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2007年1月 2日 (火)

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

2007年の元旦は静かに終わった。昔から正月は何もしない。家族だけでゆっくりと手作りのおせち料理を食べて、ごろっとしてミカンを食べたり、テレビを見たりで終わってしまう。ここ3年ほどは、大晦日を東京で過ごして、元旦の夕方帰郷するというパターンだったが、今年は大晦日も元旦も自宅でゆっくりした。

BS放送で、ギリシャの鉄道旅行をやっている。トルコ国境かギリシャに入り、寄り道しながらカヌーに乗ったり、メテオラの修道院を見下ろす石山に上ったり、アテネでは、影絵劇場に飛び込んだり、サントリーニ島の白い家々を見たら、自分も20年以上前にギリシャの小さな島で見た青い空と海、強烈な日差しと蝉の合唱を思い出した。

昼前に、弟夫婦が新年の挨拶でやってきて2泊3日していった子供たちを引き連れて明日は、スキーにいってきまーす、と帰っていって、家の中はホッとして静かになった。早めの夕食を取って熱いお風呂に入って、両親は早々と就寝。 

年末はバードウォッチング三昧でほとんど家に居なかった私だが、さすがに今日は朝寝坊して、朝から酒を飲み、おせち料理に舌鼓を打ち、ゆっくりくつろいだ。 暖房をがんがん効かして(この地方都市は東京より気温が2度、3度低い!)、コタツに入り、本を読み始めた。 濫読だが、「毛沢東の私生活」と「朝鮮半島核外交」(重村智計著)をぱらぱらと読みながら、テレビのスイッチを入れる。 

恒例のニューイヤーコンサートをやっている。指揮はズービン・メータ。ヴィーナー・ワルツとフォルクス・オーパーのバレエ団の優雅な演技、ハプスブルク家ゆかりのお城と豪華な部屋・・・。ズービン・メータが英語とドイツ語でEUに2007年1月から加盟したルーマニアとブルガリアの紹介とお祝いの言葉。ルーマニアはカトリックだけれど、確かブルガリアはギリシャ正教じゃなかったっけ。EUなの?

終了した直後に、急に、思い出したようにルキノ・ビスコンティ監督の「夏の嵐」(原題はSensoで、官能の意味らしい)を深夜過ぎまで見てしまった。あっという間の2時間だった。

時代は1860年代のベニス。ガリバルディのイタリア統一運動でイタリア・ナショナリズムが燃え盛る中、ベニスはいまだにハプスブルク家の支配を受けていた。 冒頭は、ヴェルディの「イル・トロバトーレ」の有名なアリアのシーンらしい。字幕を見ると、音楽はアントン・ブルックナーが使用されるようだ。

ハプスブルク帝国の破滅の予感とイタリアのはげしいナショナリズム革命の騒がしい背景のなかで、支配者のハプスブルク家の駐留軍人とベニスの伯爵夫人の破滅にいたる不倫がテーマ。

伯爵夫人は、革命に身を捧げる従兄の軍資金を預かりながら、最後には、裏切ってその金をほれてしまったハプスブルク駐留軍人中尉フランツ・マーラーに渡してしまう。時まさに、イタリア軍とハプスブルク・オーストリア軍の戦端が開かれた時である。伯爵夫人は、戦争中の物騒ななか命がけで馬車を走らせベローナの中尉を尋ねるが、騙されたことに気づく。 金目当ての中尉には若くて美人の娼婦がいて、彼女のまえで伯爵夫人を愚弄する。中尉は、自分に惚れ込む伯爵夫人をたぶらかして、医者にウソの診断書を書かせて除隊、大金と女と安楽な生活を手に入れたのだ。絶望した伯爵夫人は、復讐の為に、ハプスブルク軍の将軍に一部始終を伝え、証拠の手紙を見せて処罰を依頼する。中尉は、逮捕され、銃殺される。

「第三の男」に出ていた女優のアリッダ・ヴァリの演技がすごい。恋に目覚めてしまった女のすごさを見事に演じていた。「第三の男」でも極悪人ながら魅力に富むオーソン・ウェルズに惚れ込む女も見事に演じていたものだ。 

そして、映画は全編、アントン・ブルックナーの荘重・静謐・悲劇的な音楽が効果的に使われていた。ミラノ出身の由緒ある貴族の末裔だったビスコンティ監督だが、北イタリアというのは、ハプスブルク帝国に長い間支配され(例外はナポレオンがヨーロッパを席捲した時代)ていたのだった。有名なヴィーナー・シュニッツェル(ウィーン風カツレツ)とはコットレッタ・ミラネーゼ(ミラノ風カツレツ)のことである。プロイセン主導の北ドイツとかなり雰囲気の違うハプスブルク・オーストリアは同じドイツ文化圏でありながら、南国イタリア(といっても北部イタリア)の影響があって随分ゆったりとして、明るいのはこのせいであろう。

映画の余韻を反芻しながら、塚本哲也氏の「わが青春のハプスブルク」の関連の章を再読していると、眠くなって来た。 2007年の元旦はかくして、平穏の内に過ぎた。今年も健康で、大好きなバードウォッチングが思う存分できること、そして、時間を有効に活用して、この歳でありながら、まだまだチャンスのある?キャリアアップの為の勉強に取り組むこと、を目標に頑張るぞ!

遅くなりましたが、皆さん、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

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