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2019年2月16日 (土)

「日本の敵」を読み続ける。

2月14日(木) 晴


6時30分過ぎの目覚め。2度寝して寝過ごしてしまった。着替えて1階のキッチンへおりて朝食の準備。湯をわたしたり、サバを焼いたり、器に盛ったり。


朝食:サバの文化干し、笹かまぼこ、ミネストローネ、ご飯。


宮家邦彦氏の「日本の敵」を読み続ける。ロシア、中近東・北アフリカ(特に、IS)、中央アジアのイスラムの動き(中国との関連)。今日の世界は、グローバリゼーションの否定、ナショナリズムの復活の様相である。


ロシアが、帝政ロシアのパワーポリティックスの道に復帰した。冷戦終了直後のエリチン政権による民主化と自由主義経済の失敗とその反動。1994年のブダペスト合意でクリミアをウクライナに割譲したのは、ウクライナにあった核兵器をロシアに戻すという条件のもとに行われた。


EUは、その後、ウクライナなどの旧東欧を飲み込んで東に拡大して行くが、対ロシア恐怖症の旧東欧諸国の不安を払拭し安全保障を担保するためであったが、プーチンさんのロシアは、2014年にクリミア半島を併合して「力による現状変更」を行った。



チャーチルの大英帝国のような力がイギリスにあればたちどころに物理的な干渉をしたであろうが、21世紀の今日、イギリスを含むEUにはロシアの力を排除するカウンターバランス力はない。アメリアはユーラシア内部の、しかも、ロシアとからむ騒動に介入する意思はまったくない。結局、ドイツを盟主とするEUはロシアの言うがままに現状を甘んじるしかない。



私は、ここで、ヒトラーのチェコのズテーテン地方の併合(ミュンヘン会談)を思い起こしてしまう。あるいは、日本による満州事変。現在、緊張と経済制裁による対立で膠着状態となっている。理屈はあるのだろうけど、自ら招いた窮状にあるプーチンさんが日本に対して宥和的態度を取り、擦り寄るのは当然のことである。ロシア西部で手詰まりならば、東があるじゃないか、と。南ではシリアに肩入れしている。安倍首相が進める北方領土と平和条約締結は慎重にすべきだ。グローバルな世界のプレーヤーの戦略をよく見極めないといけない。

中近東は、欧米(英仏)が引いた第一次世界大戦後の人工的な線引きでできた国家が、王政・君主制・共和制独裁の形でまがりなりにも国家の体を成して来たが、アメリカのテロとの戦い(特に、イラク戦争)によってご破算になってしまった。



現在は、イスラムの宗派ごとにナショナリズムが勃興している状態で、それは、従来の国家の領域とは一致していないから混乱がいっそう複雑に見える。アラブ系、トルコ系、ペルシャ系※クルド人含む、シーア派、スンニ派等、それぞれの宗派=部族のナショナリズムが噴出して無政府状態=力の空白=正統な政治権力を作り出せない状態、となってしまっている。結果として、イスラムの宗教にもとづく神聖政治というおぞましい状況が現出してしまっている。であるなら、抑圧的であろうと宗教とは一線を画した世俗的権威主義独裁政権のほうがましだった、ということになる。



全体として、中近東は、古代ペルシャから大国であったイラン(アーリア系)、オスマン帝国のDNAを継承しているトルコ(チュルク系)、そして、サウジアラビアを盟主とするアラブ人(セム系)のGCC湾岸諸国が、三つ巴になって「肥沃なメソポタミア」に覇を競う状態となっている。トランプ大統領がオバマ前政権時代のイランとの核問題の合意を白紙に戻したのは、前政権の合意=イランに宥和は、アメリカと組むことでイランの圧力と対抗していたGCC湾岸諸国に対する裏切り行為であり、それを是正=元に戻すためだった。



中東の問題は、どうも、旧来のイスラエル対アラブ諸国という対立図式におさまりきれないあたらしい様相を呈しているということらしい。


中央アジアは、現在、米中露による「グレートゲーム」が展開されている真っ最中。中央アジア地域の本質とは「イスラム・チュルク系遊牧民と周辺農耕文化との対立・融合」だという。17世紀まではこのチュルク系騎馬遊牧民が支配する世界だったが、ロシアの勃興による東への膨張と清朝の膨張に飲み込まれていく。これは、テクノロジーの発展と海上輸送の恩恵とは無縁であった中央アジア地域の地勢による。中央アジアの大部分(トルキスタン)は東西において大半をロシアが抑え、東の端は新疆ウィグルとして、南北では、沿海州のロシアと満州の清朝にそれぞれ区割りされた。これらの地域は、中露の緩衝地帯の役割りを果たしている。



新彊ウィグル自治区だが、現在、中国の漢民族化政策もあってウィグル文化を抹殺する動きが危惧されている。「イスラムのテロとの戦い」を中国は格好の口実に使っているらしい。ひとつには、この地域も含む中央アジア(貧しい地域)からかなりの若者がISの戦いに馳せ参じていること、その若者が帰国すればどういうことが起こるかという危惧かららしい。どいういわけか、不毛なステップがほとんどで、ところどころのオアシスにしか都市作れない中央アジアには天然資源が沢山眠っている。新彊ウィグル自治区も天然ガスや石油が取れるが、採掘するのは漢民族。資源から得られる利益のおこぼれがあまありにも少ないことによる経済格差が対立の原因だという。



基本的に、この地域のイスラム化は大分あとから起こったことで、DNAに沁み込んだイスラムというより「文化的なイスラム」というのが実情(日本の儒教や仏教。本質は、神道=アニミズム信仰))のようである。



イスラムの新彊ウィグル自治区は中国のアキレスの腱となりえる危険がある。中国との対立を深めるアメリカが中国封じ込めの戦略を練るなら当然のごとく相手の弱いところを突いてくるであろう。チベット問題然りで、中国のイスラム問題を大きくして海洋進出できないようにする手もあるのではないか。そうでなくても、中国史を紐解けば、ほとんどの時代を通じて中国は遊牧民対策でエネルギーを使っており、明の時代の初期を除き、海洋進出はできなかった(軍事力や万里の長城等への膨大な公共投資で疲弊していく。中ソが対立した1960年代もそう。米中国交回復はこれが原因だった)。


昼食: まるちゃんの昔ながらのソース焼きそば。緑のキャベツを湯がいて焼きそばに混ぜる。


BS放送で、マカロニ・ウェスタン「続・さすらいの一匹狼」を観る。ジュリアーノ・ジェンマ主演。原題はAdios Gringoである(さらば、アメリカ人)。1965年製作。続遍ということだが、「さすらいの一匹狼」とは無関係らしい。期待した割にはいま一つという出来であった。最後の盛り上がるシーンが少しだれ気味だったのが不満。

夕食: ミネストローネ・カレーを作る。ゆで卵一個を半切りにし、四分割した大きいコロコロした茹でジャガイモを加えて食べる。

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