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2018年8月28日 (火)

入院日記 リハビリ・直立歩行編 その53

8月26日(日) 晴

5時半の目覚め。セミの鳴き声が数日前からめっきり減った。気温は朝から30度近い。

リハビリと朝食(石窯パンのロースハムサンド)後、
日が高くなると、気温がグングン上がる。たまらず2階の冷房に避難した。

Hans Falladaの英訳本「Alone in Berlin 」を読み始める。原作はドイツ語。翻訳者は、エルンスト・ユンガーの傑作と言われる第一次大戦の従軍記In Stahlgewittern(鋼鉄の嵐の中で)を英語に翻訳したドイツ生まれのMichael Hofmann。

Fallada

10時過ぎ、弟夫妻が3週間ぶりに来る。買い物をお願いする。2㍑ペットボトルのミネラルウォーターと麦茶を大量に購入してもらう。カツオの刺身、そしてエールビールも。

イギリスの研究グループが、アルコール摂取は寿命を縮める、百薬の長は根拠なし、との研究結果を発表したらしい。下らない研究だ。生きる行為そのものが体に悪い(=生まれ落ちてから人は死に向かって生を燃焼させていく)に決まっている。孔子様の「中庸」、万事ほどほど、こそが人生を歩むための黄金律だ。お酒、大いに結構だ。

お昼は、ボリュームたっぷりのヒレカツ弁当。

弟の背中の痛みは収まったらしいが、注意を促した。レントゲン検査では異常はなかったと言うが。

映画「めぐり逢わせのお弁当」で、「あなたとブータンに行きたい」と愛の告白をされ、心をゆさぶられた女主人公が、窓越しに1階上に住む叔母にせがんでテープをかけてもらった愛の歌に聴きほれるシーンがある。調べると1990年前半にインドで大ヒットしたラブロマンス映画「Saajan」の音楽だ(日本未公開)。YouTubeで音楽ビデオサイトを見つけた。

https://www.youtube.com/watch?v=lTOxHtwJ7UU

聞きながら、2階の冷房の中で、思いだしたように映画論の本を本棚から探しだして読み耽る。

佐藤忠男著の3冊。

「映画をどう見るか」1976年講談社現代新書
390円

「映画で世界を愛せるか」
1989年岩波新書480円

「映画の真実」2001年中公新書720円

新書の値段が時代を反映していて感慨深い。内容はほとんど忘れていた。

大衆娯楽としての映画は国民の各民族のこうありたい、という自画像、理想像がナルシズム的に反映されたアート。

昔の日本(テレビが一般普及するまで)では年間300本近い映画が製作されていたと言う。この本数をクリアしていたのは、アメリカとインドだけだという。

日本映画全盛期に作られた映画の半数は時代劇だった。黒澤明の「羅生門」、「用心棒」、「七人の侍」が世界に与えた影響は大きい。アメリカやイタリアで西部劇のリメイク版が作られたが、「生きる」はインドで七つのリメイク版が作られたらしい。「生きる」は、サムライ映画ではないが、主人公(志村喬)の生き方はサムライが投影されていると言う。

インドとの関連では、1987年にインドのケララ州(マラヤーラム語)で作られた「モノローグ」は「羅生門」のリメイクでハイブラウな映画(歌と踊りなし)も作られている。

宝塚歌劇的・絵空事的な恋愛映画が量産されるなか「チダムバラム」(1985年製作、マラヤーラム語)は芸術の薫り高いインド恋愛映画の傑作(著者によれば世界レベルの最高傑作)だとのこと。

Photo

夕食:カツオの刺身とビール。

食後、暑さが和らいだ1階の居間でくつろいでいると、静まり返った夏の夕闇の向こうから、ツクツクボウシのソロが聞こえる。

ポンペイオ国務長官の北朝鮮訪問が延期になった。北朝鮮の非核化などできるはずがない。一端手にしたら、放棄できる代物ではない。経済破綻した北朝鮮が目指すべきは、ベトナムだ。核がなくても経済発展は可能だ。核を持ったままでは、ベトナム型の経済発展は無理だ。核を放棄したら金王朝は崩壊する。前に進みたくても進めないジレンマ。それをやろうと見果てぬ夢を見ているのが今の根本のところで狂った北朝鮮の独裁者だろう。

網戸越しに虫の声を聞きながら、Sherlock Holmes in Japanを眠くなるまで読む。22時半過ぎ就寝。

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