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2008年7月17日 (木)

ヒグラシが鳴く!

今朝は4時半前に目が覚めてしまった。そして、ヒグラシの鳴き声を聞いた。今年初めてのヒグラシだ。子供の頃はすぐ裏手の縁まで雑木林があって大層にぎやかだったが、遠くから聞こえる今朝のナカナカナは大合唱には程遠かった。しかし、今年もヒグラシが聞けたかと思うと安堵する。

洞爺湖の環境サミットはいつの間にか終わってしまったが、石油と食料の値上がり、漁業関係者の休業宣言など、20世紀を支えた石油大量消費文明が崩れ始めている兆候が顕著になりつつある。

北京オリンピックまで秒読みに入ったが、新聞報道では旅行会社のオリンピック関連の商品の販売が大不振だという。NHKでアナウンサーが笑顔で必死に北京オリンピックを盛り上げようとしているのが分かるが、空回りしてるように思えるのは私だけだろうか?

湯浅赳男氏の「文明の人口史」の帯の文字にあった文句は「人の命は地球より重いと言われますが、100億人が乗っかると、地球はどうなるでしょうか」だった。

環境問題とは結局人口問題ではないのか?アラン・マクファーレンの「イギリスと日本」(マルサスの罠から近代への跳躍)を寝床に置いて読もうとしたまま、積読状態なのだが、現在の問題はユーラシア大陸の巨人「中国とインド」で25億を越える人口問題なのだ。と、言い切るつもりはない。根底にはアメリカの自分勝手な振る舞いもあるだろう。アメリカ文明とはまさに石油消費文明であり、20世紀の超大国アメリカは石油資源を押さえ、大量に消費することによって繁栄を謳歌して来たのだ。ノーベル平和賞のアル・ゴアさんも自宅じゃ、冷暖房でガンガン石油を消費しているらしい。

2次世界大戦も究極は石油をめぐる争いだった。日本は石油を取りに南方へ進出した。ヒトラーのドイツは、モスクワに直行せずにコーカサスへ寄り道せざるを得ず最終的に独ソ戦に破れた。

うとうとしながら、うだうだと物思いにふける。ヒヨドリが煩い。蝉が大量に発生する時期に合わせて繁殖をしていると思う。絶対に間違いない。遠くからウグイスの囀りと何と久しぶりでホトトギスの囀り「特許句許可局」が聞こえて来た。少し心が休まる。

眠れないので、枕元の本に手を伸ばす。エリアス・カネティの自伝だ。Die Fackel im Ohr。スイスからドイツのフランクフルトに引っ越した1921年から1931年までの時代の記憶だ。

カネティは、いわゆるスファラディ系のユダヤ人だ。イスラエルが滅びて四散したユダヤ人がジブラルタル海峡を渡り、スペインがイスラム化した時代にスペインに住み着いたユダヤ人の末裔。15世紀末にキリスト教徒がスペインからイスラム勢力を追い出すと、ユダヤ人も迫害され、オランダに逃げたユダヤ人(スピノザなど)や、一方でオスマン帝国の支配するバルカン半島に逃げたユダヤ人がいたそうで、カネティは後者、ブルガリア出身である。

ブダペスト出身のユダヤ人アーサー・ケストラーはアシュケナージ系ユダヤ人だ。ケストラーの著作に「ユダヤ人とは誰か」という本がある。このアシュケナージ系は、実はモンゴル帝国がユーラシアを統一する前の時代、勃興するイスラムと東ローマのキリスト教徒に圧迫された中央アジアの遊牧民(カザール人)が、何と「ユダヤ教徒」に改修した部族の末裔で、旧約聖書に登場する本来のユダヤの民ではない、というユダヤのタブーに触れた本らしい。

物思いに耽りながら8時半過ぎ起床、いつものように朝食を取り、いつものように職場に出かけ、いつものようにあたふたと仕事に没頭する。 夕刻、職場の敷地内の雑木林からもヒグラシの鳴き声が聞こえてきた。カナカナカナ・・・・・

21時前、汗をかきながら徒歩で帰宅。冷たいビールを飲みながら、焼き餃子を8個食べる。やれやれ、今日も1日が終わった。 アマゾン・ドット・コムに注文していた、ポール・ジョンソンの原書が届いていた。例の「インテレクチャルズ」だ。日本語訳があまりに面白いので訳出されていなかったブレヒトやジョージ・オーウェルやビクター・ゴランツ、リリアン・ヘルマンの章を読みたくて、心待ちにしていたのだった。また一冊、ベッドの枕元に積み上げる本が増えた・・・。

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