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2019年3月13日 (水)

「マッケンナの黄金」、フランドル風牛肉のビール煮込み。

3月11日(月)雨、風強し、午後曇り、夕刻は晴れ間が差す



目が覚めると6時半少し前。外は雨。風も強い。ちょっとした春の嵐。ウグイスは沈黙。

朝食:笹かまぼこ、真鯛の煮つけ少々、沢庵2切れ、潮汁(実に美味い)、ご飯少々。



10時をすぎると風が収まって来たので市役所へ。4月1日からの国民健康保険加入手続き申請をする。


ラジオで六角精児のラジルの男がつぶやきを車中で聞く。平成が間もなく去るにあたっての感慨。親父ギャグを馬鹿にしていた若き日の自分がいつのまにか親父ギャクを飛ばすようになった今日この頃。携帯電話が出始めたのはそのまだ若かりし平成の始めのころ。携帯電話を始めて手にしたときの感動といったらなかった。携帯は日進月歩の進化を重ねて今やスマホ時代。でもオヤジが使うスマホの使い方に進化はない。「仕事終わった。これから帰る」「お酒飲む。遅くなる」と相変わらずコンテンツのレベルは携帯初期段階のままだ、から始まる語り手のボヤキは、何とも秀逸な「5分間の一幕物のモノローグ」だ(オヤジギャクのつもりはない)。


帰りに寄り道。真鯛の刺身が食べたくなったので購入。活きのいいアジが出ていたのでついでに3尾買う。塩焼き用。干物ばかりでは飽きてしまう。


昼食:寄り道して購入した野菜のジュノベーゼ・スパゲッティとハッシュドポテト。コンビニで買うパスタを馬鹿にするなかれだ。下手なレストランで出すパスタより美味いのではないかと思える今日のジュノベーゼだ。


食後、いそいで、切れてしまったポテトサラダを急いで作る。13時からBS3で「マッケンナの黄金」が放映される。朝のテレビ番組を確認して、オッ、これは見逃せない、と。



この映画は、西部劇だがインディー・ジョーンズの冒険的要素も加味された大活劇である。1968年製作。たぶん、高校生時代に地元のスカラ座(隣はストリップ劇場だったが、今はどちらも存在しない)で観たと思う。グレゴリー・ペック、オマー・シャリフ、テリー・サバラスなどが出演。冒頭でハゲワシが悠々とアリゾナだかの西部の広大な峡谷の空を舞うシーン。バックに流れるの音楽はホセ・フェリシアーノのOld Turkey Buzzardでこれまた忘れがたいメロディーだ。


物語テーマは「金」と「人間の欲」である。インデアンが守り続けた峡谷の奥深くに眠る「黄金の谷」探しに群がる欲に目が眩んだ人たちが繰り広げるドラマ。かつて空しく黄金探しをしたことがあるグレゴリー・ペックが演じる主役マッケンナは保安官役で登場。年老いた「黄金の谷」を守るアッパチ・インディアンのシャーマンことプレーリーから、冒頭で待ち伏せの狙撃をされるが、何とか逃れて反撃した際にマッケンナは彼を殺してしてしまう。死ぬ間際にインディアンから見せられた地図はその「秘密の黄金の谷」を示すものだったが焚火で焼いてしまう。このインディアンを追っていたメキシコ人のコロラドことオマー・シャリフ一味は、インディアンを葬っている最中のマッケンナを捕まえ、地図替わりのガイドとして拘束して物語は始まる。


一攫千金を求めて、オマー・シャリフを首領とする悪党一味や、町のギャンブラーはもちろん、店主や医者、ジャーナリスト、牧師、旅の通りがかりの冒険家(イギリス人風)が加わり、はたまた、コロラド一味を追う騎兵隊の万年軍曹で出世に見切りをつけたテリー・サバラスも途中から黄金探しの仲間になる。目もくらむような谷にかかるあぶなげな吊り橋を渡るシーン、アパッチ族の襲撃シーン、それを逃れるための川下りと激流に飲み込まれる寸前に間一髪で逃れるシーン、と活劇場面は展開する。


最後に目的地辿り着いた一行は、マッケンナ、コロラド、人質の判事の娘インガ(演じる女優もスウェーデン人)、へシュケ(マッケンナのかつての恋人のインディアン)、アッパチ族インディアンのハチタと騎兵隊軍曹のティッブスの6人。早朝の夜明けとともに始まる峡谷探しのクライマックスの前夜、コロラドは黄金を得たら何をするのかと聞くマッケンナにボロボロになりかけた紙を見せる。La vie parisienne。華やかな憧れのパリの生活を夢見ていた。ハチタはしきりに満月を見つめ物思いに耽る。へシュケは嫉妬のあまりインガをナイフで殺そうとするがすんでのところでマッケンナに救われる。


当日の夜明け、陽が昇り始め、屹立する峡谷の岩山群のある地点から一瞬まばゆいばかりの煌きが反射しあたりを包む(黄金の鉱脈か)。陽が昇るにつれて岩山の頂点が作る影がどんどん延び始めて一行は馬を馳せてそれを追う。影が指し示す岩山の割れ目から中に入ってしばらく進むと前面の谷底への眺望が開ける。燦燦と輝く黄金の鉱床がまさに目の前にあった。はやる心で皆が馬を疾駆させて谷底の鉱床へ向かう。嫉妬に燃える女へシュケは、昨夜のしくじりをものともせず、猛スピードで移動する坂道の途中でマッケンナの新しい恋人インガに攻撃をしかけるが落馬して谷底に落ちて死んでしまう。


一行はしばし黄金の鉱床で忘我状態で金採掘に耽る。そして、我に返ると、互いの殺戮劇が始まった。まずは、嬉々として黄金を袋に収めるテリー・サバラス演じる騎兵隊軍曹ティッブが、インディアンのハチタのマサカリで殺される。マサカリを取ろうと背中を向けるハチタに銃を向けたのはコロラド。しかし、銃の弾は抜かれていた。ハチタ曰く:黄金はアパッチインディアンのものだ。他の誰にも手を出させない。昨夜、アパッチの精霊が私にそう語りかけた、と。しかし、マサカリを取ろうとした一瞬の隙にコロラドが内ポケットに隠していたナイフで殺されてしまう。マッケンナとインガは殺し合いに巻き込まれるのを避けようと岸壁を上り逃る。気付いたコロラドが追いかける。



とうとう追いつかれ一騎打ちの戦いが始まる。死闘を繰り広げていると、一行を追ってきたアパッチ軍団が姿を現し3人に向かって遠くから銃撃を始め、争いは中断。アパッチ族軍団は馬を疾駆して谷底に降りるのだが、馬の疾駆が引き起こした大震動が脆弱な峡谷の地殻に異変を引き興す。岩山の頂上の大きな岩がバランスを失い谷に落ちると、大きな地鳴りが始まり、峡谷が崩れ始める。アパッチ族たちは恐れをなしてその場を引き上げていく。3人も壁を降りて馬に飛び乗り、地割れする地面を飛び越え、上から降り落ちる岩を間一髪で逃れながら、崩れ去る峡谷をからくも逃れ出る。黄金の鉱床はかくて崩れた岩の底にうずもれてしまった。


全てが無に帰してしまった最後の場面。コロラドはマッケンナに「俺にかまうな」と去っていく。マッケンナは、「俺につかまらないようにどこかに身を隠したほうが身のためだ。追いかけて捕まえてやるぞ」と返す。荒野に去っていくコロラド。残された二人。マッケンナの乗る馬は騎兵隊軍曹の馬でたんまりと金が詰まった袋を両脇に下げていた。


この映画、アメリカでの興行はいま一つだったらしいが、何と、ソ連とインドでは大ヒットして稼いだという。映画の出来そのものは、スピールバーグのインディ・ジョーンズのシリーズと比べると見劣りはするようだが、冒険活劇の要素はすべて備えているし、最後の15分のクライマックスはインディー・ジョーンズを先取りする特撮技術も駆使した見事なシーンだと思う。堪能した2時間10分だった。


オマー・シャリフはメキシコ人役だが、もともとはエジプト生まれのエジプト人。ウィキペディアによると両親はシリア系のレバノン人。そして、カトリック教徒。結婚を理由にイスラム教徒に改宗。「オリエンタリズム」で知られるエドワード・サイードはアレクサンドリアで通ったヴィクトリア・カレッジのクラスメートだった。サイードは、キリスト教(プロテスタント)のパレスチナ人としてエルサレムで生まれ、エジプトのカイロで育った。


夕食:牛肉のビール煮込み、ポテトサラダ、ご飯。


牛肉のビール煮込みはベルギーのフランドル地方の伝統的な料理。ベルギービールのカフェレストラン(新宿)で昔食べたことを思いだして、帝国ホテルのもと料理長の村上信夫さんの本のレシピを参考にして作ってみた。たっぷりの玉ねぎを厚めにスライスしてバターできつね色になるまで炒め、そこに表面にさっと焼き目をつけた牛のすね肉(豪州産、400㌘弱で360円、安い!)を入れ、小麦粉を大匙2ほど混ぜて、ビール(小瓶一本分)とトマトピュレを少々を加え、沸騰したら弱火で1時間、肉が柔らかくなるまで煮込む。煮えたら、肉を取り出し、残り汁に砂糖を加えてビールの苦みを消し、最後に塩コショウで味付けしてソースの出来上がり。

 
それなりにできるはずであったが、トマトを入れすぎてしまった。トマトピュレー2分の1カップのところを2カップ加えてしまったのだ。煮込んでいる途中で味見をしていて気が付いた。やむなく、ビールと水を少し追加して、何とか調整はしたがその分、ソースが余り過ぎてしまった。煮詰める時間もなく、スープにして肉と一緒に食べて見ることに。、ビーフシチューとは趣きがちがう、サッパリしたなかに、ビールの香りが感じられてなかなかグッドであった。これは寒い冬の煮込み料理。ワインではなくビールで煮込んだ風味が何とも言えない。今回は失敗作なので写真アップは次回にしよう。デミグラスソース仕立てのビーフシチューの濃厚な味わいよりもさっぱり感があってこの歳になるとより口に合う感じがする。


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