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2006年10月11日 (水)

音の記憶 ~ グスタフ・マーラーの音楽

クラッシック音楽とは無縁な生活を送ってきた。 決して嫌いではない。 中学生のころは、クラッシックコンサートの時間があって、ベートーベンをよく聞いたものだ。 モーツァルトの曲も聴いたはずだった。 高校時代は、映画音楽とフォークに凝り、大学に入るとロックだ。 やがて、会社に入ると、ひたすら、仕事に没頭して、音楽なんて・・・・・・。

バブル景気真っ盛りの頃。 或る日、確か、小雨が降る冬のことだったと思う。 吉祥寺の街をぶらぶら歩いていたら、マーラーの交響曲5番のあの有名なアダージョのメロディーが突然耳に入ってきた。 足が止まってしまった。 小林秀雄氏が、大阪の道頓堀だかどこか知らないが、モーツァルトの音楽に出会ったように! 

実は、学生のこと、池袋の文芸座地下で、一度ならずこの音楽は聴いていた。 ルキノ・ビスコンティ監督の傑作「ベニスに死す」で効果的に使われていたのは、このマーラーのアダージョだった。 当時は、こんな、映画を理解する能力に欠けていたのか、心地よいけだるい音楽に身をゆだねて、途中で眠ってしまったのだ。 妙に心を揺さぶる音楽だなという印象だけで、映画の主人公は、何故あんな少年に夢中になるのか、理解しがたい思いを抱いたものだった。 それっきり、忘れていたのだった。

それが、突然、吉祥寺の街で、再び鮮やかに蘇ってきたのだった。 躊躇することなく、CDを購入して、その日からマーラーを聞きまくった。 交響曲の1番から9番まで、ズービン・メータ、シノーポリ、バーンスタイン、テンシュテット、ブルーノ・ワルター、ゲオルグ・ショルティなど何でも聞いた。 歌曲も聴いたし、サントリーの宣伝で当時使われていた「大地の歌」(ドイツ語はDas Lied von der Erdeで本来は、この世=現生の歌というのが正しい訳だ)を何度聞いたことだろう。

悪妻と言われた?マーラーの美女妻アルマ・マーラーの回想録や、イギリスの鬼才ケン・ラッセル監督の映画「マーラー」も見たし、柴田南男著「グスタフ・マーラー」(岩波新書)も読んだのだった。

とにかく、マーラーに凝りに凝った。

そして、ある日、ぱったりと、マーラーを聞かなくなった。 何だったのだろうか? あの、入れ込み振りは? 実家の押入れの中に、大切に仕舞ってあるのだが、この数年、指一本触れていないし、音を再生していない。 このプッツン振りをどう説明したら言いのだろうか? 

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