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2007年12月29日 (土)

年末はゆっくり、床屋と釣り談義・・・

21日から冬休みが始まった。14連休だぁ!休暇の楽しみは休暇の直前と前半にあり!私はペシミストであろうか?東京で朋と酒をのみ語らい、親しい人?とクリスマスを過ごして田舎に戻った。時間の経過の早いこと早いこと。

職場のメールチェックをして異常のないことを確認。部屋の掃除、年賀状書きを早々と済ませ、天気の良いこの2日間は、年末に読もうと10冊ほど本を買ったり、バードウォッチングで一通り自分のテリトリーを散策してくつろいだ。

天気が崩れはじめた午後、2ヶ月ぶりに床屋へ出かけた。T床屋だ。子供の頃だいぶお世話になった。私の父が子供の頃、実家でやはりお世話になった床屋である。帰郷したてのころ、思い出したようにでかけたらこのT床屋がいまだ健在で、心ときめかせて入った。

当主は息子さん。お父さんに面影が十分に伺える。シロ髪が混じっている。お孫さんも家業を継いでいるというから、親子孫3代の床屋さんだ。

「そう言えば、お客さん、この間釣竿かついで・・・十文字のところ歩いてましたね!」

「そうでしたね、最近釣りを思い出したように始めたもんで!」

「ルアーフィッシングですか?シーバスあたりを狙って?」

「いやいや、子供時代の記憶を頼りにハゼですよ。輸入物のアオイソメ、つまり生餌をつかっ

たオーソドックスで泥臭い釣りですよ。狙ったのは冬の落ちハゼ!釣れませんでしたけれど」

「落ちハゼと言えば、アユも落ちアユと言って那珂川じゃ結構つれますよ?友釣りじゃなくて「転がし釣り」(ひっかけ)ですけどね・・・」

話はひとしきり釣り談議となった。久しく忘れていた釣りだったが、11月後半に思い出したようにリール竿を買ってきて那珂川で釣ったハゼ。あのブルブルッという引きがたまらなくて一度味わうと、もうやめられない。時間を見つけては竿を投げ入れて釣りたい、いてもたっても居られない、あの感触と期待感に駆り立てられるように12月のはじめにも再度チャレンジしたのだったが惨敗であった。一匹しか釣れなかった。途中で雨が降り出してしまったのだった。冬の落ちハゼは難しい。そもそも、ハゼのいるポイントを良く知らないのだから。その間、足であたりを偵察し、老師からも情報を分けてもらい、自分なりのポイントを想定できるところまで来ている。野鳥観察と同じだ。どこに何がいるのか、やはり、苦労して自分で見つけなければ!ハゼの産卵が始まる2月前までには今3度目のチャレンジをと思っている。

釣果が気になる釣りではあるが、最近散歩の途中で偶然出会った老釣氏がふと言葉をもらしたように、「全然釣れなくても、釣り糸をたれていれば不思議に退屈しない」自分に気づいたのだった。ゆったりと流れる時間。釣れる時は反応する魚と一体になり、釣れなければ釣れないままに、いろいろともの思いにふけったり、間近にやってくる野鳥を観察してみたり、一人で過ごす時間としてはなかなか充実するのだ、と改めてあの午後の日差しをあびながら空っぽになった自分を思い出す。

野鳥観察はたぶん死ぬまでやめられないだろうけど、忘れていた釣りの楽しみを思い出して遂に動き出した2007年。あっという間の1年だった。職場の体制が変わって迎えた新学期の4月から冬休みまで、暇なしだったが、来年はもう少し余裕が出ることだろう。野鳥に四季折々の釣りの楽しみ、自然との戯れと物思いは当分続きそうだ。

2007年12月17日 (月)

日曜日はただひたすらほっつき歩いた。

心の嵐は静まりつつある。しかし、まだ落ち着かない。昨日はただひたすら目的もなくほっつき歩いた。海が見たくなって鹿島線に乗って大洗へ。大洗駅から歩いて30分。フェリーターミナル、大洗タワー、アウトレット、マリーナなどなど様変わりした大洗。冬の海岸に人はほとんどいなかった。何故か、ピピピピピッツと元気なタヒバリをあちこちで見かけた。

① 海辺の風景 誰もいない海、あなたの愛を確かめたくってぇ~・・・波打ち際で打ち寄せては返す波を見つめる。たくさんの貝殻が散乱していた。

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② 海辺の風景 逆光だけれどいい感じだ。

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③お昼はアジの刺身定食にしようか迷ったけれど結局「海鮮丼」セットに決定! うまかったゼ! 

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④本当に大洗?

⑤ 最後は、平戸橋から涸沼川沿いに那珂川合流地点へ歩く。長閑で美しい風景だ。最後は、平戸橋から涸沼川沿いに那珂川合流地点へ歩く。長閑で美しい風景だ。

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2007年12月15日 (土)

ただひたすら歩いて、野鳥と戯れて、釣りのベテラン老師と語らう。

昨日は「大荒れ」だった。それを引きずったのか珍しく寝付きが悪かった。仕事のプレッシャーがあっても熟睡するのに、どうしたことだ。愕然とする。

いつものように起きて朝食を取り、家の人には「ちょっと野鳥と戯れてくる、昼ごはんはいりません」と家を出た。静かな自然のなかで一人きりになり無心になりたい、というのが本音だ。

今日は職場に向かうコースとは反対のコースを歩いた。逆川緑地だ。上流まで行っての往復で3時間近い行程だ。途中、笠原水道公園内にも足をとめたのはもちろんのことだ。キクイタダキの当たり年とはよく言ったものだ。こちらのコースでも2箇所でキクイタダキの群れに遭遇した!これで6日連続でキクちゃんと会えたのだ。本日観察した野鳥は以下の通りだ。

1)メジロ 2)ジョウビタキ♂2、♀2 3)モズ ♂3♀3 4)ルリビタキ♀1 5)シメ 2 6)キクイタダキ 5+3 7)ヤマガラ1 8)シジュウカラ 多数 9)エナガ 多数 10)コゲラ 11)アオジ 12)ツグミ 13)アカハラ 14)シロハラ(警戒音のみ) 15)キセキレイ 16)ハクセキレイ 17)セグロセキレイ 18)コガモ 19)オオタカ 1 20)キジバト 21)ホオジロ 22)カワラヒワ 23)ベニマシコ(鳴き声のみ) 24)カワセミ 25)イソヒヨドリ♂1 26)キジ♂1 27)コジュケイ(鳴き声)3+ 28)ムクドリ 29)ヒヨドリ 30)アオサギ 31)コサギ 32)ハシボソガラス 33)ハシブトガラス 34)ウグイス (笹なき多数)

満足の行く結果だった。この時期に観察できる野鳥がだいぶ出揃った。あとは、タヒバリ、ビンズイ、アトリ、ウソ、憧れのオオマシコあたりが観察できればと思う。イソヒヨドリは田舎に戻って3回目の冬だが毎回同じ場所で同じと思われる♂に出会っている。うれしい限りだ。

お昼をマクドナルドでビックマックセットを食べる。メガマックを試そうかと思ったが思いとどまった。それにしても、たまのジャンクフードもうまいものだ。それからまた、ひたすら歩きに歩く。途中で道路沿いの古い民家の前でニワトリ小屋を通り過ぎた。今時めずらしい。子供の頃母の実家ではたくさんのニワトリを飼っていたのを思い出す。思わず携帯電話を取り出してスナップショット!と、やおら、ニワトリさんが時の声をあげたのだった。コケコッコー。

1時間ほど歩くと那珂川に出る。3週間ほどまえにはハゼを釣った川だ。2時間半かけて4匹しかつれなかった。今日は釣り道具は持参していない。変わりに双眼鏡で野鳥観察を続ける。稲穂を刈り取った後の乾いた田圃にたくさんのスズメ。川のそばの竹林からゲーッ、ゲーッとオナガの鳴き声。勝田橋をわたりまた上流にむかって河川敷を歩く。モズ、ホオジロ、ベニマシコ、ツグミ、カワラヒワ、アオジ、護岸にはハクセキレイ、川面にはオオバン、カワウ、セグロカモメなどなど。やがて、某大橋手前に来て釣り人を認める。釣り老師が4本の竿で午後の日差しを浴びながら釣っている。

「つれますかぁ」

「いやぁさっぱりです」

「ハゼですか」

「そうです、ハゼです」

魚籠を覗くと18センチサイズのなかなか美しい飴色のハゼが3匹ほど入っている。

「今日はぽかぽか陽気で風もないしいい釣り日和だとおもうのですが、冬のハゼ(落ちハゼ)は難しいんですかね?私もこの間このちょっと下流でやったんですが惨敗でした」

「いや、この時期は水が冷たいし、いることはいるんだけど餌の食いが渋いね。でも、この間雨が降った翌日は3時間で16匹釣ったけどね。水が動かないと駄目なんだ」

問わず語りに話してくれる老師は、この道40年のベテランだ。那珂川専門だ。隣では長年の友人も釣っているが今日はまったくの「ボウズ」だそうだ。老師は、もう現役を大分前に引退してこうやって毎日那珂川にやってきては朝から午後の14時半過ぎまで釣り糸を垂れるのだという。床屋に行って待たされるといらいらするのだが、こうやって釣り糸を垂れて朝からさっぱり釣れなくても不思議と落ち着けるのだという。

釣りの極意を聞き出すには早すぎるがいろいろ教えてもらった。

     冬のハゼは朝は釣れない。

     潮が動くときが釣れる。

     餌はゴカイでもアオイソメでもミミズでもなんでもいいが、頻繁につけかえること(ちなみに老師はミミズが一番だとのこと)

     ハゼの寿命はアユと同じで1年。年を越して1月いっぱい釣れるという。2月に入ると産卵の時期になりその後死を迎える。新しいハゼ(「出来ハゼ」という)が釣れ始めるのは6月以降から。

などなど。また、那珂川は日本全国の河川ではベスト3に入る水がきれいな川だそうだ。したがってハゼも涸沼のハゼよりうまい。ちなみに涸沼のハゼが減ったのは水質汚染が大きな原因らしい。

この話の間に一度一本の竿先がブルブルっと震えた。「来てますよ」との私の声に「いやあ、朝からやって3匹じゃ、どうでもいいんです」とおっしゃる。隣のボウズだという友人のご老体はちょうどハゼを一匹釣り上げたところだった。老師もリールを巻いて見ると見事な18センチ前後の飴色のハゼがかかっていた。時折モズとツグミとベニマシコの鳴き声が聞こえる中、「そろそろ時間ですな」と老師は片付けを始めた。「明日もまた来ますよ。そのために、エネルギーをとっておかないとね」

別れを告げて、散策を続けた。水府橋までさらに30分歩き市内にでてバスにのり16時前に帰宅。ながーい散歩だったが、すっかり心は和んだ。禅語にたしかあった-日々是好日。

2007年12月14日 (金)

天気晴朗ナレド、我が心は大嵐

今週は、キクイタダキで盛り上がっている。今日は金曜日で浮き浮き気分だ。遅番勤務にもかかわらず通常出勤して昼の時間たっぷり2時間の休憩をもらった。もちろん、双眼鏡を持っていまやキクイタダキの棲家となっているもみじ谷を目指した。

コンビニでハッシュドポテト、肉まん、高菜入りのおにぎりを購入して昨日が嘘みたいな快晴の青空の下、ひっそりとしたもみじ谷を一人独占した。散歩人はほとんど居ない。到着してすぐにキクちゃんの群れを見つけた。なーんだ、簡単じゃん。シリリリッ。10センチの小型の野鳥が群れ集っている。眺めれば眺めるほどかわいいキクちゃん。何ゆえに頭の天辺に菊の花びら模様の黄色があるのか?そして、墨で書いたとしか思われない特徴のある目。休むことをしらない動き。飽きが来るまではこのキクちゃん三昧はやめられそうもない。

しかし、今日は何故だか心が晴れない・・・。気になっていたことがあって携帯を取り出して電話をする。やっと相手が出た。元気のない声。一週間前に喧嘩別れしてから話をしていない。気になっていた。何度か電話したが出ない。向こうからやっと昨日電話があったが、こちらが出そこなった。いつの間にか熱を帯びる会話。いつしか電話の向こうの声は涙声になる。慌てふためく自分。あややややや、参ったナ。こんなことで盛り上がる年齢じゃないのだけれど。絶対譲るまいと思っていたのに、いつの間にか、あっさり自分の非を認め必死に相手を気遣い慰める役回りになっている自分に気づく。やれやれ。こんなはずじゃなかったのに。

だんだん会話は落ち着いてきた。やっと周りの景色が視界に戻ってきた。キクちゃんの群れが相変わらず私の周りで忙しく飛び回っているではないか。時計を見ると30分以上が経過している。きっと、ずーとキクちゃん達は私の周りを飛び回っていたのだ。 たっぷり2時間取ったはずの散策だったのだが、なんと早い時間の経過だろうか?

職場に戻ってからの午後の仕事は散々だった。年末でいろいろ片づけて新年を迎えなくちゃいけないのに、さっぱり身が入らない。参った、参った。遅番勤務をして20時すぎ家路に着く。ため息をつきながらもぐもぐと食事を取る。塩鮭にたっぷりの大根おろし。うまい。NHKの歌番組で女性歌手が「涙そうそう」を歌っている。いい歌だなぁ~。 2階にあがる。そういえば、キクイタダキのミニ模型があった。清涼飲料水のおまけでもらったものだ。しばらくぼーっと眺める。時折自分の心を覗きながら・・・。

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2007年12月13日 (木)

雨にぬれても・・・キクイタダキと今日も戯れる。

今朝は朝から雨、雨、雨。しかも遅番勤務。9時過ぎに家を出ようとしたら小止みになった。ヨシッ、歩くゾ! 大きめの傘を持っていつものコースを歩く。少年の森を通りすぎて千波湖畔にでる。カイツブリ、カンムリカイツブリ、マガモ、ユリカモメ、セグロカモメを眺めながら歩く。と、だんだん雨足が強くなってきた。まいったナ・・・。

千波公園を歩く。徳川博物館側の雑木林べりを歩く。アオサギがぽつんと高木に猫背でたたずんでいる。雨に濡れながらぁ、佇む人がいる~・・・こんな流行歌が昔あったな。三好ナントカという歌手だ。

レンガ色のツグミが2羽すぐ近くに現れた。このところ雑木林の中ばかり探索していたのでツグミの姿を見ていなかった。雨の中、元気に地面に降りて餌漁りしている。

もみじ谷をすぎ、桜山を抜けても雨足は強くなるばかりだ。靴の中もなんとなく湿っぽくなって来た。この雨じゃ、野鳥もどこかで雨宿りだ。見えるのはヒヨドリとカラスとユリカモメばかり・・・。 小さいサイズの野鳥はどこかに隠れてしまっているようだ。こうなりゃ、雨雨降れ降れもーっと降れだぁ。八代亜紀だったろうか?

空振りに終わった雨の中のバードウォッチング。スイッチを入れ替えて仕事に没頭する。気がつけば13時半前だ。さあて、お昼にしよう。と、外を見れば、雨があがっているではないか!吉幾三(ヨシ、イクゾォ~)ではないが、双眼鏡をもって再び1時間出かけた。

昨日おば様と会話を交わしたもみじ谷。今日は誰もいない。静かだ。駄目かぁ。おにぎりを食べながらあたりを観察していると、カラ類の声がところどころでする。すぐそばだ。それっ、双眼鏡を取り出して野鳥を探す。期待が高まる。いたいた、キクちゃんがいるぞ!1羽、2羽、3羽、4羽、ななな何と5羽かそれ以上。なんでこんなにいるの!!!驚きである。さすがに、心臓はバクバクしなかったけれど、20分ちかく佇んでじっくりとかわいらしい姿としきりに餌をあさるキクちゃんと戯れた。警戒心が薄いのかすぐそばまで接近してきた。いやはや。しかし、一体何を食べているのだろうか?不思議だ。このキクちゃん、一箇所にじっとしていない。野鳥写真家泣かせに違いない。とにかく動き回る。

さてとぉ!もう戻らないと休憩タイムが終わってしまう。また雨が降りそうな模様になってきた。急ぎ足で岐路に着く。心軽やかにRaindrops keep falling on my head バート・バカラックの歌が頭の中でこだまする。映画「明日に向かって撃て」の1シーンだ。Because I’m free Nothing’s worrying me…. 心の中は本当は穏やかじゃないんだけど。いろいろ気苦労があるし・・・・・。 かくて1時間後の14時半事務所に戻り、何事もなかったように仕事に没頭した私。 やれやれ。 しかし、ひょっとすると明日も?

インターネットで良い写真が掲載されているサイト見つけました

http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?key=1887541&un=60556&m=2&s=0

2007年12月12日 (水)

キクちゃんと3連荘!

本当に今年はどうなっているのだろうか!今日もまたキクちゃん(キクイタダキ)と戯れた!

田舎生活になれた私はかなりの早起き。始業時間の1時間前には職場に来ている。そして、冬場は楽しい早朝キャンパスバードウォッチングを仕事の前に楽しんでいるのだが、そのキャンパスにキクちゃんが現れたのだ!

昨年もこの時期は一週間、ルリビタキの♀と戯れたものだ。そして、今年は? 一昨日と昨日は近くの雑木林や公園でカラ類の混群(シジュウカラ、ヒガラ、コゲラ、エナガなど)の中に4羽~5羽のキクイタダキを発見、大いに興奮したのだった。

そして、今朝のキャンパス。警備員室の近くでアオジ君に出会ったあとキャンパスを歩いていると自転車置き場の付近からもうすっかり耳に定着したキクイタダキの地鳴きが聞こえてくるではないか(シリリリリ、シリリリリ)。

鞄から双眼鏡を取り出してさっそく音源に近づく。またまたカラ類の群れだ。そして、キクちゃんがその群れの中にいた。2羽確認した。朝からテンションが上がってしまった。10分ほど観察してからキャンパスを一周した。別の建物のそばの雑木林縁で、キセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイのツガイ、少し離れたところにシメ1羽、そのむこうになんとアカゲラ(啄木鳥)、ちかくの藪でウグイスの地鳴き。朝から豪華版のバードウォッチングだった。締めくくりは、一回りして職場のある建物の入り口に差し掛かった時だ。再びカラ類の群れに遭遇、今度はエナガの群れだ。シジュウカラとコゲラにメジロもいる。

午前中は仕事に没頭。そして、昼休み、また何かに急き立てられるかのように双眼鏡を持って近くの雑木林へ。もみじ谷では年配のおば様二人がバードウォッチング中であった。ちょうど右手の桜の木の天辺にジョウビタキの♀がとまっていて、双眼鏡で観察中だった。

「野鳥観察ですね!昨日、ここでキクイタダキの群れに出会ったんですけど、今日は観察できましたか?」 と少し得意げに私が訪ねると、「はいはい、見ました、見ました」、とうれしそうにおば様たちはお答えになる。何ィ!見ただとォ!そんな簡単なものではないのだよ、おばさんたち、とそう言い掛けたかった。

正直、ちょっとばかりがっかりした。こんな(失礼)おば様たちにも簡単に観察できるキクイタダキにこの2年間まったく出合えなかった私は何なのだ。密かな楽しみは独占したいものだ。ところが、いとも簡単にはい、見ました、と言われると複雑な気持ちになる。

気を取り直して職場に戻る。もちろん雑木林の小道を歩きながら。途中でたくさんのアカハラとシロハラに出会う。最後の出口のところで、シリリリリ、シリリリリとまたキクちゃんの地鳴き。

双眼鏡で音源を探ると松の緑の葉を忙しくわたり飛ぶキクイタダキだった。頭に菊の花の黄色をいただく小さなかわいいキクちゃんだった。

この分だと、明日もまた・・・

2007年12月11日 (火)

キクちゃん(キクイタダキ)に連日出会う!今年は当たり年?

このところ仕事ではなくプライベートで忙しく週末は上京する日々だった。バードウォッチングもしたがってご無沙汰だったのだが昨日の月曜日、久しぶりに遅番勤務の朝はゆっくりと徒歩で野鳥観察を楽しみながら職場へ向かった。少年の森~千波湖~千波公園~もみじ谷~桜山を経由して常磐線沿いの雑木林を1時間半かけて歩いた。湖畔のたくさんのユリカモメや今年もやってきたオオハクチョウ(幼鳥も混じる)、ジョウビタキ、ルリビタキ、アカハラ、シメ、アオジ、キセキレイ、シジュウカラ、ウグイスなどなど冬鳥たちに次々と出会う。野鳥に目覚めて以来、いるべき時期にいるべきところに野鳥がいないと心が落ち着かない。いないと不安になり、いるべき種類の野鳥に出会うまでうろうろしてしまうのだ。

ところで、昨年はウソの当たり年だったのを思い出す。北茨城で11月半ばのある日のこと学生を引率している合間に双眼鏡で観察していたらいきなりウソに出会って感動したものだった。どうも昨年の冬はウソの当たり年らしく、その後も自宅近くの公園の桜の木では散歩するたびにフィーッと口笛を吹きながら桜の芽をついばむウソを何度も目撃したものだ。今年はさっぱりだ。昨年のことがまるでウソのようだ。

さて、今年は? フィールドワークは昨年ほど実践してないのだが、気づいた点がある。カケスとヤマガラの姿が薄いのだ。どうしたことだろうか?さらに、各地でキクイタダキ目撃情報が相次いでいるのにまったく出会えていないのだ。うーん、神様、仏様、稲尾様(往年の名投手稲尾氏が最近なくなった。ご冥福を祈りたい。私は、江川世代なのだけれど、文句なしに稲尾投手は戦後最大の投手の一人だろう。1シーズンで40勝以上も勝利するなんて想像を絶する)、どうして、私にはキクイタダキちゃんに出会えないの、何とかして!と愚痴りたくもなっていたところだった。

散歩の後半からは、個人的なことでいろいろとあたらな悩みをかかえ、思い悩みながら半分心ここにあらず状態になって職場近くのいつもの雑木林をとぼとぼ歩いたのだが、坂を上りきったところで賑やかなカラ類の混群に出会った。シジュウカラとコガラがいるのはわかったが、いつもと違う地鳴きに気づいて、もしやと思いカバンから双眼鏡を取り出してあわてて覗いてみると、おお、キクちゃんじゃないか!頭の鉄片もちゃんと黄色いぞ!長い間待ち望んでいたキクイタダキだ。それも、1羽だけじゃないゾ!1羽、2羽、3羽もいる。いや、もう1羽か!心臓ばバクバクしてきた。10センチくらいしかない日本では一番小さい野鳥だ。これで、今日一日は乗り切れるぞ!とエネルギーをもらった瞬間だった。

そして今日も、昨日のキクイタダキが気になって、昼休みに双眼鏡を持ってまた出かけた。同じ場所にはいないから、もみじ谷に出かけた。ここは赤いカエデで有名らしく写真を撮りに来る人が結構いる。

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ここはルリビタキの♂が2羽住み付いているルリビタキ・スポットだ。到着して弁当を食べているとルリちゃんの鳴き声はするが、散歩人が通り過ぎたりしてなかなか姿を現さない。仕方なく、移動しながらしばらく歩いていると、また昨日と同じようなカラ類の混群に出会った。いろいろな地鳴きが聞こえる。いるぞぉ!双眼鏡でじっくり観察する。いるわいるわ、キクちゃんが3羽、4羽、5羽近くも。シジュウカラとコゲラに混じって、蝶ネクタイが切れているヒガラもいる!こんなにキクちゃんがいていいのかナ?これまでの「不漁」ぶりがウソのようだ。15分近く、カラ類の混群はあたりを飛び回り残り少なくなった木々の実を貪っていた。そして、私は小さなカラ類の野鳥たちを無心に眺めたのだった。 やれやれ、今日もキクちゃんに出会えたゾ! 満足感に満たされて職場に戻り、無心に仕事をこなしてやれやれ、こうして今日も一日無事に終えることが出来た。

キクちゃん(キクイタダキ)はこんな鳥です。

http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/24.html

そして、キクちゃんの囀りは春先に1度だけ聞いたことがあります。虫がなくようななんともいえず美しい囀りで聞きほれました。これは昨年のブログで書きました。

http://birds-eat-bookworm.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_6cc4.html

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