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2006年12月 2日 (土)

やっと出会えたルリビタキ!

このところずっと週末の出勤が続いていた。今日は、鬱憤を晴らすべく野鳥観察三昧をした。 

そして、やっと、ルリビタキに出会うことが出来た。最初に出会ったのは忘れもしない20003年の冬、流山の雑木林に囲まれた公園の山道沿いであった。バードウォッチングを始めたばかりのころである。

とても寒い、1月か2月の早朝、それも確か日曜日で人気のない公園を歩いていると、薄暗い沿道の木の株にチョコンと可愛い野鳥がいた。

ジョウビタキの♀かと思ったら、どうも、様子が違う。はてな?姿かたちはジョウビタキの♀にそっくりだが、色合いが違う。胸のあたりが少し黄色がかっているが、羽は全体的にウグイス色っぽい。ジョウビタキの薄オレンジは黒の斑がある尻尾もないし? 

何だろうと思いつつ、しげしげと観察する。向こうも、じっと動かずにこちらを見ている。ヒタキの仲間特有の柔和な表情とおっとりとした眼。5分近く、お互いに身じろぎもせず対峙していた。やがて、沿道を散歩する人のざわつきで、この可愛い野鳥君は、薄暗い茂みに身を隠してしまった。

帰宅して、図鑑で調べているうちに、どうも、ルリビタキの若鳥だった可能性が大きいことが判明した。確信は持てないのだが。そうかぁ、ルリビタキかぁ。青い鳥。図鑑で見るこの鳥はなかなか美しい。早く、美しい瑠璃色のこの鳥と出会いたい、とその後は、バードウォッチングに出かけるたびに、期待しながら毎回裏切られてきた。この鳥とは縁がないのだろうか?もちろん、ジョウビタキとルリビタキの出会える頻度は前者の方が全然高いことは知っているつもりだ。それでも、他のバードウォッチャーは普通に観察してるのだ。それなのに、ああ、それなのに!私はどうして?という悔しさがある。

そもそも、自分は野鳥観察スポットにじっとして、野鳥たちが現れるのをじっと待つタイプではないのが災いしているのかも知れなかった。それでも、野鳥を探すポイントとしては、囀り、地鳴きなどを頼りに音源を探り当てるのが一番である。仲間のジョウビタキはすぐ見つかるのに、どうして、ルリビタキは駄目なのか。

CD録音されている、両者の囀り(冬場の囀り?)を聞くと、ほとんど同じに聞こえる。ヒッ、ヒッ、ヒッ、カカッ、カカッ、カカッ。しかし、若干、ルリビタキの方がオクターブが低い感じもする。

自分のバードウォッチングスポットを何度も歩きながら、どうも、近くの雑木林に囲まれた公園で、このルリビタキが時折囀っていることに最近気づいた。よーっし、今日こそは、という思いで、今朝は出かけたのであった。

人気のない土曜日の某スポット。今朝は寒い。霜が降りて、小川からは湯気が上がっている。アオジ、ツグミ、キセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カケス、シジュウカラ、メジロ、ヤマガラ、モズ、シロハラ・・・・・次々と出会う野鳥たち。 しかし、ルリちゃんには一向に出会えない。今日も駄目かな、と思いかけて次のスポットに行こうかと思った直後、ジョウビタキより少しオクターブの低い囀りが聞こえてきた、ような気がした。心臓が高鳴る。その場にじっと立ち尽くす。ゆっくりと音を立てないように動く。音源の方を見やる。

しばらくすると、チラッと動く野鳥の姿があった。がまん、がまん。じーっと待っていると、双眼鏡で捉えられるアングルに来た。そーっと覗いていて見ると、やったぁ!ルリビタキの見事な♂であった。

ルリビタキ君は盛んにヒッ、ヒッ、ヒッと時折カカカッ、カカカッという音を混ぜながら囀り、小枝を伝い、地面近くに下りてきて、餌を啄ばんだかと思うと、道沿いの木の株に乗ったり、忙しく動き回っている。 心臓はドキドキである。私の周りを盛んに移動しながらルリビタキ君は餌漁りに夢中のようである。じっくりと、その美しい姿、挙動をいろいろなアングルで観察させてもらった。

そして、一度などは繁殖期に聞かれる囀り(冬の囀りと全然違う)まで聞かせてくれるというオマケ付きであった。やがて、飛び去ったルリビタキ君だが、余韻を反芻しながら、雑木林の道を歩く。公園の縁で下り坂になっているところで、又、ルリビタキの囀りが近くでする。 10メートルくらい先の木の枝にいるようだ。

双眼鏡で覗くと、ラッキィ!今度は♀のルリビタキである。♂ほどの派手さはないが、なかなか優雅なルリビタキ嬢である。これでもか、これでもか、と目の前で囀り(ヒッ、ヒッ、ヒッ、カカッ、カカッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ)、私はうっとりとしてしまった。

残念なことに、犬を連れた散歩人がやってきて、私とルリビタキ嬢の戯れは、突然幕ををおろしてしまった。

しかし、しかし、やっと、大人のルリちゃん(♂と♀)に出会えて、ホントに良かった。今日は、この幸福感を反芻しながら、後はぼーっとしてようと思う。

ルリビタキはこんな鳥です。

http://www.gt-works.com/yachoo/zukan/tori/tugumi/ruribitaki.htm

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