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2006年12月31日 (日)

あっという間の1年でした。大晦日はやっぱりバードウォッチング!

今日で今年も終わりだ。昨日から弟の子供たちが遊びに来ている。中学2年生と1年生。せわしいばっかりの甥と姪だと思っていたら、この1年でずっと大人びてきて落ち着いてしまったのにはビックリだ。昨夜遅くまで、テレビを見たり勉強したり?で今朝早起きした時には、二人はまだぐっすり眠っているようだ。(夕方家に戻って聞いたら、10時過ぎの起床だったらしい。若いうちはいくらでも寝ていられるのだ。私も学生時代はもちろん、サラリーマンの20歳代の週末はいつも昼過ぎまで寝ていた記憶がある。いまじゃ無理だ)

いつもと変わらぬ朝食を取り、よーっし、今年最後のバードウォッチング納めだゾ、と双眼鏡をもってまたふらふらと出かける。12月は10月、11月の忙しさと禁欲の反動でこれでもか、これでもか、と週末はバードウォッチングに精を出したが、冬休みにはいってからというもの、東京へ遊びに出かけた2日を除いて、毎日、実践している。全然飽きないのだ。

今日も終わってみて、フィールドノートを付けてみれば、全部で48種の野鳥を観察した! 今年最高の結果であった。特に野鳥が出る場所に出かけたわけではなく、自宅付近の雑木林や野鳥が出そうなところを昨年末から今年始めに歩き回り、今年の12月から集中的に頑張ってみたら、殆どの冬の野鳥が観察出来たということだ。他のブログで出ている情報だと、あとオオマシコとミヤマホオジロくらいだろうか?見てないのは。それ以外は全て出揃ったようだ。

開眼したルリビタキだが、自宅界隈の雑木林・公園のルリビタキマップが完成した。私の秘密スポットである。今日は、例の場所で、ルリビタキの♂3羽、♀2羽と戯れた。驚きである。もっといるかも知れないが、少なくとも5羽の縄張りは分かった。 一方、少年の○でも♂1羽と♀1羽がいることは知っているが、今日は何とか♀1羽を観察出来た。囀り(冬の地鳴き)もないのだが、この辺りにいるだろう、とそろーり近づいて行くと、案の定、とガガッ、ガガッと微かな地鳴きが緑の茂みの中から聞こえてきた。潜んでいるのだ。空っ風が冷たいのだが、何とかして姿を見たいという情熱で発火して立ち尽くすこと10数分、ルリビタキ嬢は地味ではあるが、その優雅な姿を見せてくれた。

某センター前の水路では、ここのところ毎回のようにカワセミの姿が見られる。今日も期待して通りかかる。50メートルほど手前の橋から双眼鏡で探すと、ちょうどホバリングして、水中に突撃して、コンクリートの岸壁に戻ったところだった。残念ながら空振りだったようだ。すぐ右手にはカメラを構えたバードウォッチャーが一人いた。一昨日も見かけた人だ。あんたも好きね~。

カワセミ → http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/kawasemi/kawasemi.htm

秘密のスポットでは1時間半近く、3羽の♂のルリビタキと2羽のルリビタキの♀を独占して!戯れた。早くデジスコープを買おう!優雅な写真を、この感動を他の人にも見せてあげたい、と思うようになった。 

それと、いつものヤマガラとシジュウカラとコゲラの3点セットの中に、今日はヒガラを見つけた。やっとのことだ。すばしっこくて、なかなか双眼鏡の中に入らないので苦労した。3点セットならぬ4点セットの豪華版となった。

ヒガラ → http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/sijyuukara/higara.htm

シジュウカラは → http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/birds/card/0418.html

今日は、ルリビタキの大ヒットだったが、それに負けずと、ジョウビタキの♂にも出会ったし、昼前から、猛禽の出る草原一帯をゆっくり2時間かけて散策した。昨日遭遇したノスリがまた出てきた。

トビも一羽悠々と大空を舞っている。桜川の上流へどんどん歩く。ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワの群れ。時折モズの姿。昨日から、随分モズに出会っている。特に♀と遭遇する機会が多い。眼窩の黒味がなくて、胸がうろこ状になっている。

随分と上流までやって来た。そろそろ引き返そう、と戻り始めてすぐに、あの懐かしいベニマシコの囀り(冬の地鳴き)。フィッ、フィッ、フィホッ・・・。セイタカアワダチソウの綿の部分を盛んに啄ばんでいる。どうも♀のようだ。3羽。どこだーい、♂君は。あちこち追いかけたが、とうとう♂の紅色とは出会えなかった。

空が、騒がしいと思って見上げるとカラスに追われる別の猛禽の姿。下から見上げたその優雅な姿はカラスとは全然違う。間違いなくオオタカであった。

http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/taka/ootaka.htm

時計はもう14時近い。そろそろ帰ろう。寄り道して、正月に飲むワインを近くのスーパーに買いに行く。フランス産のボルドーワインだ。そして、もう一度、○○○谷を通りかかり、ルリビタキ君達に最後のお別れをして、○波公園を通ると、「我が憧れの」ウソの「口笛」みたいな囀りが聞こえる。♂2羽と♀2羽が桜の芽を啄ばんでいる。 いやはや、もう、ここまで来ると何がなんだか・・・・・・。

すっかり満ち足りて家路を急ぐ。目はキラキラ。体の中は空っぽ。当分、止められそうもないナ。

2006年12月30日 (土)

猛禽について~年末にノスリと出会う!

バードウォッチングの外道と言うと、猛禽には失礼かも知れない。可愛らしい小鳥に比べて、肉食の猛禽は実は、なかなか観察が難しいと思う。そもそも、囀っている猛禽は滅多に見れないし、羽を休めて止まっている猛禽を見るのもそうあることではない。私の経験では、大体カラスが大騒ぎしているなぁ、と思ってふっと目をやると大騒ぎしているカラスの中に種類の違う鳥に気づき、双眼鏡を向けるとそれが、トビだったり、オオタカだったり、ノスリだったり、ということが殆どなのだ。というか、下から見上げる姿では、その猛禽の種類を見分けるのは至難の技である。特に私のようなビギナークラスのバードウォッチャーにして見れば。

今日は、何とノスリに遭遇した。年の瀬も押し迫ってしかも寒気が日本を襲っていて、とても風が冷たい陽気だったのだが、私は、それにもかかわらず一日中気ままに雑木林や公園、草原をほっつき歩いた。そして何も気兼ねすることのない無垢な時間を堪能した。何と言う贅沢!ルリビタキは、大分習性がわかって、ここのところ毎回バードウォッチングに出かければ、2度、3度はその姿を観察できるまでになった。今日も、秘密のルリビタキスポットで、たっぷりとルリビタキの♂や♀と戯れ、カワセミ、ミソサザイ、ウソ、ジョウビタキ、キセキレイ、ヤマガラなどもじっくりと観察したりで合計45種類近い野鳥に出会い、今年もこれでおわりだなぁ、と満足感に浸りながら、そうだ、ベニマシコが見たいな、と最後に雑木林の前に枯れ草が広がる場所に足を運んだのだった。

午後の夕陽が差し始めるうら寂しい草原を歩いていると、突然100メートル近く先の雑木林の縁の木立から猛禽が離陸して大空に舞った。おおっ、猛禽だ。トビじゃないぞ。私の頭上50メートルくらいの至近距離を悠々と円を描きながら上昇していくではないか。くっきりと見えるその姿。野鳥図鑑で飽きるほど眺めて頭に入っているこの姿は間違いなくノスリだ!上昇気流に乗って、段々高度を上げて、10分もすると肉眼では見えないくらい高く舞って、姿が見えなくなった。 

http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/taka/nosuri.htm

実は、今週日曜日にもここを歩いていて、この猛禽を目撃したのだった。そして、たぶんノスリだろうとほぼ特定はしていたのだったが、今日はしたから見上げるノスリの姿は、まさしくこのインターネットの図鑑に示されている写真そのままであった。

それにしても、私のすむこの地方の小都市(人口20数万)は、緑が濃くてこんなにも野鳥が豊富だとは驚くばかりだ。猛禽だと、今年の6月だか7月だったか、勤務する学校のキャンパスの近くでツミも目撃した。雨上がりの昼下がり、聞いたことのない鋭い野鳥の声が電信柱の上から盛んに聞こえてきた。何だ、何だと見上げると、右足に捕らえたスズメを掴んで飛び去る小さな猛禽の姿があった。キジバトくらいの大きさで、図鑑で確かめるとツミであることが分かった。 Yahooの野鳥図鑑を除いて見ると「オナガが生息するところに営巣する」とあり、成る程と納得した。勤務先の界隈は、よくオナガの群れを見かけるのだ。それも、ある民家の緑豊かな庭先の木に営巣しているようなのだ。ツミはオナガ(たぶん大きすぎる?)は襲わないらしい。

ツミ → http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/taka/tumi.htm

オナガ → http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/karasu/onaga.htm

これまで出会った猛禽だが、トビ、オオタカ、チョウゲンボウ、ツミの4種類に先日、涸沼で見かけたミサゴ(これは95%の確立)と本日のノスリで合計6種類となった。これから当面の目標はチュウヒとハヤブサになるだろうか・・・・・。

2006年12月28日 (木)

東京で飲み、神田古本屋街をうろついて来た。

今週は火曜日の午後から上京して、昔の仲間たちと一杯飲んで、それから、神田・古本屋街をうろついて来た。

火曜日の午前中はいつもの通り、バードウォッチングに興じた。天気が崩れかけており、最後は小雨が降り始める悪コンディションであったが、それでも33種類の野鳥に出会えたのだから、文句はない。久しぶりにアカゲラに出会ったし、ルリビタキは♀1、♂2、合計3羽に遭遇、カワセミの姿も拝むことが出来た。ベニマシコは地鳴き(冬の囀り)を聞いたが、姿は見れなかったのが残念。

アカゲラ:http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/kitutuki/akagera.htm

13時半前の特急で東京へ。神保町の古本屋街をうろうろして有楽町へ。前の会社で海外駐在経験者と旧交を温めた。飲んだのはここ→http://www.okr-j.co.jp/

以前から贔屓にしていたビアホールで、牡蠣料理とローストビーフが看板のお店。昨夜テーブルの予約を入れようとするも、最初は一杯ですと、断られたものの、しつこくお願いしたところ、係りの人がそれじゃ、予約を洗いなおしてもう一度確認します、と協力してくれて、結果的に1テーブル(4人席)をOKしてくれたのである。外は、この時期には珍しい突風と大雨。レストランの中は年末の忘年会シーズンらしく人で溢れている。一番最初に到着して、早速ハーフ&ハーフの生ビールを飲みながら、ニシンのマリネとソーセージの盛り合わせを食べる。美味い!やがて、F山氏が現れ乾杯。そして、F江氏が加わる。肝心のO氏は大幅に遅れてやってきた。ローストビーフは2皿、牡蠣フライ2皿、牡蠣とほうれん草のグラタン、ミックスピザ2皿を肴に、ビールから赤ワインのグラスを次から次へと空ける。

心地よい酔いが回ってきて、昔話と近況の話をしながら気がつけば、周りに人は誰もなく、我々4人だけとなっていた。そういえば、ロンドンでF氏とよく足を運んだ寿司屋でも、当時行き詰っていた仕事の悩みの話をしながらも、なかなか美人の韓国人ウェイトレスや寿司職人のタイ人の方やら、楽しく?四方山話をしていると、いつの間にか我々だけが最後まで残っていた、ということがよくあったなぁ・・・。

水曜日の昨日は、朝から再び神保町へ。「小林のおにぎり」で高菜と鮭のお握りを購入して簡単に朝食を取る。カフェオレを飲んで一服し、古本屋巡りを始める。バードウォッチングも楽しいが、当てのない古本屋巡りもまた楽しきかな!インターネット検索で読みたい本はいつでも買えるが、古本屋巡りは、それはそれで、意図せざる偶然の出会いがあって、これまた楽しい。 

A Guide to Bird-Watching in Europeというのを見つけた。1975年版だが、各国の野鳥分布状況を読みやすい英語で書いてある。即座に購入した。ちらちらとページをめくって見ると:ルクセンブルクは猛禽類が多く見られる。国土の30%が森林で、ノスリは北部と南部で普通に見られる。クマタカ、トビ・・・・・・。面白そうだ。想像によるヨーロッパのバードウォッチング旅行が楽しめそうだ。

昭和13年に出た「20世紀の神話」(アルフレート・ローゼンベルク)という本が目に飛び込んでくる。ナチスのイデオローグだ。3000円かぁ。ぱらぱらめくりながら思案した。とりあえず、素通りすることにする。 

「日本人が世界史と衝突したとき」文化人類学者増田義郎氏による日本論である。定価2600円+消費税がなんと850円。即購入。

山内昌之著「納得しなかった男 エンヴェル・パシャ 中東から中央アジアへ」。5200円の定価が2800円なり。興味のあるオスマン帝国の解体、トルコと中央アジア、コーカサスを駆け巡った青年革命家の物語である。ロシア史、トルコ史、中央アジア史。西欧帝国主義とソビエト社会主義とイスラムの出会い・・・。同氏の「ラジカルヒストリー」以来、気になっていた本だ。即、購入。

夕方まで一つ一つの古本屋を丹念に訪ねる。あっという間に17時近くなった。昼の時間は一旦、東京駅八重洲口で大学時代の先輩にして会社の先輩で現在は金融機関に身を置くY氏とランチタイム。先週半ばからオーストラリアに出かけていて、月曜日の朝成田到着、そのまま出勤、昨日は忘年会で疲れている様子。ソウル、ホーチミンシティ、マニラ、パース。2ヶ月置きのペースで駆け巡っているという。これはまったくの個人的趣味なのだそうだが。

さて、夕刻は、新橋の老舗で佃煮などを家族へのお土産に購入してから、近々中国は北京でビジネスを始める?というS氏と友人たちによる一種の送別会に参加した。

場所はここ: http://www.daixin.com/toshomenso/shinbashi.htm

中華料理といえば、広東料理、上海料理、北京料理、四川料理といろいろあるが、ここは西安料理。美味かった。茄子の空揚げ、砂肝の空揚げ、鶏の黒酢あんかけ風、焼き餃子、水餃子、トマトと卵の炒め物、牛肉と・・・の炒め物、キュウリのニンニク風味などなど、次々と平らげ、かつ飲んだ。ビールと紹興酒。2次会は、ニュー新橋ビルの地下で、最終電車がなくなるまで飲んでしまい、カラオケパブに繰り出し、どこでどうなったやら、夜を明かして、今朝は7時過ぎの電車で帰宅した。ああ、疲れた・・・。 これで、年末の忘年会はオシマイ。

2006年12月25日 (月)

イソヒヨドリとキセキレイ、そしてベニマシコ・・・

冬休みが始まって三日目。毎日、午前中は野鳥観察三昧で過ごし、午後は、年賀状を書いたり部屋の整理をしたり、本を読んだりで過ごしている。今日は、久しぶりに(3週間ぶり)に、別のコース(逆川緑地)を歩いた。8時過ぎから帰宅まで約5時間。堪能した。観察した野鳥は、ざっと数えて45種類である!なかなかのものである。

先々週からルリビタキで熱くなっていたが、今日は、何と言ってもイソヒヨドリとベニマシコである。

イソヒヨドリは、通常は海辺に生息すると聞くが、驚くなかれ、私のバードウォッチングテリトリーにもいるのである。今年の2月のある日のこと、逆川をずーっと上流に向って歩いてると、いつも違う鳥が突然現れた。双眼鏡で覗くと:

http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/tugumi/isohiyodori.htm

図鑑で確認すると、イソヒヨドリの♂である。♀はもっと地味である。囀りは聞いたことがないが、CDで聞くととても美しい。ツグミの仲間だ。クロウタドリに似た囀りである。2月~4月にかけて、散歩するたびにまた会えるかなぁ、と楽しみにしていた野鳥だ。某所陸橋のコンクリートの支えの隙間にいつもチョコンととまっている姿を何度みかけただろうか・・・・・。4月の上旬を最後に、見なくなってしまった。 

と言うのも、夏場はバードウォッチングを休んでいたからだったが。秋口から徐々にバードウォッチングを再開して、姿を探していたのだが、ずーっと出会えなくて気にはなっていた。そして、今日念願かなっての再会である。同じ♂だと思いたい。

さらに、上流の草原を歩く。ベニマシコがお目当てだ。近くの民家の緑の垣根から盛んにジョウビタキの囀り(冬の地鳴き)がするので、じっと見ていると、家主が犬を連れて散歩に出てきた。「野鳥を見てます、すみません」、と言うと、のってきた。「今年は、野鳥がいろいろ出てるみたいですね。囀っているのはジョウビタキの♀です」「ここのすぐ先では、ベニマシコもでますよ」「下流の某雑木林は、カラスも多いけれど、野鳥は一杯でますね。今日も、ウソが出てました・・・」

家主は犬を連れてランニングしながら散歩に出かけていった。私はゆっくりと後を追いながら小川の土手を歩く。中流から上流はセグロセキレイとキセキレイが多い。今年はキセキレイの数がすごく増えたようだ。キセキレイも好きな鳥だ。バードウォッチングを始めてすぐ、当時住んでいたアパートの前の空き地(畑)でいきなり出合ってびっくりしたものだ。その後、なかなか出会えなかったが、一度、高尾山にバードウォッチングに出かけたとき、私鉄の駅前の小川に沢山のキセキレイが戯れていてびっくりした。普通にいる鳥だが、数的にはハクセキレイ>セグロセキレイ>キセキレイという順番だから、キセキレイを見ると心が躍ってしまう。囀りはセグロセキレイが一番キレイだと思う。

http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/sekirei/kisekirei.htm

冬至を過ぎて冬の寒さが増した。11月終りくらいまでは、天気がいいとホオジロなんかはまだ囀ってくれたが、さすがに囀りは聞こえない。今日はいろいろな野鳥を観察したけれどもまだベニマシコを見ていない。ゆっくりと歩きながらあたりを伺う。やはり、冬の囀り(地鳴き)が聞こえないとなかなか難しい。私が知る秘密のスポットにやって来た。じーっと待つこと15分。フィッ、フィッ、フィホッ・・・・聞こえてきた。大分遠いが、音源に双眼鏡を向けると、まずは地味な♀の姿。じっと見ていると近くに♂がやって来た。やはり♂の紅色の姿を拝まないとベニマシコを見た気がしない。立ち尽くすこと10数分。盛んにセイタカアワダチソウだかのフワフワした部分(種?)を貪っている姿をじっくりと観察出来た。(ベニマシコについては108日のブログ参照)

さあ、帰ろう!目はキラキラ、体の中は空っぽという感じで5時間の野鳥探索は終わった。

2006年12月20日 (水)

例の雑木林のルリビタキは♀だった!

このところ、ずっとルリビタキの話題である。ベテランのバードウォッチャーは苦笑するであろうが、お許しいただきたい。何とか野鳥観察100種類を超えるところまでこぎつけたが、私のお気に入りは、ルリビタキ、エナガ、そしてクロウタドリなのだ。ルリビタキはその優美さ、エナガはその可愛らしさ、クロウタドリは、その囀りの美しさ・・・。 ルリビタキだが、やはり愛好家は多いらしく、こういう写真集がアップされているのを見つけた:

http://enjoy.pial.jp/~suji/ruribitaki.html

今朝も、いつものように早朝の静かなキャンパスを歩いた。ヤマガラの群れに遭遇。一羽とは目と目があってしまって、私は一瞬動けなかった。平和な1日の始まりである。

職場は、今週で仕事納め。以前の民間企業とは大違いである。さあ、12連休、何をしようか、それだけで心うきうきである。久しぶりに東京へ出かけて、神田古本屋街を1日巡り歩き、古い友人と飲んだり、そんなものだが、買い込んだ本もどっさり読みたいし、家族と冬の名物・どぶ汁(アンコウ鍋ではなく、アンコウの肝とアンコウの水分だけで調理した鍋で漁師がが食べる格別美味い鍋)を食べに行ったり、後は野鳥観察三昧だろう。

明日は、留学生とのお別れ会を兼ねたクリスマスパーティもある。ああ、今日はプレゼントを買いに行かないと・・・・・・。その準備やら、終了したイベントのフォローやら、職場の一日はあわただしく過ぎる。

昼休み、双眼鏡とお弁当を持って近くの雑木林へ。キャンパスのM棟に住み着いていたルリビタキは、「抜けて」しまったようだ。今日こそは雑木林の例のルリビタキを確認しようと決意して、凍えそうな寒さの中、コートも着ずに、心を熱くして、出かけた。徒歩10分。

いきなり、ツグミの仲間のアカハラに遭遇した以外は、静かである。シジュウカラとアオジが少々。そして、後はしーんと静まり帰っている。30分ほど粘ったが、成果なし。さあ、帰るか、とゆっくりと歩き始めると、地鳴きが微かに聞こえる。ガガッ、ガガッ。沈黙。ガガッ、ガガッ、沈黙。すぐ近くにいる!じっと立ち尽くして、目で辺りを伺うものの特定できない。と、この沈黙にいたたまれなくなった小さな小鳥が2メートルほどの金網からすーっと、緑の茂みに逃げていった。惜しい!ルリビタキだった!

少し戻って、数分じっと待つ。そして、また先ほどの地点に近づく。地鳴きが聞こえる。じーっと我慢していると、ついに、小鳥が姿を現した。数十メートル先の枯れ木の枝、地面の草地に着地して、また戻って、忙しく動き回る。少し動きを止めたところで双眼鏡で姿を捉えると、ルリビタキの♀であった。想像していた通りである。ついに、ここのルリビタキを捉えた。なかなか優美なルリビタキ嬢である。10分ほど、戯れさせてもらった。じーっと双眼鏡で覗き見している!と突然、レンズの中にモズが現れた!危ない!と声が出そうになったが、ルリビタキ嬢はさっと身をかわしてすぐ近くに難を逃れた。何を隠そう、モズは小型の猛禽である。自分より多きいツグミでも倒して餌にしてしまうコワーイ存在である。

この直後、ルリビタキ嬢は姿を消してしまった。緑の茂みに身を隠したのだろう。

さあ、これまで。体は50分近く底冷えのする雑木林でじっとしていたので、凍えそうだったが、キャンパスへ戻る足取りは軽く、心も熱かった。

2006年12月17日 (日)

週末は野鳥観察三昧(その2) ~ アオゲラ、そして、ルリビタキ!

昨夜は熟睡した。野鳥観察で呆けているわけはない。イギリス人ジャーナリストの手になる「ならず者国家」(世界に拡散する北朝鮮の脅威)と「中国が世界をメチャクチャにする」の単行本を買ってきて、夕方から読み始めた。当事者である北朝鮮のプロパガンダでもなければ、地政学的に隣接する韓国、中国、ロシア、そして、六カ国協議の当事者であるアメリカでも、日本でもない、ヨーロッパのアングロサクソンの国・イギリス人ジャーナリストの手になる批判の書である。日本人として、貴重な第三者による証言であろう。別のイギリス人の手になる中国論と合わせて、精読した上で、ブログに感想をそのうちアップしたい。

今朝は、熟睡の後の満足感に満たされて起床。ほっかほっかのチーズが入ったフランスパンの朝食をゆっくり取る。新聞を読み、8時過ぎ、おもむろに、双眼鏡を持って、また、家人に「ちょっと散歩してきます」と一言。外は、曇り空で今にも雨が降りそうだ。こういう日こそ、野鳥との出会いは多いのが過去の経験から言える。今日は、軽く散策しながら、あまり動かないで昨日のスポットでじっくり観察しようと心に決める。

日曜日の早朝は静かだ。人ひとりいないもみじ谷公園に足を踏み入れてすぐ、右手の植物の植え込みから左手にスーッと野鳥の影が走った。左手の枯れ枝が茂った木立の中に姿が少し見える。そーっと双眼鏡で覗いて見ると、いきなり、ルリビタキの♂の姿だ。やったぜ!心ときめく瞬間である。カッ、カッ、カッと聞こえる地鳴きだが、どうも、ジョウビタキより濁っている感じだ。残念ながら、すぐに、常緑樹の緑の茂みに隠れてしまった。

そろーり、そろーり、歩き続ける。昨日、ウソとであった地点で、微かに、またまたルリビタキの地鳴きが聞こえる。ガガッ、ガガッ、ガガッ・・・。また、そーっとスローモーションで双眼鏡を構え、音源を辿ると、やったぁ、またまたルリビタキの♂である。今回は、十分に観察させてもらった。薄オレンジ色の胸の両脇、羽から尻尾は見事な瑠璃色、温和な目、ヒタキ特有の仕草。あちこち、飛び回ってその優美な姿をあられもなく見せてくれた。突然、こちらに飛んできて、左手の園芸植物(葉はすでに散って裸になっている)の根元に着地した。その距離わずか、2メートルか。いやはや、心臓ドキドキである。じっと、身動きせずに、目線で追いかけて、ほんの一瞬だが、じっとルリビタキ君と対峙する。そして、裸の園芸植物の中に飛び込み、向こう側に行ってしまった。ガガッ、ガガッと微かに地鳴きがする。そーっと向こう側に回ってみたが、あれっ、姿がない。騙されたような不思議な結末。もぬけの殻。どこにいったぁ~。

いきなり、ルリビタキに2連続で遭遇して、テンションが上がってしまった。ひとまず、上の神社境内と公園をぐるりと回ることにする。ウソにも出会えるかな?シジュウカラ、コゲラ、ヤマガラ、アオジ、ツグミはあちこちで姿を見る。ルリビタキの囀りがする。こちらは、あのヒョロヒュルルリッという優雅なものだった。2度、3度、4度、5度くらい繰り返して終わった。いやぁ、今日はルリビタキの大サービスだなぁ。公園をぐるぐるゆっくりと歩いていると、フィーッ、フィーッとウソの囀りが聞こえてきた。双眼鏡で眺めると5羽だか6羽の群れだ。♀が2羽、♂が3羽。そのうちの1羽は首から胸、お腹にかけてもうっすらと朱色をしている。いわゆる、アカウソ(亜種)のようだ。これは初見である。30分近くウソの群れを観察した。途中で、シジュウカラ、コゲラ、そして、ヤマガラの群れが加わった楽しい観察だった。

再び、ルリビタキ・スポットにそろーり、そろーり、と戻る。10時を過ぎると、散歩人がぽつぽつと来始めた。もう、駄目かな、と思いながらも、1時間ちかくじっと立ち尽くして観察を続けた。なかなか野鳥は姿を現してくれないが、その間、3つの楽しい出来事があった。

1)    ウグイスの地鳴きとは明らかに違うオクターブの高い鳴き声が笹薮から聞こえる。手前は湿地になっている。どうも、ミソサザイがいるようだ。何とか、あの尻尾をピーンと張った可愛らしい姿を見たいと粘ったが、とうとう見ることはできなかった。しかし、2度、3度と地鳴きは聞いたので、まちがいなく潜んでいる。チャンスがあれば、姿を見れるような気がする。

2)    今日はカケスの姿をあちこちで見かけたが、2羽のカケスがやってきて水浴びするシーンの一部始終を観察させてもらった。水浴びシーンはなかなかユーモラスで、楽しかった。水浴びの後、なんと私の頭上の枝にやってきた。そして、枯れ枝を私めがけて落としたのである。水浴びをこっそり覗かれた腹いせだろうか?

3)    なかなかルリビタキが出てこないなぁと思いながら、時折、キョッ、キョッ、キョッという短い声が常緑樹の茂みから聞こえていて気になっていた。アカゲラとはちょっと違うなぁと思っていたが、いきなり野鳥が常緑樹の茂み飛び出してきて近くの大樹に飛び移った。盛んにキョッ、キョッ、キョッを連発しながら、動き回っている。すぐに、双眼鏡を向けて焦点を合わせると、何と、アオゲラ(キツツキの仲間)であった。初見である。双眼鏡で覗いたキツツキはこんな鳥です。

→ http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/kitutuki/aogera.htm

そんなこんなで、時計は11時を回った。もうルリちゃんは無理かな、そろそろ帰ろうかなと思って、静かに歩き始めると、またガガッ、ガガッと聞こえる。よーっし、近くにいるぞぉ、目を凝らしてちらっと動く姿を認め、双眼鏡で確認すると、やったぁ、本日3度目のルリビタキ君がレンズの中に現れた。ピョコン、とヒタキ特有の尻尾をピンと張って頭を前後に動かしたりしながら、枝を飛び移ったり、地面に着地して、またすっと枝に戻ったり、ああ、大忙し。しばらくして、また緑の茂みに姿を消した。これで、本日3度目の遭遇。今朝、2度目に出会ったルリちゃん(Ⅱ)との再会であった。

そしてまた、静かになった。先ほどから、別のところでルリビタキの囀り(冬の地鳴き)がしていた。今朝、最初に出会ったルリちゃん(Ⅰ)のようだと思うのだが、そちらの方に行ってみる。そろーり、そろーり、抜き足差し足。童顔の頭がはげ掛かった中年男が双眼鏡をぶら下げて・・・。散歩人が先に通ったので囀りはやんだが、目を凝らしながら今朝いきなりルリちゃんが飛び出した辺りをみると、小鳥がちらり、ちらりと動いている。双眼鏡で焦点を合わせると、よし!あのルリちゃんだぜ(たぶん)!まったく、今日はツキがある。ルリビタキ三昧だ。残念ながら、すぐに散歩人が来てしまい、ルリちゃんはすぐに、左手の緑の茂みに姿を消してしまった。 さあ、もういいだろ。最後に、ずーっとじっと立ち尽くす私の傍にある木で盛んに木の芽を食べ続けていたウソ(♂1、♀2)たちの姿を眺めて、帰路についたのは11時半過ぎ。左手の駐車場に上がる坂の斜面で、ジョウビタキの♂(ルリビタキに熱中し過ぎて、ジョウビタキを忘れていた、ゴメン)に遭遇するというオマケ付きで、今日の野鳥観察は終了。今日も、約4時間の野鳥三昧だった。もちろん、私は心地よい満足感と幸福感で一杯だった。

2006年12月16日 (土)

週末は、野鳥観察三昧(そのⅠ)~「ウソ」や「ソウシチョウ」たちと戯れる。

さて、今日は土曜日。ルリビタキで盛り上がった余韻が残っているのか、5時半に目が醒めてしまった。外はまだ暗い。ベッドののなかでうとうと、ごろごろする。7時起床。ベーコン入りパンを頬張り、オレンジジュースをがぶ飲みして、双眼鏡を持って、家族に「散歩に行ってくる」と一言で出かける。天気はいまひとつなのだが、心は軽い。

今日はいつものコースではなく、子供の頃よく野球をやった営林署の空き地付近、千波公園を抜けて、護国神社、もみじ谷、大学キャンパス付近の雑木林、桜川上流を歩くことにした。 ところが、どうも様子がおかしい。 出会う野鳥の数が少ないのだ。 駄目だナ。ハズレだぁ~。 公園センター手前の桜川でカワセミに出会ったのが、前半部分の唯一のハイライトだった。嘴の下が赤いということは♀であった。

→ http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/kawasemi/kawasemi.htm

あとは、ツグミ、シジュウカラ、モズ、ヒヨドリ、ムクドリ、アオジ、カケス、コゲラ、シメ、タヒバリ、セグロセキレイ、ハクセキレイとかそんなものだ。空を見上げると、嘴が黄色いダイサギ、それにアオサギのツーショットが丁度、線路を挟んだ向こう側の湿地帯に着地するところを目撃したりで、なんとも寂しい。 一度、笹鳴きをするウグイスが、じっと立ち尽くす私の数メートルのところに突然顔をだしてくれて、おおっっと少し感動させてくれたが、私に気づくとあっというまにまた笹薮に逃げてしまうというハプニングがあっただけだ。期待のルリビタキは囀りを1度聞いただけだが、姿は全然見えないし・・・。ああ、それから、カラスに追われる猛禽を目撃した。どうもオオタカらしい。ついでに大学のキャンパスにもちょっと足を伸ばし、例のルリちゃんのスポットにも顔を出したが、今日はもぬけの殻だった。昨日金曜日の朝も3日連続でご挨拶して、美しい囀りを聞かせてくれたのに・・・。ルリちゃんもひょっとして、土日はお休みか?がっかりだ。

欲求不満を感じながら、護国神社の近くのもみじ谷を歩いていると、突然、フィーッ、フィーッと口笛のような声。ピンと来た。ウソだ。(ご記憶の方は11月21日のブログをご参照願います)。一度聞いて覚えた野鳥の声は二度と忘れないから不思議なものだ。すぐに双眼鏡を取り出して、音源に向けると、ウソの♀であった。♂のような赤味がない。ちかくには、デジスコ持参のバードウォッチャーがちょうど手持ち無沙汰にしていたが、やはり、鋭く反応してこっちにやって来た。やっと、獲物が来たという感じ。心が一気に軽くなった。すぐ目の前の桜の木にとまって盛んに,芽をたべるウソ。すると、後ろの高台の雑木林の向こうからもフィーッ、フィーッとウソの囀り。この場は、デジスコのおじさんにお譲りして、私は、高台の方へ。抜き足、差し足。人ひとりいない公園だ。双眼鏡で探す。すぐに見つかった。♂が2羽だ。そこにアオジがやってきて、お互いに縄張り争いを始めたが、結局、ウソがその場を取った。公園の縁に立ち尽くして観察すること15分くらいだろうか、もういい、十分に堪能した、というところでウソ君とお別れした。

その後、桜川上流の堤防と左手の草地を散策した。特に出会いはなかった。沢山のホオジロとツグミに混じって、時折ベニマシコの囀り(冬の地鳴き)がしたがとうとう姿を捉えられなかった。変わりに、何とセッカを何度か間近に観察した。初夏に元気よく囀る小さくて可愛いセッカであるが冬の寒いこんな時期に君と出会うなんて!すぐ近くでじっと動かずにしばらくその表情を観察させてもらった。→ http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/uguisu/sekka.htm

夏の鳥かと思ったが、しっかり、越冬しているのだと納得。

散歩はフィナーレに近づく。自宅近くの雑木林に戻るまえに、千波湖に立ち寄る。栗味のソフトクリームを食べながら、オオハクチョウ、コブハクチョウ、オオバン、ユリカモメ、カルガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、オナガガモ、カイツブリ、コクチョウなどに挨拶をする。 それから雑木林へ。愛嬌のあるヤマガラ君(私に1メートル位まで接近して餌を夢中で食べていた)としばらく戯れ、最後の地点手前で、前方が少し騒がしいなあと、ふと目をやると、今まで聞いたことのない地鳴きで小さな野鳥の群れが草の茂みの中を移動している。慌てて、双眼鏡を取り出して覗いてみると、ヤヤヤッ、何と、ソウシチョウではないか!びっくりである。

このソウシチョウ、もともと日本原産ではなく、中国南部やビルマにいる鳥らしいが、日本では1970年代から増え始めているらしい。筑波山でもかなりいるらしい。私は、昨年の確か6月か7月のある1日、埼玉県は川角という田舎をほっつき歩いたとき、それまで聞いたことのない大変美しい囀りを聞いて、足を止めやっと探り当てて双眼鏡で覗いたレンズの中にあった原色の熱帯産野鳥っぽいその姿に、感動したものだ。

→ http://www.h6.dion.ne.jp/~sugibird/ysoushityou.html

なかなか美しい鳥だ。原色の派手さが、日本の色彩にはミスマッチしているような気もするが。しかし、冬場、誰もいない雑木林で大騒ぎしながら集団移動するソウシチョウを見るなんて、ちょっとびっくりした。

帰宅したのは12時すぎ。7時半前に家を出たのだから、5時間弱のほっつき歩きであった。家人もあきれていた・・・・・。

2006年12月14日 (木)

ワーイ、今朝もルリビタキに会ったぞぉー。

いつもより20分早起きして、早めに家を出た。さあ、今日もルリビタキに会えるかナ?期待に胸を膨らませて、大学キャンパスを歩く。タイムカードを切って、そーっと歩く。建物と建物の間の例の低い潅木のところに近づくと・・・ いたいた、ルリちゃんがいた。私の足音に気づいたルリビタキはすぐにまた、緑の葉で覆われた樹上の茂みに姿を隠す。そして、冬の囀り(地鳴き)を始めた。ヒッ、ヒッ、ヒッ、カッ、カッ、カッ。しかし姿が見えない。

しばらく、じっとしていると、突然、あの控えめだが美しい囀りが始まった。ヒョロヒュルルルリッ。人気のないキャンパス内の雑木林の中で、ルリビタキの囀りが心地よく響き渡る。昨日の再現である。本当に誰もいない。英語で呟くなら、Not a soul was to be seen at the campusである。この瞬間を私が独占している。何と言う贅沢だろうか?

そーっと双眼鏡をカバンから取り出して身構える。再びルリビタキは、建物の間の潅木に移動した。チャンスだ!ちょうどメジロも2羽やってきたみたいだ。双眼鏡で姿を捉えると、どうも、ルリビタキの♀のようである。それとも、♂の若鳥か?このあたりの判別が難しい。♂の成鳥でないことは確かだ。このルリビタキ、やんちゃ盛りで、とにかく忙しく動き回る。もっと近くではっきり見ようと近づくと、すぐに緑の葉で覆われた樹上の茂みに飛び込んでしまう。そして、ヒョロヒュルルルリ、ヒョロヒュルルルリ、ヒョロヒュルルルリと囀ってくれる。サービス精神満点である。そして、毎日枯葉がどんどん落ちて、裸になりつつさるクヌギの木の枝を飛び回る。あまりに忙しく動きまわるので、一瞬、目を話したときに見失ってしまった。

どこだ、どこだ、と探していると、反対側の建物の植え込みにちらっと鳥影が見える。近づいて、双眼鏡で眺めると、なんとジョウビタキ嬢(♀)であった。わーい!すると、ルリちゃんは?振り返って、また例のスポットに静かに戻る。ルリビタキ嬢はまた、例の建物の間の低い潅木に移動したようだ。もう、追いかけっこはやめよう、そっとしておこう、しばらくはずーっと付き合えるのだから、と納得して事務所に入り、仕事に取り掛かる。

早朝の束の間のバードウォッチングは終了。 この日は、もう一度、午前中ここに覗きに来たが、ルリちゃんは相変わらず動き回っていた。この様子なら、しばらくは、毎朝ルリビタキ嬢(と思いたい)と密会を楽しめそうだ。

2006年12月13日 (水)

ルリビタキ、キャンパスに現れる!

何時ものように目が覚めて、何時ものようカフェオレを飲みながら、ほっかほかのお餅のようにねばねばする熱いチーズ入りのフランスパンを食べて、何時ものように車を運転して、職場へ。今日も天気はいい。8時前の大学キャンパス。人ひとりいない。静かだ。

いつものようにタイムカードを切り、ぼんやりとしたまま、雑木林がのこる道を歩くと、ヒヒッという声が聞こえたような気がした!耳が、体が反応する。頭にスイッチが入る。ひょっとしてルリビタキだゾ!静かに、M棟のそばの青い茂みの方に歩く。突然、ルリビタキの美しい囀りが始まった!ヒョロヒュルルルリッ!(カタカナで擬音化すれば)。少し控えめだが、美しい囀りだ!おおッ!るぁっきぃい! 間違いない、ルリビタキだ。ひとしきり囀り、静かになり、またまたヒッ、ヒッ、ヒッ、カカッ、カカッ、カカッといういつもの冬の囀り(地鳴き)に戻る。

姿を見たくなった。M棟のそばは、木の名前は分からないが青々とした葉をつけた木があって、上のほうは葉の茂みで覆われている。その中から声がする。じーっと立ち尽くして待つこと数分。ようやくルリビタキらしき小鳥は姿を現した。たぶん、メスのようだ。建物と建物との間にまた小さな木立があって、下は落ち葉で覆われている。その小さな木に飛び移った。メジロらしき群れもやって来た。近寄るが、逆光で瑠璃色の姿はなかなか確認できない。かろうじて薄オレンジ色の胸が少し見えるだけだ。双眼鏡があったらなぁあ!

約15分、地鳴きと囀りを繰り返しながら、ルリビタキは、低木に羽を休めたかと思えば、緑の葉に覆われた常緑樹の中に姿を隠したり、なかなか元気に動き回る。そして、またヒョロヒュルルルリッ、ヒョロヒュルルルリッと何度も何度も囀る。ウットリと聞き惚れてしまい、時間を忘れてしまう。ゲーテなら、Verweile doch! Du bist so schoen! (留まってくれ、君は何と美しいのだ!)と呟くであろう。 おっと、いけない、このままルリちゃんと戯れたいのだが、仕事、仕事、仕事だ。

鍵を開けて、センターの開館準備をする。そのうちに部下の女子職員がやって来た。ちょっと、5分ほどいいかな、と断ってルリビタキのところに戻る。相変わらず、元気に動き回っている。囀りと地鳴きの繰り返し。ああ、これで、今日1日の幸福は約束されたようなものだ。朝から、こんな出会いをするなんて!

10時からお偉方を交えたお金に関わる会合に出席、その後事務所に戻りスタッフとミーティング、12時から留学生とのミイーティングがあるので、11時半から早めの昼食は、天ぷらそば。10分で平らげ、またまた、M棟に戻った。昼休み間近で、学生達が行き来しているにも関わらず、ルリビタキは地鳴きを発し、またまた私がいる前で、あの控えめで朗らかな囀り(ヒョロヒュルルルリッ)を何度もしてくれる。その場に立ち尽くして聞きほれた。

12時からミーティングをこなし、そのまま、大学院の会議に出席。某外国人の教授の逐語通訳だ。これで1時間。その後、センター長とスタッフを交えた月一度のミーティングまでまだ30分ある。またまた、仕事をサボって?M棟へ。ルリビタキ君は、まだまだがんばっている。地鳴きと囀り。地面近くにはやってこないが、クヌギの木や青い葉に追われた常緑樹を行ったりきたり、やんちゃぶりは続いている。シジュウカラ(ツッピー、ジュクジュク)とコゲラ(ギィー、ギィー)の群れもやって来たが、ルリちゃんは一人で対抗している。ヒョロヒュルルルリッ。ヒョロヒュルルルリッ。

予定通り14時半からのミーティングに出席。1時間で終了。今日は会議が多い。時計は15時半を過ぎた。本部棟にいったり、書類のやり取りの仕事もあるが合間に再び、M棟の例の場所へ。ルリちゃんはまだ囀っていた!ヒョロヒュルルルリッ。驚きである。朝から、1日中囀っているのだ。この囀りは、繁殖期の囀りと聞いているのだが、どういうことだろうか?

16時半前、薄暗くなる直前、ふたたびM棟の例のスポットへ。さすがに、囀りは終わっていた。地鳴きもしない。もうお休み?また明日かな?外は曇り空でぽつぽつと雨が降り出した。今日は、これまでと観念。明日また会おうぜ!

ということで、週半ば、仕事はちょっと辛いのだけれど(こんなことを言ってはいけないのだが)、ルリビタキと出会えて何とかしのげた。一日中、ルリビタキのことで頭は一杯だった。「透明人間でなく、ルリビタキ、キャンパスに現る!現る!」。辺りを歩く学生や教職員は全然気づかない。あんなに囀っているのに!知っている(聞いている)のは私だけなのだ。私だけが知っている秘密。明日は、30分早く家を出よう。もちろん、双眼鏡を持って。

2006年12月11日 (月)

千波湖のオオハクチョウ、そして涸沼散策

Kif_0776_3  千波湖のオオハクチョウだけれど、手持ちのデジタルカメラでマクロモードで取った写真をアップします。通常の野鳥は無理です。人を恐れないオオハクチョウならではで撮影した写真ということです。くちばしの黄色の部分で見分けます。デジスコープは、いずれまた・・・。

今日は、天気もいいし、本と双眼鏡を持って、涸沼に行って来た。夏に、一度車の運転練習で行ったけれど、今日は、電車に乗ってトコトコ、ぶらぶら出かけました。子供の頃はよく釣りに来た。ハゼ、ボラ、フナ、サヨリ、ワカサギ。あのころは、もっと大きい沼だったような気がします。大人になって、子供時代に熱中した楽しい思い出のものに再会すると、以外や以外、あまりに普通すぎて、少しがっかりすることがよくあるけれど、この涸沼もそうだ。何の変哲もない普通の沼である。

涸沼駅を降りて、早速双眼鏡を吊り下げて、あてもなく、ぶらぶらとほっつき歩きました。湖岸に出る前に、ちょっと田んぼと枯れ草地と雑木林の縁を歩けば、モズ、ホオジロ、アカゲラ(キツツキの仲間)、そして、ベニマシコに遭遇。期待感に胸が高鳴ります。

_073 湖岸に出る途中の小川でカワセミ、ベニマシコ、オオジュリン、ツグミを多数観察。湖面では、マガモ、カルガモ、カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、スズガモ、キンクロハジロ、コガモ、ホシハジロ、オナガガモ、ヒドリガモなどなど。もっといたかも知れませんが、カモは苦手で・・・。 猛禽ではちらっと、どうもミサゴ(魚を主食とする猛禽)とトビだけでした。オオタカ、チョウゲンボウ、ノスリあたりも見れるかな、と期待したのだが、朝出遅れたから仕方ないと諦める。

_075_1 いこいの村の公園は人の気配なし。一人で満喫した。コサギ、アオサギ、カシラダカ、アオジ、シメ、ツグミ、アカハラ、モズ、カワラヒワ、ジョウビタキ(♀)、そして、カワセミなど。カワセミはちょうど小魚を捕らえたところで、盛んに首を捻らせて魚を弱らせ、そして、飲み込む仕草を観察してしまった。 近くの湿原は、中学時代の恩師が捉えて有名になった固有種ヒヌマイトトンボが生息するところらしい。

_076 その後、湖岸から離れて近くの田んぼと雑木林を散策した。人っ子ひとりいない静かな里山の雰囲気。13時過ぎでそれほど野鳥に出会うこともなかったが、モズ、シメ、アカハラ、メジロ、シジュウカラなどにところどころで出会った。田んぼのあぜ道を歩いていると、なんとイナゴがぴょんぴょん跳ねているのにはビックリした。自然との一体感、忘我の境地で4時間近いあてのないほっつき歩きは終了した。

2006年12月10日 (日)

バードウォッチングと携帯電話と本屋巡りで1日が終わる・・・

昨日の朝。さあ、今日から3連休だぁ(11日月曜日は代休)、と久しぶりにくつろいで朝食を取る。焼きたてのチーズが入ったフランスパンである。パリパリして中身はどろーっとしたお餅みたいなチーズがうまい!カフェオーレと一緒にお腹に納めて、やれやれ、と2階に上がる。外は今にも雨が降り出しそうである。窓を開けて外を眺める。ピチピチッ、ピチピチッと野鳥の声がする。ん? 何々、シメかぁ!これはシメた!こんな庭先にやってくるのかぁ?慌てて音源の東向きの柿木に眼をやる。天辺に何と、シメがいるではないか!朝から、調子がいいぞぉ!しばらく双眼鏡でこのシメ君を眺めた。

シメはこんな鳥です → http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/atori/sime.htm

外は風も吹いて、とてもバードウォッチングどころではないような感じなのだが無性に行きたくなった。結局、双眼鏡を持って出かけてしまった。約2時間半。あまり鳥果(ちょうか)はなかった。薄どんよりとした日は意外と野鳥と出会えるのだが、途中で小雨が降り出し、風も時折吹いて、結果はいま一つであった。期待のルリビタキも囀りを一度聞いただけで、結局あの美しい瑠璃色の姿を拝むことは出来なかった。 その代わり、今日はやたらとヤマガラとシロハラに出会った。

ヤマガラ君 → http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/sijyuukara/yamagara.htm

シロハラ君 → http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/tugumi/sirohara.htm

帰り道、千波湖をぶらぶら歩く。冬の水鳥たちがかなりやってきている。カンムリカイツブリ、カイツブリ、マガモ、ホシハジロ、オナガガモ、ヒドリガモ、ユリカモメ、セグロカモメ、そしてオオハクチョウもいる。少し前だが、明け方うとうとしていたときにコォーッ、コォーッというオオハクチョウの声を聞いたのでとうとうやって来たなぁ、と思った。 いずれ、野鳥の写真を取ることも始めようと思っているのだが、双眼鏡で覗く拡大された野鳥たちの姿は、肉眼とは違ってなかなか感動ものである。

昼食を食べて、一息しているうちに、ああ、そういえば、携帯電話の契約を変更しなければ、と思い立つ。現在加入している会社が2008年3月一杯で業務終了、現在、契約変更期間で過去のポイントが大分たまっているのでほとんどただ同然で新しい携帯電話と交換もできる。

市内に出かけて、手続きをすませ新しい携帯電話のセットアップが出来るまで、近くの本屋をうろつく。最近はインターネットで簡単に本が注文出来るので、本屋に行くことはまれだ。とは言っても、私は本屋で何時間でもぶらぶらして立ち読みしたり、これはと思う本に出会って衝動買いするのが好きである。貴方の趣味は、と聞かれたら、「バードウォッチングと古本屋巡りです」、と答えることにしている。インターネットで読みたい本を検索して買うのもいいのだが、古本屋で、掘り出し物にであう楽しみは格別である。 

たとえば、今手元に戴季陶という昔孫文の秘書をやっていた知日派の中国人が書いた「日本論」という本がある。永年探していて見つからなかったのだが(アマゾンドットコムでも在庫切れ)、ある日、神田の某古本屋の店先で見つけたときはやったぁと小躍りして購入したものだ。日本人の手になる中国論は山ほどあるのだが、中国人の手になる日本論というのは実はあまりないのだ。戴季陶氏は日清戦争後、沢山の清国の留学生の一人として日本語を勉強し、日本人に感銘を受けて日本論を著した知日派である。現在でも台湾では版を重ねて読まれているらしい。最近でこそ、少しずつ中国人の手になる日本論が出始めている気配だが、そもそも、中国人は日本のことをどれだけしっているのだろうか?歴史認識の問題が日中間の懸案となっているが、現在、中国で教えている日本の歴史というのは、日清戦争から日露、満州事変、日中戦争の部分だけなのだそうだ。

密かに思うに、中国人は、ずーっと日本というものを見誤って来たのではないだろうか?実は、日本人も中国をずーっと一方通行で勉強してきたにも関わらず見誤って来たのだが。

中国の場合は、いわゆる「中華意識」から来る東夷の蛮人という見下した考えがずーっとあった(韓国も同じ)ことが大きい。中国の感覚からすると、日本の本を見れば、漢字が使われていて中国語の方言の一種だという感覚ではないだろうか?日本文化から中国文明を取ってしまえば何も残らない、というのが一般的なイメージらしい。

これが、そもそもの間違いなのだが。日本語は確かに漢字は使っているが、歴史家・岡田英弘氏の指摘によれば、明治維新以降、英語、フランス語、ドイツ語とうの西洋文明諸国の言語の影響を受けて、文体ががらりと変わってしまった。漢字を使っているが、西洋文明の概念を表す熟語を独自に作り、中国にも逆輸出したのがこの100年なのである。しかし、明治維新というのは突如興ったわけではなく、すでに江戸時代に、本居宣長などの国学というものがあって、それはさらに辿っていくと・・・・ 話は長くなってしまうが、日本書紀が書かれた8世紀、中国に対し「天皇」と名乗って対等な外交を試みた時代に行き着くのである。ながくなるので、このことは別の機会にまた考えをまとめてみたいと思う。

さて、野鳥観察と本屋巡りが終わり、最新の携帯電話を持って帰宅。そして夜は、早速購入した本を紐解いた。佐藤優という男。久々に登場したスケールの大きい論客ではないだろうか?解釈の鋭さ、それを裏付ける勉強の範囲の広さ、確かな論理、どれをとっても、並みの人間ではない。外務省でノンキャリアでありながら、キャリア官僚を食ってしまったのも頷ける力量の持ち主である。「北方領土 特命交渉」(鈴木宗夫氏との対談)を深夜までかかって読了。痛快な本である。外務省への痛烈な批判、北方領土問題利権にぶら下がる青山学院大学の袴田茂樹教授への辛辣な批判、どれもこれも、正鵠を得ている?かどうかは知らないが、あのスキャンダルは一体なんだったのか? 同時に購入した、「日米開戦の真実~大川周明の米英東亜侵略史を読み解く」と「獄中記」(512日間の塀の中での読書と思索の記録)を読むのが楽しみである。

2006年12月 7日 (木)

味の記憶 その4~「卵料理」

父の話から始めよう。ある時、父から戦前(大東亜戦争前)の子供の頃の話で、昔は本当に食べるものがなかったという話を聞いた。大正生まれの父は幸いながら、地主の倅(三男坊)で甘やかされ可愛がられたそうだ。小学校時代、何しろ、靴を履いて通学したのは珍しがられたという。お昼の弁当だが、まわりの同級生はみんな、日の丸弁当。ご飯と梅干だけ。新聞紙に隠すようにして弁当を食べる同級生を尻目に、父の自慢は、自分は毎日卵焼きがあったので堂々と見せびらかして食べていたという。

自分が子供の頃、お弁当と言えば母の手作り弁当。そして、おかずは、ウィンナーソーセージと卵焼き、海苔を二段にしいてもらったお弁当である。寒い冬は、石炭ストーブに乗せて、あったかくして食べたっけ。

それから、母が時折作るオムレツ。これもうまかったなぁ。玉ねぎのみじん切りとひき肉が具のオムレツだった。茶碗蒸しも良く食べたなぁ。遠足で持参したおにぎりに付属のゆで卵もなかなか美味しかったし、東京で外食するなか始めて食べたオムライスはなかなか美味かった。すき焼きを溶いた生卵で食べるのも東京に出て知ったことだ。お正月に食べる伊達巻、それと、出し巻き卵って言うんだっけ?たまに旅館なんかで朝食を取れば、生卵に醤油を入れ、ご飯にかけて頬張る。これもおいしい卵の食べ方である。

高度経済成長時代と共に、卵を毎日食べることは、珍しくなくなり、いろいろな卵料理を味わったものだ。しかし、日本が豊かになるにつれて、素朴な家庭料理、卵料理は長いこと私の記憶から忘れ去られてしまった。まるで、バナナが、そう、子供の頃、バナナといっただけで心がときめいえたものだ。あのころ、バナナはめずらしかったし、たまに台湾バナナを食べる機会があれば大騒ぎだった。それが、いつの間にか、ありふれた安い果物の代名詞に成り下がってしまった。

しかし、しかし、しかし、である。卵料理は奥が深い。社会人になって、日本が豊かになって、あちこちで、贅沢な?卵料理を食べた。

パリで食べた香草入りのプレーンオムレツ、これはシンプルだが美味かった。 

オランダに住んだとき、会社の近くに、De Hutというレストランがあった。ここで食べたBoeromlette(農民風オムレツ)も美味かった。この農民風オムレツだが、ヨーロッパではどこでも作っているらしく、ジャガイモ、ベーコン、玉ねぎ、その他いろいろなくず野菜の具を卵で包んだオムレツである。スペインならスパニッシュ・オムレツで有名だ。ドイツでも農民風オムレツと言うらしい。

イギリスではどうか、寡聞にして知らない。イギリスだと、フライド・エッグ(目玉焼き)かいり卵がつくイングリッシュ・ブレックファストを思い出す。

おなじ、不味い食事で有名な?オランダではUitsmijter(アウツマイター)というシンプルな料理もあった。何のことはない、食パンの上に、おいしい薄切りのチーズとハムとレタスを載せ、その上に半熟の目玉焼きが載った料理である。これはこれで、なかなか美味かった。時折思い出しては、この日本でもたまの朝食に作ることがある。アムステルダムの中華街で食べた芙蓉蟹(かに卵)もなかなかであった。

ポーチド・エッグというのもある。沸騰したお湯に酢を入れて、その中に生卵を割って黄身と白味をそのまま入れて料理したものだ。これはうまいのか不味いのか、私にはよくわからない。何がいいのだろうか?

数年前、中国は広東省の広州に滞在したことがある。現地の中国人の招待で一杯飲んだ。普通のレストランである。ビールを飲みながら、普通の家庭料理を食べた。菜の花の茎のおひたし、イカとグリーンアスパラガスの炒め物、など出てくる料理はみなシンプルなのだが、皆美味い。そして、トマトと卵の炒め物も食べた。これがまた美味かった。どういう味付けをしているのだろうか?中国料理は全てとは言わないが、「悪魔的」な美味さを持っている。フランス料理と双璧である。

昨年、中国は遼寧省の省都・瀋陽に仕事で出かけたおり、海鮮料理に招待された。そこで食べたサヨリの串揚げみたいな料理、これが、また、すばらしく絶品だった。どうやって調理するのだろうか?中国の奥深さを知った。

話が少し脱線したが、トマトと卵の炒め物は、ごく普通の中国家庭料理、お袋の味なのだそうだ。しかし、しかし、しかし、である。なかなか、ふっくらと適度に水分のあるこのトマトと卵の炒め物は出来ないのである。ちなみにご自身で試してください。簡単にはいきませんよ!

最後の締めくくり。いまじゃ作りませんが、子供の頃、夏、卵の黄身と牛乳を混ぜて砂糖を入れ、冷蔵庫で凍らせてアイスクリームにしてお八つで食べたものだ! 

2006年12月 2日 (土)

やっと出会えたルリビタキ!

このところずっと週末の出勤が続いていた。今日は、鬱憤を晴らすべく野鳥観察三昧をした。 

そして、やっと、ルリビタキに出会うことが出来た。最初に出会ったのは忘れもしない20003年の冬、流山の雑木林に囲まれた公園の山道沿いであった。バードウォッチングを始めたばかりのころである。

とても寒い、1月か2月の早朝、それも確か日曜日で人気のない公園を歩いていると、薄暗い沿道の木の株にチョコンと可愛い野鳥がいた。

ジョウビタキの♀かと思ったら、どうも、様子が違う。はてな?姿かたちはジョウビタキの♀にそっくりだが、色合いが違う。胸のあたりが少し黄色がかっているが、羽は全体的にウグイス色っぽい。ジョウビタキの薄オレンジは黒の斑がある尻尾もないし? 

何だろうと思いつつ、しげしげと観察する。向こうも、じっと動かずにこちらを見ている。ヒタキの仲間特有の柔和な表情とおっとりとした眼。5分近く、お互いに身じろぎもせず対峙していた。やがて、沿道を散歩する人のざわつきで、この可愛い野鳥君は、薄暗い茂みに身を隠してしまった。

帰宅して、図鑑で調べているうちに、どうも、ルリビタキの若鳥だった可能性が大きいことが判明した。確信は持てないのだが。そうかぁ、ルリビタキかぁ。青い鳥。図鑑で見るこの鳥はなかなか美しい。早く、美しい瑠璃色のこの鳥と出会いたい、とその後は、バードウォッチングに出かけるたびに、期待しながら毎回裏切られてきた。この鳥とは縁がないのだろうか?もちろん、ジョウビタキとルリビタキの出会える頻度は前者の方が全然高いことは知っているつもりだ。それでも、他のバードウォッチャーは普通に観察してるのだ。それなのに、ああ、それなのに!私はどうして?という悔しさがある。

そもそも、自分は野鳥観察スポットにじっとして、野鳥たちが現れるのをじっと待つタイプではないのが災いしているのかも知れなかった。それでも、野鳥を探すポイントとしては、囀り、地鳴きなどを頼りに音源を探り当てるのが一番である。仲間のジョウビタキはすぐ見つかるのに、どうして、ルリビタキは駄目なのか。

CD録音されている、両者の囀り(冬場の囀り?)を聞くと、ほとんど同じに聞こえる。ヒッ、ヒッ、ヒッ、カカッ、カカッ、カカッ。しかし、若干、ルリビタキの方がオクターブが低い感じもする。

自分のバードウォッチングスポットを何度も歩きながら、どうも、近くの雑木林に囲まれた公園で、このルリビタキが時折囀っていることに最近気づいた。よーっし、今日こそは、という思いで、今朝は出かけたのであった。

人気のない土曜日の某スポット。今朝は寒い。霜が降りて、小川からは湯気が上がっている。アオジ、ツグミ、キセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カケス、シジュウカラ、メジロ、ヤマガラ、モズ、シロハラ・・・・・次々と出会う野鳥たち。 しかし、ルリちゃんには一向に出会えない。今日も駄目かな、と思いかけて次のスポットに行こうかと思った直後、ジョウビタキより少しオクターブの低い囀りが聞こえてきた、ような気がした。心臓が高鳴る。その場にじっと立ち尽くす。ゆっくりと音を立てないように動く。音源の方を見やる。

しばらくすると、チラッと動く野鳥の姿があった。がまん、がまん。じーっと待っていると、双眼鏡で捉えられるアングルに来た。そーっと覗いていて見ると、やったぁ!ルリビタキの見事な♂であった。

ルリビタキ君は盛んにヒッ、ヒッ、ヒッと時折カカカッ、カカカッという音を混ぜながら囀り、小枝を伝い、地面近くに下りてきて、餌を啄ばんだかと思うと、道沿いの木の株に乗ったり、忙しく動き回っている。 心臓はドキドキである。私の周りを盛んに移動しながらルリビタキ君は餌漁りに夢中のようである。じっくりと、その美しい姿、挙動をいろいろなアングルで観察させてもらった。

そして、一度などは繁殖期に聞かれる囀り(冬の囀りと全然違う)まで聞かせてくれるというオマケ付きであった。やがて、飛び去ったルリビタキ君だが、余韻を反芻しながら、雑木林の道を歩く。公園の縁で下り坂になっているところで、又、ルリビタキの囀りが近くでする。 10メートルくらい先の木の枝にいるようだ。

双眼鏡で覗くと、ラッキィ!今度は♀のルリビタキである。♂ほどの派手さはないが、なかなか優雅なルリビタキ嬢である。これでもか、これでもか、と目の前で囀り(ヒッ、ヒッ、ヒッ、カカッ、カカッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ)、私はうっとりとしてしまった。

残念なことに、犬を連れた散歩人がやってきて、私とルリビタキ嬢の戯れは、突然幕ををおろしてしまった。

しかし、しかし、やっと、大人のルリちゃん(♂と♀)に出会えて、ホントに良かった。今日は、この幸福感を反芻しながら、後はぼーっとしてようと思う。

ルリビタキはこんな鳥です。

http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/tugumi/ruribitaki.htm

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