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2008年4月 9日 (水)

世界カタコト辞典(9) 「アッチャ」

インド人はやはり「アッチャ」とつぶやいた。

先週の土曜日は、ある人を成田空港に出迎えに行ってきた。20時過ぎの成田空港の風景にびっくりした。アジア系の人々で溢れかえっていた。特に中国語があちこちに飛び交っていた。まずビールで喉を潤してからぼんやりとロビーで待っていたのだが、ふと気がつけば周りは中国人だらけだった。皆、ニコニコ顔、外国についた興奮だろうか、目があちこちキョロキョロ、そして思い思いのポーズで写真を撮ったり添乗員さんが大きな声で案内したり、風景はいずこも同じかと感じ入ってしまった。

ロンドンでもこれに似た経験がある。1999年の秋のある日のこと、東京からの出張者を出迎えにヒースロー空港に出かけたのだった。確か、ターミナル3だったろう。遠距離のフライトが発着するターミナルだ。ぼんやりとロビーでまっていると、いつの間にか周囲はインド人で埋め尽くされたような混雑具合であった。同時刻にインドからのフライトが到着したのだったが、ロンドンのインド人の人口を改めて思い知らされた。

ロンドンといえば、カレーの町である。カレーについてはすでにブログでアップしたけれど、

http://birds-eat-bookworm.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_96e6.html

とにかくインドレストランが多い。私も住んでいたアパートの近くに行きつけのレストランがあった。毎週日曜日の夕食はカレーと決めていた。 ナン(ガーリック味)、野菜カレー、チッキンティッカにシシケバブ、そしてサフランライスが定番だった。ちょっと食べすぎだったかも知れないが、ストレス多き日々故の過食だったと思うのだ。

毎回毎回、決まったようにレストランに現れて同じメニューをTake-Awayする私にレストランのインド人店員は笑顔で迎えてくれるようになった。料理が準備できる間の10分前後は、ハーフパイントのビールを飲みながら、新聞を読んだりしていた。そして、用意が出来ると、店員はオーダーした内容をぶつぶつと繰り返しながらレジに打ち込んで代金を請求するのだった。

ぼんやりとこれを繰り返す日々だったが、ある日のこと、ガーリックナン、・・・、野菜カレー・・・チッキンティッカ・・・といつものようにレジを打ちながらつぶやくインド人店員の・・・が「アッチャ」という間投詞であることにハッと気付いた。学生時代以来おりに触れては思い出したように読んだ開高健・小田実氏共著の「世界カタコト辞典」で小田実氏がインドで聞いたに「アッチャ」(ヒンディー語で、おや、まあ、ええと、さて・・などを表す間投詞)であった。本の中の言葉が、現実に私の耳を捉えた瞬間だった。

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