2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

« 金木犀と赤とんぼとハゼと・・・・ | トップページ | ベトナムを舞台にした映画 その2 「愛人 ラマン」 »

2006年9月28日 (木)

ベトナムを舞台にした映画 その1 「青いパパイアの香り」

なかなか見事な映画だ。 ショット、ショットが凝っている。 ハッとさせられる。

小津安二郎を思い出してしまう。 フランスとベトナムの合作だ。 ハリウッド映画では絶対できない映画だ。フランスとアジア(ベトナム)の繊細さが紡ぎだす、ベトナム版小津映画である。 

時代は1950年代のホーチミンか。 住み込み奉公の女の子の目を通して、ベトナム人社会を淡々と描いている。 子供の目線で描いている。カエルや昆虫も登場する。 家主の男の子が女の子に意地悪をする。 男の子が、溶け出した熱い蝋燭をたらして蟻を殺すシーンもある。 時折、野鳥の囀りも聞こえて、気になった。1カット、1カットが、計算されていて、見事だ。

後半では、その奉公していた少女が別の奉公先に移った。 そして、場面は、数年後の美しい女として成長した奉公女の登場となる。 はっとするぐらい艶かしく少女は変身していた。 そして、彼女は、フランス帰りの芸術家(音楽家)青年と目出度く結ばれる。 これだけの映画である。 セリフが極端に少ない。 しかし、最初から、最後まで、画面に惹きつけられた。 そして、美しいものを見たなあ、という印象が残った。 

ある映画評論家は、大変出来のいい作品だけれど、「オリエンタリズム」の視点から描かれたベトナムである、と批評していた。 かも知れない。 しかし、フランスというモダンで洗練された感性というフィルターがなければ、このような映像もこのようなストーリーも出来なかったであろう。 アメリカで生まれたジャズが黒人だけでは出来なかったのと同じだ。 白人の持つ感性がぶつからなければ、永遠にあのジャズは出来なかった。 オリジナリティなんてそんなものだ。 監督は、ヴェトナム系だけれど、フランスで育ったフランス人だそうだ。 この映画の後、別の映画を作ったらしいが、これは、極めつけの駄作だったそうだ。

« 金木犀と赤とんぼとハゼと・・・・ | トップページ | ベトナムを舞台にした映画 その2 「愛人 ラマン」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ベトナムを舞台にした映画 その1 「青いパパイアの香り」:

« 金木犀と赤とんぼとハゼと・・・・ | トップページ | ベトナムを舞台にした映画 その2 「愛人 ラマン」 »