2019年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 旅の記憶シリーズ(2) ドバイのスークを歩く。 | トップページ | 桜咲く春、ディーリアスを聞きながら・・・ »

2007年3月31日 (土)

春先の憂鬱・ゲーテ・ツバメ・そしてオオイヌノフグリ

春先の憂鬱に襲われ、今一つ気分が晴れない。来週から、新学期が始まるし、何となく落ち着かない。久しぶりに感じるほのかな不安と期待・・・。

昨夜は、帰宅して手作りのジャーマン・ポテトを肴に久しぶりにビールを飲み、赤ワインを飲んだ。玉ねぎ・ベーコン・ジャガイモを良く炒めて、青いパセリを振りかけて食べるシンプルなものだが、美味かった。この時ばかりは、味覚に集中してしばしの幸福感を味わう。 満ち足りて、2階へ上がる。本が山のように積まれている私の聖域だ。

ゲーテの本をたまたま手にする。ファウスト第二部の最後の有名なくだりが、目に留まる。

Alles Vergaengliche ist nur ein Gleichnis   すべて移ろい行くものは、永遠なるものの比喩にすぎず ・・・ 高橋義孝氏の註を読むと、「般若心経」にいう「空」のごときか。真の実体を持たぬ現象界の諸事物、とある。なるほど・・・。

ゲーテ関連の本は、今まで敬遠してきた本だ。「イタリア紀行」を紐解いたこともあるが、イタリアに辿り着く前のところで、鉱物がどうのこうので、昔やめてしまった記憶がある。数年前、再び手にして、ヴェローナまで一緒に旅したのだったが、そこで止まったままだ。

野鳥観察を始めて、動物行動学で著名なオーストリアのコンコンラート・ローレンツ著「ソロモンの指環」を面白くよんで、さらに色気をだして、「攻撃」(悪の自然誌)に手をだしてみると・・・各章の扉にはゲーテの箴言が引用されていて気になっている。 たとえば第3章だと:悪の役割について~つねに悪を欲しながら善を生み出すあの力ですよ・・・。どこからの引用だろうか?

そろそろ、ゲーテが分かる歳になったか!と、柴田翔氏の「ファウスト第Ⅰ部を読む」を手にしてベッドにもぐりこみ、読み始めたが、結局眠くなってそのまま寝入ってしまった昨夜。

今朝は、5時半に目覚ましがなって起きた。久しぶりの早朝バードウォッチングを敢行。

心軽く双眼鏡を持って家を飛び出す。歩き出してすぐに、ツピッ、ツピッというあの懐かしい声が聞こえる。ツバメがやって来た!近くの産婦人科病院前の電線に2羽のツバメの番が羽を休めていた。心躍る瞬間である。

今日は、どんよりと曇り、時折薄日が差すだけの肌寒い陽気だったが、先週に続いて約40種の野鳥に出会った。囀りも沢山聞いた。ヒバリ、アオジ、ホオジロ、ヒガラ、シジュウカラ、カワラヒワ、メジロ、ヤマガラ。キジも声を振り絞っていた。コジュケイもやかましく鳴いていた。まだ、ルリビタキやジョウビタキもいる。ツグミ、イソヒヨドリ、ベニマシコ、シメ・・・・・。 私の秘密の探鳥スポットだが、一種だけ、初めて聞く野鳥の地鳴きがあった。ひょっとしてガビチョウかもしれない。双眼鏡で捉え損なって残念。

野鳥観察にのめりこんでいると、野鳥が食べる植物の実の存在を意識するようになり、樹木や草花全般にも興味が沸いてくる。中公新書の「日本の樹木」「続・日本の樹木」は美しいスケッチ付きで楽しい本だが、最近、同じ出版社から、「雑草のはなし」が出た。早速買ってきて、パラパラ美しい口絵の写真を眺めたり、雑草についての知識を仕入れた。 一気に読みきる本ではないが、コタツやベッドにごろりとなって、気ままにページを開いて、ああ、どこかで見た木だな、ふむふむ、なになに、と普段何気なく見ているようだが実はよく知らない植物の秘密に触れるのは無上の慶びである。

オオイヌノフグリを始めて意識して見たのは、埼玉県の見沼界隈をぶらぶらし始めたころだと思う。野原でたむろする沢山のヒバリに驚いて双眼鏡で覗いていたら、瑠璃色の可憐な花が一緒に飛び込んできたのだった。名前が良くない、と「雑草のはなし」の著者も言う。花が咲いて、受粉して、実を結ぶのだが、視覚的に犬の陰嚢に似ているからこの名前が付いたというが、花自体はなかなか美しい。英語では、宝石にちなんで、名づけられているという。何という違いだろうか? Wikipediaで調べて見ると、日本で見るこのオオイヌノフグリは帰化植物らしい。

実は、ニュージーランドのハミルトンに滞在した2年前の8月後半、ということは、現地は、冬なのだが、ホテルの近くの川沿いを散策して、このオオイヌノフグリを見つけて、日本と同のがあるじゃないか!と不思議な感動を覚えたことが思い出される。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%83%8E%E3%83%95%E3%82%B0%E3%83%AA

オオイヌノフグリのほかに、ナズナ、西洋タンポポ、カントウタンポポ、ホトケノザ、スミレなどが、あちこちに咲いていて、今日は、「雑草の話」を復習しながら、10時過ぎに、満ち足りて散策を終えた。もちろん、目はキラキラ、心は空っぽで。

« 旅の記憶シリーズ(2) ドバイのスークを歩く。 | トップページ | 桜咲く春、ディーリアスを聞きながら・・・ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 旅の記憶シリーズ(2) ドバイのスークを歩く。 | トップページ | 桜咲く春、ディーリアスを聞きながら・・・ »