良く観察すれば皆ノーマルな男達ばかりであり一安心。 結局、この手のレストランは、これから、ベッドをともにしようとする男女には不向きなのだろうか? 確かに、男女のカップルが極端に少ない。 こちらで習った英語にいわく:Dinner is a prelude to bed. とにかく男・男・男達の世界。  給仕たちも、皆彫りの深い哲学者然としたインド人たちだ。 勢いわれわれの話も。哲学的となる。 「えーっと、レンティル豆のスープと、タンドリー・チキン、それと、ビリヤニ(五目炊き込みご飯)、普通のご飯、ナン三つ、チキンカレー、ホーレンソーカレー、それから…・・」 一通りオーダーして、先ほどからの続き…・。

話は、モーツァルト音楽から、チベット仏教と修行のこと、オウム真理教の麻原氏のこと(氏の修業体験はかなり本物である)、最近話題になった、「7years in Tibet」という映画、 F氏がかつてインドツアー添乗した時の体験談特にベナレスのすさまじさ(ガンジス川にまつわる生・死のもろもろ、路上に群がる乞食や、らい病患者たちなどなど)、遠藤周作氏の「深い河」(主な舞台はインドのベナレス)のこと、ビジネスでは、インド人とは付き合いたくないこと(とにかく、振り回されて、銭にならない)、 最後は、日本食レストランで食事する英人男女は食後に必ずセックスをするという珍説(英人に取って、日本食はかなり高級料理である。まして、日本料理で食事をしながらデートする英人カップルならば、特に男としては、大枚をはたくわけだから、食後は必ずパートナーにセックスを要求するはずである。もっともらしい話だが)など森羅万象に渡る楽しい一時となった。

もちろん、オーダーしたものはすべて胃袋に収まる。 最後に、デザートのヨーグルトと何故かカプチーノ・コーヒーを飲んで、ようやくTHE END。  時は、金曜日の深夜0時に近かった。 外は、気温ゼロ度の寒さ。 小生は、F氏、A氏と気持ちよく別れ、地下鉄で帰宅した。「週末の楽しみは、金曜日の夜にあり」とはよくいったものだ。

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