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2008年7月29日 (火)

蝉の幼虫、胡瓜、イラン、モンゴル帝国 (1)

昨夜のこと。一仕事終えてトボトボと歩いて家に帰る途中、某大橋を渡っていた。物思いに耽りながら。うな垂れて歩道を見ながら歩いてると小さな虫に気がついた。以前、コクワガタを見つけたように、ン、ン、ン?という感じで足をとめた。屈んでその虫を見ると何と蝉の幼虫だった。大きさから言うと、どうもヒグラシらしかった。歩道をのこのこ歩いてどこに行くの、と語りかけ、公園内の大木の幹に置いた。

今日も同じように20時過ぎ、トボトボとうな垂れて、物思いに耽りながら歩いていた。昨日、幼虫をみつけた地点に来て大木を確かめた。もちろん影も形もなかった。抜け殻さえ。「一寸の虫にも五分の魂」、という諺を思い出しながら、うまい具合に羽化してくれたかな、と思う。

帰宅して、冷たいビールを飲む。フーッとため息をつきながら、やれやれである。枝豆、冷奴、冷やしトマト、サラミとチーズ、茄子の味噌炒め、豚のしゃぶしゃぶをサッパリした玉葱をすりこんだ自家製のタレで味わいながら、夕食を一人で取る。

胡瓜を味噌につけながら、がぶりとかじる。途端にまた昔のあるシーンが甦った。プルーストが、貝殻をかたどって焼き上げたクッキーを紅茶に浸して食べた瞬間に身を震わせたようなそんな鮮やかな思い出とまではいかないが、ジワジワと味わいを持って脳裏に点滅し始めたのだった。

イラン・イラク戦争があった時代だから、1980年代半ば過ぎだ。当時、イラン人はビザなしで日本に入国できた。IJPCとかそういう国家プロジェクトではない。訪日イラン人との些細なビジネスだった。一仕事終わると精算のため、彼が泊まるホテルの一室でかき集めた現金のドル札を数えた。そして、精算が終わると、くつろいで冷蔵庫から冷えたビールを取り出して、乾杯! つまみは、イラン特産のピスタチオだったが、相手はスーツケースからやおら胡瓜を取り出して、私にも一本渡しながら、ガブリ。豪快なビールの肴であった。

胡瓜と漢字で書くが、「胡」という漢字が示すとおり、もともとは中国原産ではなく西の方、中央アジア経由でやってきた野菜なのだ。

胡瓜というと、子供のこと夏休みとなると母の実家に泊りがけで遊びに行ったことを思い出す。ある朝、亡くなってもう5年になる叔父に連れられて畑に胡瓜を取りに出かけた。それまで、胡瓜に棘があるとは知らなかった。取れたての胡瓜は手のひらで握るとチクチクするくらい棘があって痛いのだった。

ピスタチオも私はイラン人から本当のおいしさを教えられた。イラン人のピスタチオが大好きなこと。ポケットやハンドバックにピスタチオを忍ばせて、おやつ代わりに彼らはピスタチオを頬張るのだ。その微笑ましいことと言ったら。そして、ビールのつまみにもよく合う。

続く

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