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2018年9月27日 (木)

入院日記 リハビリ・直立歩行編 その83

9月25日(火) 曇り後雨

5時半過ぎの目覚め。

1時間ほどベッドの中で昨夜の続きの読書。

6時50分、リビングに降りる。テレビをつけてBSニュース、日本の里山(今日は宮崎の小林市)、ドイツ鉄道の旅などを見ながらリハビリに汗を流す。

ドイツの風景はブレーメンとハノーバー。1976年夏3ヶ月のゼミ研修で足を運んだなつかしい街並だ。

ハノーバーは2ヶ月滞在したから駅の様子はどことなく見覚えがあった。ブレーメンでは、ブレーメン大学訪問をした。学部授業のゼミに陪席したが、スペイン市民戦争の義勇軍に参加した知識人に関するものだった。学食の食事の豪華さにビックリした。港の風景が出てきたが、自分たちも足を運んだ場所。パブに入ってビールを飲んでいたら、一緒に入った仲間が途中で、男しかいない、ここはオカマ専用のパブ(ドイツ語でクナイペという)だ、と騒ぎだし、ビールを急いで飲み干してその場を立ち去った。

汗を流した後は朝食をゆっくり食べる。ドイツではブレーチェンという小ぶりのこんがりと焼いたパンが美味かった。ハムやチーズやサラミ、時にはタルタル(生の牛肉)やサーモンを挟んだドイツ風のサンドイッチ。それに模してドイツ風のオープン・サンドイッチを作って食べる。具は納豆(チーズの代わり)とサラミ。足りないのはニシンの燻製だろうか。

Breakfast

リハビリに戻り、BSをつけると、今度は、ロンドンのハムステッドの街歩きをやっている。2年間駐在した街(1998~2000)だがほとんど住居と職場を往復する生活だった。マルクスの墓があるハイゲート墓地に行きそびれたが、ようやく今日、テレビのナビゲーター(声はつぶやきシロー)と一緒に訪問することが出来た。

お昼:スパゲティー・ナポリタンと焼きお握り1個に麦茶。

お昼過ぎから雨が降りだした。母から頼まれ、蚊取り線香のスペアを買いにいく。ついでに自分のベープマットのスペアも購入。涼しくなってもまだ蚊は油断すると容赦なく血を吸いにやって来るので実家の我が家では必須アイテム。

午後の一時、クラシックを聞く気分になった。バーンスタイン指揮のマーラー交響曲第1番「巨人」を聞くことに。https://www.youtube.com/watch?v=xy8luAR2n7U

マーラーは、30代半ばのバブルのころ熱中してよく聞いた。切っ掛けは、冬の寒い吉祥寺(粉雪が舞っていた)の街を歩いていてふと耳に入った曲が第5番のあの有名なアダージョ。学生時代に池袋の文芸座地下で観たルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」。全編に流れていた甘美で白昼夢を見るような音楽が蘇った。

早速第5番のテープを買い求めて(たまたまだがズビン・メータ指揮)暫くは毎日のように聞く生活だった。バブル景気に沸いていた日本。忙しさに追われ、飲んで騒ぐ日々だったが何かが足りない欠乏感があった。

マーラーの魅力に取り付かれ、3番、1番、2番、6番、7番、8番と制覇していった。番外編で、サントリーの宣伝にも使われた「大地の歌」。ケン・ラッセル監督の映画も観た。

当時は、柴田南雄氏の「グスタフ・マーラー」(岩波新書)を導きの糸にして聞いていたが、今回は2011年に出た「マーラーの交響曲」(講談社現代新書)も参照しながら、30年を経て60歳になった感性による聞き直しだ。

Mahler

夕食:秋刀魚と有り合わせのオカズを肴にビールを飲む。

夜は、森繁一座の喜劇「続社長繁盛記」を観る。この繁盛記から、小沢昭一がフランキー・堺、谷啓が三木のり平、沢井桂子が新珠三千代とそれぞれ役どころをスイッチした。製作は1968年、メキシコオリンピック開催の年。これまでのレギュラーの半分が変わってしまい見慣れた人は一抹の寂しさを感じるであろう。今回のロケ地は名古屋の明治村と四国(高松と今治と奥道後温泉)。職種は商社。新しい役者として、酒井和歌子が登場している。このシリーズは1970年に終わるが、来週から「駅前旅館」シリーズになる。何故だ?

就寝前の読書:

「三島由紀夫の死と謎」(アポカリプス21研究会)

「三島由紀夫と天皇」(小室直樹)

Mishima6

普通の平凡な人々には余りに常軌を逸した理解不可能な三島の切腹事件。ひ弱だが頭脳明晰な早熟の天才作家は、まるで見世物の中で間違って死んでしまったように思える(思いたい)。

最初の1冊は三島は二・二六事件で反逆罪で死刑になった陸軍の兵士(磯部浅一)の霊に憑依されていた、というキワモノ的な本。家族(両親)や証言や三輪明宏氏他の三島と身近に接する機会があった人達の証言を引きながらそれなりの論旨が展開されている。

もう1冊は、私が永年敬愛してきた(氏の著作はほとんど読んだ)小室直樹氏による卓越した三島論。二・ニ六事件の特異性、「豊穣の海」の第3巻「暁の寺」で三島が展開する仏教哲学理解と遺言状(政府への建白書)を踏まえた三島の歴史観と事件の意味(戦後天皇制への挑戦=第二の二・ニ六ならぬ十一・二五)の解釈が提示されている。

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