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2018年9月24日 (月)

入院日記 リハビリ・直立歩行編 その81

9月23日(日) 曇り、時々晴

6時半前に目が覚める。今日は日曜日だが、自分にとっては、普通の日と同じ。左足のストレッチでたっぷりと汗を流して朝食。塩鮭と温かいご飯。

ニュースを見るが頭を通り抜けていく。トランプさんが、朝鮮半島が、安倍さんが・・・。

退職祝いにもらった花は元気なまま玄関に飾られている。母が笠間焼の花瓶が映えると交換してくれた。美しいカーネーションだが水色の花は何だろう。

Kasamayaki

2階で日記を書いてブログにアップし、介護用品と食材の買い物に出かける。玄関周辺に漂う金木犀の香りが何とも言えない。香りで楽しむ秋のこの花はとても地味。

Kinmokusei

お昼:コーヒー、スパゲティー・ジュノベーゼにブドウに石窯パン少々にブドウ少々。

Lunch

午後、インド映画「ワナージャ(Vanaja)」をYoutubeで観る。https://www.youtube.com/watch?v=1wOrL9C-HVU

欧米では好評を博した映画らしいがインド本国では放映されず無視されているらしい。何故なら、インドの恥部とされるカースト制度がテーマ。だからYoutubeで見れるのかと納得するが、日本語字幕付きで観ることができるのには驚いた。

監督はインド人だが、アメリカのコロンビア大学の映画学修士論文の作品として素人の俳優をスカウトして演技指導をした上で、低予算かつ2ヶ月半で製作された傑作映画だ。

絢爛豪華なトップスターによる大型予算のボリウッド映画とはまるで違う趣が違う。

映画は母が死んで漁師の男手一つで育った娘が、村の娯楽で演じられた伝統の踊りに魅せられこれを学びたくて地元の有力者の屋敷に奉公に出るところから始まる。持ち前の頭の良さと機転、物事に動じない気の強さと頑固さが女主人に気に入られ、伝統音楽と踊りの指導を受ける。物語りはアメリカ留学帰りの屋敷の息子が現れることで急展開。息子に無理やり迫られ(強姦)妊娠してしまう。堕胎を迫る女主人にヒロインは親子に罪を認めさせて結婚を迫ろうとするが、うまく行かず、子供は女主人に預け上級のカーストとして育てることに同意することになる。

リアリズムにもとづいて伝統社会の旧習の非人間性を描いているが、近代化の波で伝統芸能の担い手が失われていくことへのオマージュでもある大変ハイブラウな映画だ。

映画のショットは一つ一つは坦々としてはいるが色彩といい情景といいうっとりするほど美しい。野鳥好きな自分は背景の効果音に様々な野鳥の囀ずりが使われ聞いてまたうっとり。時おり写される少女の舞いと伴奏の音楽も大変印象的で派手さはないがじわりじわりと魅力が迫ってくる。

最後のほうの場面で伴奏に合わせて舞う舞踊(クチプディ)は少女の心情(葛藤、闘い、断念)を象徴するシーンでもある。理解する情報もないまま見るだけだが、鬼気迫る少女の表情と見開いた目から流れる一筋の涙が印象的だ。https://www.youtube.com/watch?v=LJSIGyE-i90

冒頭の舞台で踊る年老いたダンサーの足首から一つの鈴がとれるシーンがある。これを素早く拾った主人公は後で返しに行くのだが、逆に自分の明るい将来(素晴らしい踊り手になる、子宝にも恵まれること)を予言され鈴をもらい受ける。

最後の場面は、漁の舟を借金の担保としと取り上げられ飲んだくれていた父の死の悲しみの後、主人公が大切にしていた鈴と父の歯(女主人の屋敷で殴られ1本抜けてしまう)をお守りに赤ん坊とともに女主人一家に渡して屋敷を出る(追い出される)ことになる。

見終わって、切なさが一気に込み上げてきた。いい映画をつくってくれるなぁ、インドという国は。

映画の後に、監督と主演女優のインタビューがありこの映画の理解を助けてくれる。女優は、自己紹介で「指定部族」のジプシーと名乗っていた。不可触賤民の事だ。

監督: https://www.youtube.com/watch?v=lBF4WFYYZqg

主演の少女: https://www.youtube.com/watch?v=pTfDd4MwRkQ

夕食:エリンギのニンニク風味の炒め、豪州牛サーロインステーキ、サワラの西京焼き、冷奴、小皿(トマト、谷中生姜、モロキュウ、なすの浅漬け)で赤ワインを飲む。

Dinner

大相撲は本日で終わり。白鵬が全勝優勝。稀勢の里は結局10勝5負に終る。

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