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2018年10月 6日 (土)

入院日記 リハビリ・直立歩行編 その92

10月4日(木) 曇り

深夜過ぎに目が覚めてまた眠れなくなる。「The Eitingons」の続きを読む。3時過ぎに再び眠りに落ちる。

リハビリと朝食をすませ、スズメバチ駆除の費用請求の書類一式を準備する。30分程で完了、書類を持って、消防署へ補助金申請の手続きにでかける。たった3000円のためではあるが・・・。
 
消防署のあとは、JR駅ビルにある家電販売店に立ち寄りバソコンを購入した。前回買ったのが2012年。東芝のダイナブックを愛用しているが、五万円で購入した。今回は機種にこだわらずにと思っていたが結局使いなれた同じ機種を買うことになった。六万円ちょっと。
 
お昼は、帰り道に買ってきた吉野家の牛丼をたべる。それにコーヒーと蜜柑。
 
「オスマン帝国外伝」その4を見る。想像した通り後宮(ハーレム)の女の激しい闘い(正室と側室)。側室のアレクサンドラはロシアの奴隷上がりの美女。皇帝の寵愛を得たアレクサンドラに激しい嫉妬を燃やす皇太子を生んだ2番目の皇后。後宮を管理する宦官も登場する。追い落とそうと回りがぐるになってアレクサンドラを牢に閉じ込めるが、これに気付いた皇帝は激怒し、アレクサンドラは牢から出され、エメラルドの指輪をもらう。
 
時間がかかるパソコンの設定をしながら、2階でブック・サーフィンをする。今日は、三島由紀夫の「外遊日記」と遠藤周作のフランス留学時代の日記をパラパラ読み比べたり、エドガー・アラン・ポーの詩集(原文との対訳)を拾い読みする。
遠藤周作氏は、戦後の1950年に留学で渡仏したが、香港、マニラ、サイゴン、シンガポール、コロンボ、ジプチ、ポートサイードに寄港しながらマルセイユまでの船旅をした最後の世代だろう。

三島由紀夫氏は昭和42年にインドに旅している。「豊穣の海」の取材もあったかも知れないが、詳細はあまりつまびらかにされていない。インド通信という短文に、「インドは世界一の美人国かも知れない。<かも知れない>というのは譲歩した言い方で、私の主観からすれば、世界一の美人国に間違いない。・・・都鄙を問わず、この世のものとも思われぬ優雅な美女に出会う・・・」とあった。同氏は、戦後の日本人では早くから名声を馳せ、世界周遊の旅に2度、3度と出かけた同氏の感想であり、インド映画に目下淫している自分も思わず頷いてしまう。

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夕食:昨日の残りの鯖の味噌煮、春菊のお浸し、トマトにご飯少々。デザートは、赤ワインと栗、ゴーダチーズ、梨。
 
慣れないウィンドウズ10に手間取り、深夜まで、バソコンの設定でブック・サーフィンをしながら時間を費やす。
 
詩集は、まれに思いだしたように手にする。堀口大学のフランス訳詩集「月下の一群」、萩原朔太郎、中原忠也、西脇順三郎。アメリカは、エドガー・アラン・ポー。ドイツなら、ハイネとプラーテンにリルケ。フランスなら、プレべール。漢詩なら唐詩選。

Hon2

加島祥造氏のポーの処女作「Alone(ひとりで) 」についての解説:
詩とは社会の正邪善悪を越えた向こうにある神秘からくる・・・それに出会った時の驚きからくる・・・そうした神秘への驚きはいつも、ひとりでいるときに起こるものだ。詩というものは、ひとりでいて、あの神秘にふれる時に生まれる。
 
ポーが19歳のときの処女作<Alone>は以下のごとし:
 
From childhood's hour I have not been
As others were --- I have not seen
As others saw --- I could not bring
My passions from a common spring---
My sorrow --- I could not awaken
My heart to joy at the same tone........
 
子供時分からぼくは他の子たちと違っていた---
他の子たちが見るうように見なかったし
普通の望みに駆られて夢中になったりしなかった。
悲しさだって、他の子と同じ泉からは
汲みとらなかった---心を喜ばす歌も
みんなと同じ調子のものではなかった.........
(加島祥造氏訳)

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