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2008年7月30日 (水)

蝉の幼虫、胡瓜、イラン、モンゴル帝国 (2)

話を戻すと、イラン人というのはアラブ人と全然違うのだと、そのとき初めて知った。誇り高きペルシャ人の末裔達。セム族でない。アーリア人なのだ。私が出会ったイラン人たちは、ちょっと見た感じでは、少し田舎風にしたイタリア人かスペイン人という感じだった。盛唐の詩人李白の詩に出てくる「胡姫」とは、ペルシャ系の踊り子だったという。さぞかしエクゾチックで美しかったに違いない。私が出会ったイランのご婦人方も皆顔の掘りが深く、雑誌から抜け出してきた女優かモデルみたいな女性もいたりした。

現在の国際政治では、イランはヨーロッパやアメリカにとっては頭痛の種、大問題である。何故に彼らはあのような大騒ぎするのだろうか?日本人としてはいまひとつ理解できない。北朝鮮の核問題なぞ、もう過去のものという感じで、拉致被害者を初め日本人はやきもきしているのだが、一方のイランとなると、サミットの時はミサイル実験をして挑発したり、何かと西側マスコミからはものすごいバッシングを受けている。

国際政治の裏側を知る人ならば、北朝鮮とイランでは地政学的な意味が全然違う観点からいろいろ語れるであろう。イスラエルというユダヤ人国家、つまり、アメリカ資本主義が中東イスラム圏の心臓に打ち込んだ楔に対するイスラム圏の反発と言うか憎悪は我々部外者には想像を絶するものがあるだろう。

もちろん、ドバイなどのバブリーな繁栄を見ていると、これがアラブなのかといぶかってしまうほどイスラム世界は多様でもある。欧米に支配されたマスコミに洗脳されている我々の脳では、中近東=イスラム世界の本当の姿を知ることはなかなか難しい。

善=欧米諸国、悪=イランという図式は疑ってみなければならない。日頃、何かとアメリカにいいようにされている日本のだらしなさを思うにつけ、わが道を行きながら、アメリカやヨーロッパを挑発し続けるイランを私は密かに応援している。許されないことだろうか?

しかも、私が個人的に知るイラン人は、マスコミで報道されるイスラムという宗教に染まった人々ではなく、もっと世俗化した普通の人間だった。「イラン人ってイスラム教徒でしょ、アルコール飲んでいいの?」と真顔で聞いた私に、件のイラン人は、「海外に出たらビールは飲み放題さ」、と大笑いしながら缶ビールを2本、3本と開けたものだ。 名前をシェミラー二さんと言ったと思う。もう一人の名前は思い出せない。今頃どうしているだろうか?

世界で始めた書かれた世界史の本、これは何と、イランの宮廷で書かれたという。時代は、モンゴル世界帝国が君臨した13世紀後半のことらしい。

当時のイランは、イル・ハーンといった。ワールドカップ2002のとき、1次予選を勝ち抜いた日本が戦ったトルコのチームにイル・ハーンという選手がいましたね。

ラシード・アディーンという、これまたなんとユダヤ人らしいのでだが、浩瀚な筆致で当時のモンゴル帝国の歴史を記述した歴史本、世界で始めての本だそうだ。ドーソンという著名なモンゴル史の本を書いた歴史家はもっぱらこのペルシャ語の文献をもとにモンゴル史を書き上げたそうだ。

実際に、モンゴルについて記述した資料は20ヶ国語近くもユーラシア大陸の彼方此方に残っているのだと言うが、それだけの言語に精通して統一した立場から歴史記述をする試みはまだなされていないそうだ。

続く

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