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2019年2月 7日 (木)

ジム・ロジャースを読む。母、食あたりをおこす?

2月6日(水) 曇り、一時雨



5時過ぎに目が覚める。気温が下がるという予報のわりにはそれほど寒いという感じではない。



チャーチルを読み続ける。1935年から36年の応酬。イタリアのエチオピア侵略。ヒトラーのラインラント進駐、スペイン内戦。英仏はベルサイユ体制の基礎が浸食されていることに不安を持ちつつ、戦争忌避の心性から国際連盟を事実上葬ってしまう不作為という負の連鎖にはまっていく。ちなみに、チャーチルが言っているわけではないが、ムッソリーニのエチオピア侵略は、1931年の日本による満州事変が影響を与えているという。国際連盟が日本を非難(日本の既得権益は認めつつも、主権は中華民国にあるとするもの)をしつつ、制裁ができず事実上、日本の傀儡国家の成立を認めてしまっているということ(日本は国際連盟を脱退)。ヴェルサイユ体制は、ここから破綻を始めたということで、第2次世界大戦は満州事変から始まったとする見方もあるらしい。


朝食:アジの干物、野菜スープ、ご飯。アジの干物の塩加減がグッド。レモンを絞って頬張るとじつに美味。干物はあたりはずれがあるけれど人間の食にたいする知恵はすごいものだ。この干物文化は、世界いたるところの海洋民族にみられる。タイでおマレーシアでも地元の市場にいけばふんだんに見られる。欧州でもニシンや干しタラがある。


9時過ぎ、父はデイケアーに出かけて行った。外は陰鬱な曇り空で寒い。寒い冬に逆戻りしてしまった。

2階で世界3大投資家の一人と言われるジム・ロジャース氏の「お金の流れで読む日本と世界の未来」(PHP新書)をパラパラと目を通す。



Rogers





投資で名をなしたロジャース氏だが学歴(エール大とオックスフォード大)もすごい。学んだのは、歴史。ジョージ・ソロス氏と組んで「カンタム・ファンド」を設立して成功した伝説的な人。一匹狼で、判断はすべて自分で行うという。リーマン・ショックではいちはやく空売りを始めて難を逃れる。トランプ大統領は嫌いだが、2016年の大統領選挙を前にして、彼が当選すると断言する。自分はクリントンさんに投票したけれど、やっぱり、トランプさんが当選した。巨額のお金(国家規模を超える資産)を扱っていると世界の見方がわれわれとまるで違うようである。彼の投資の判断はマネーの流れの歴史的な省察に基づいている。。21世紀はアジアの世紀と確信、住居をアメリカからシンガポールにかえてしまった。アメリカ人だが、アメリカの株はほとんど買っていないと断言する。二人の娘はシンガポールで学び、英語とマンダリン(中国語)のバイリンガルだという。勉強はできないよりはできたほうがいいから、頑張れ、と励ましてはいるが、ビジネスで成功するには十分条件ではないことも忘れずにアドバイスしているという。「仕事ができる人」にならないと成功しないのだ、と。


熟読ではなく流し読みだが、朝鮮半島についての見方は刺激的である。2016年から朝鮮半島は統一すると言い続けているのがこの人。これから儲かる投資先の有力は候補地
である。2016年当時は誰も聞く耳を持たなかったという。ところが、昨年2018年の韓国の冬季オリンピックのころから動き出した。韓国に左翼政権ができたことがきっかけではあるが。餓死者がでる一方で、金政権のとりまき(軍部)が優遇される酷い国であるけれど、本来は豊になれる資源は十分に備えているという(資源、高い教育水準)。投資した場合、十分に経済成長して投資のリターンが得られるポテンシャルが高いということ。投資家の観点はそうなのだ。底値に近いところで株を買い、上がりきったところで売る。



しかし、である。現実の政治を見た場合に、それでは、どのような形の統一が可能なのだろうか、という根本的な疑問は残る。西ドイツと東ドイツの統一は、東ドイツ政権が崩壊することで流血の混乱はなく統一できたが、核をもつことで生き残りをかけた北朝鮮と韓国はどう合体するのだろうか。投資の次元と政治権力の次元での矛盾の解決はいかんともし難いように見える。それとも、韓国が北朝鮮に飲み込まれるということなのか?著者は、アメリカ軍が朝鮮半島から引き揚げれば実現すると。確かに、韓国の最近のレーダー照射事件などを見ていると、敵は誰なのかというのが分からなくなってきていることも事実だ。


それから、中国の存在。中国文明は、興隆しては没落を繰り返す特殊な文明である。他の古代文明や今のイスラムもたぶんそうなのだろうけど、一度興隆の絶頂を迎え、衰退するともう2度と復活しないのが世界の歴史のしめすところ。ところが、中国だけは違うと、著者は言う。中国は、これまでに3度崩壊して3度復活したと著者はいう(具体的のどのことを指すかは不明。漢、唐、宋、元、明、清と少なくとも5つの統一王朝で中国は繁栄を極めていると思うのだが)。そして、現在4度目の興隆期にむかいつつあるという。世界は、ノーマールに回帰しつつある、ということらしい。つまり、紀元後の2000年の歴史のうち1800年間は中国が世界最大の経済規模を持っていたということ。21世紀はアジアの世紀であることの核心は中国という存在なのだ。実際にそうだろうと思う。ユーラシア大陸内部やアフリカ、南米の人には申し訳ないが、教育水準の高さと勤勉さということで非西洋の中で、東アジア(儒教文明圏)のポテンシャルた確かに高いことは間違いない。日本、韓国、台湾、シンガポール、そして、本家の中国。唯一の欠点は、人口が多すぎること、エネルギーや食料などの資源にはあまり恵まれず外部依存であることだろうが。


現在の米中貿易戦争は、米国から中国への覇権交代のプロセスである。イギリスからアメリカへの覇権交代劇では、第一次世界大戦と第二次世界大戦にかけてのチャーチルがいう「20世紀の30年戦争」という破滅的な大惨禍を招いてしまった。我々が不安になるのはこのことが頭にあるからだろう。イギリスの没落は、ドイツの興隆を抑えようとした結果、第一次世界大戦に介入したことから始まった。ソ連型共産主義による計画経済とアメリカという巨大な市場自由主義にもとづく資本主義国という二つの新興勢力のプレーヤーが傍らに控えていた。21世紀の覇権争いでキーになるプレーヤーはロシアだという。朝鮮半島とロシアの極東地域が熱い。つまり、有望な投資先であり近い将来大きな発展が望めるところという意味。


貿易戦争は絶対によろしくないと著者はいう。第二次世界大戦は、保護貿易に走ったアメリカが仕掛けた貿易戦争が根本原因であると。これが、ウォール街の株の暴落を
引き起こしたのだ。


昼食:ラーメン、ダージリン紅茶。


ハローワークへ職業相談と手当申請に出かける。帰路、京成百貨店に寄り道して買い物(ブリの切り身)。帰宅すると母がベッドに横になって、具合が悪いという。びっくり仰天、あの元気な人が。話を聞くと食あたりらしい。何か悪いものを食べたのか。基本的に私と同じものを食べているし、私は何でもない。年齢の差?風邪?


3時のおやつは、今川焼きとダージリン紅茶。Yちゃん、学校が終わって友達とお母さんとカラオケに行ってるようだ。塾から解放されてのびのびとしている。いつまでもというわけではないけれど、一時的に心配事がなくなり、未知の世界にこれから入っていく期待感。幸福感を味わっているのだろう。


父の帰りがいつもより遅い。とっぷりと日が暮れた18時前の帰宅。いつもなら母が準備して食事を運ぶが今日はすべて私が段取りする。母は夕食抜き。私は、豪州産のサーロインステーキ(母と分けるはずが、一人で食べることに)と仕上げは野菜カレー(野菜スープにハウスバーモントカレーのルーを3かけほど入れて作った)。これがなかなかの出来でお替りしてしまった。何も食べられない母がかわいそう。


トランプ大統領が大統領教書を発表。北朝鮮の金委員長は2月27日と28日にベトナムのダナンで会談することに。


両親は早々と就寝。2階にあがり、イアン・カーショーの「ヒトラー 権力の本質」を読む。



Hitler

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