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2019年3月12日 (火)

「英語帝国主義」の続き。

3月9日 (土) 晴



5時半過ぎの目覚め。
朝食:納豆、ミネストローネ、ご飯、ホウボウの塩焼き。
父は終日デイケアー。
昼食:野菜カレー
私学振興・共済事業団から書類が届く。4月から国民健康保険に切り替えるための証明書だ。
夕食:タコ刺し、春菊のお浸し、日本酒の熱燗、野菜カレー少々(お昼の残り物


英語帝国主義に抗する理念」の続き:
ジェームズ・ジョイスの小説がEnglishnessに対するアイルランド800年の屈辱の歴史からの反撃を意図したものだとはまったく知らなかった。翻訳不可能と思われた「フィネガンズ・ウェイク」を独特の日本語で訳した柳瀬尚紀氏はとてつもない人だと思う。全訳完成前に物故されてしまったのはかえすがえすも残念。

英語帝国とそれ以外の言語圏の非対称性の関係のひとつの例として、2002年の米国すべての大学においてアラビア語で単位を取った学生は6人に過ぎなかった、という国際派ジャーナリスト船橋洋一氏の記事から引用がなされている。



私が知っているのは、中国から米国への留学生はざっと25万。米国から中国への留学生は10分1以下。インドも似たようなものだと思う。

著者の論の展開で一番の支えとなっているのはエドワード・サイードの「オリエンタリズ」。サイードがアウエルバッハから引用したという「故郷を甘美に思うものはまだ嘴が黄色い未熟者である。あらゆる場所を故郷と感じられる者は、すでにかなりの力をたくわえた者である。だが、全世界を異郷と思うものこそ、完璧な人間である」を著者は何度も引用する。

正直に言えば、圧倒的な英語(アングロサクソン的制度・生き方)の優位性があるかぎりこの現状は変わらないと思う。この優位性がいつまでも続くとは思わないけれど。西欧の優位性はこの400年のできごとである(特に直近の200年はアングロサクソンの)、これからかなりの長い間この優位性は続くように見える。これを覆すには、彼らの制度を凌駕する優位性を自ら持って相手を否定するしか方法はない。例えば、7世紀の唐の王朝のように(当時はアメリカ合衆国は存在せず、イギリスは草深い田舎だった)。


ガンジーさんは、インド人を奴隷化したのは、自分たち英語を話すインド人である、と喝破した。インド国家の呪詛はイギリス人にではなく自分たちに責任があると。


ちなみに、アメリカ合衆国に住む有色人種で一番成功しているのはインド人だそうだ。社会的地の上昇率パフォーマンスが一番高いという(弁護士や医師などの専門職、学者、ビジネス等)。英語力とゼロを生み出した数学のロジックを駆使した頭脳力は半端ではなく、白人にまくしたてられると、あの中国人や韓国人も押し黙らざるを得ない中、インド人はものともせず言い負かすそうである。


アングロサクソンの優位性を覆す力を秘めているのは中国とインドではないかとは思う。ただし、中国語は英語に負けている。そもそも漢字というのが問題だ。漢字は、英語のアルファベットのような汎用性が低すぎるため非中国語圏への普及はかなり難しい。インドの頭脳はすばらしいが、中国のような政治統治や組織化が弱い。アングロサクソンは中国とインドの特性を併せ持っているが故に「優位性」を保持し続けているようだ。

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