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2019年7月 1日 (月)

ツバメの子育て、アントニー・ビーバーを読み進める。

6月30(日)雨

一昨日から雨が降り、自宅にこもったままだ。アントニー・ビーバーの「第二次大戦」に没頭する。スターリングラードの独ソの死闘、カサブランカ会談、北アフリカ戦線でのロンメル率いる独伊軍と英連邦軍(途中から米軍も加わる)、珊瑚礁海戦、ガダルカナル、ビルマ戦線、そして、再び東部クルスクでの独ソの死闘(まだ途中)。

その間、G20が大阪で開催。このところ世事にまったく背を向けたままだ。トランプさんは大阪帝国ホテルに宿泊したらしい。ここは自分自身も1度か2度仕事で宿泊したことがある。1990年前後だか。習近平さんはウェスティンホテル。このホテルは知らない。ロシアのプーチンさんはリーガロイヤルホテル。何度も出かけたホテルでなつかしい。自分が30歳代のころだ。

食糧品調達をするKストアではツバメの巣が二つあって子育てしている。一つのほうはもう巣立ち寸前。もうひとつはまだ卵から孵って1週間といったところ。実家の家の屋根瓦ではスズメが子育てしており、2軒隣のいまは空き家になっているブロック塀の中ではシジュウカラが子育てしている。またつい数日前は巣だったばかりのヒヨドリの雛(羽が短い)が家の東向きのブロック塀の上で給餌をうけているのを目撃した。1羽だけだったが、前日、近くで親鳥が悲痛な声をあげていた。おそらくもう一羽だか二羽だかいたはずだが、巣立ち雛がカラスの餌食になったと思われる。野鳥はまだまだ子育て真っ最中。Kストアのツバメはカラスの餌食にならないことを祈っている。

Tubame1

以下、ビーバーの本を読んで理解したことや勝手な想像の飛躍を記す。

大戦中のフランスに関連して:

東部(スラブ)と西欧とのヒトラーの戦いはまったく内容といいその過酷さといい雲泥の差であった。フランスはあっけなくドイツに敗れ去ったが、停戦協定を結び、第一次世界大戦の英雄ペタン将軍を首班とするヴィシー政権が成立した。伝統主義者、王政復古派、カトリック派からナチスに共鳴する革新保守派などが集う政治的には、反民主主義・反社会主義・反共産主義な政府だった。ナチスの対外戦争に中立の立場をとる、実質的には親ナチ政権であった。150万だかの壮年の男性はドイツに強制労働として供出され(朝鮮半島からの徴用工みたいなものか)、陸軍は実質的に解体され、海軍は、ドイツの敵対国に軍艦を渡さないことを条件に保有が認められた。アメリカやソ連は当初このヴィシー政権を承認した。ドゴール将軍の自由フランス亡命政権(ロンドン)をチャーチルの傀儡政権ではないかと警戒したるルーズベルトのアメリカは認めなかったらしい。イギリスは、ヴィシー政権がナチスに協力的だということでフランスの軍艦を攻撃して1300人の犠牲者を強いるなどの行動もとっている。

余談ながら、パリはフランス側の無防備都市宣言による無血開城でドイツ軍が占領した。日中戦争時の首都・中国の南京と大違いである。もし、蒋介石が無防備都市宣言をしていたら、南京虐殺(大がつくかどうかは今もって疑問符だと思う)は起きなかったのではないか。後述する重慶爆撃と同様に、どうも、中国の指導部は、欧米の支援をえるためのパーフォーマンスとして、人民の生命を無慈悲に扱ったのではないかと思える。それとも単なる無能のなせる業だったのか。日本の軍隊側にも当然ながらdehumanization processが日常的にに行われ、捕虜に対する、そして、中国人一般に対する蔑視が相乗して、結果として今日なお和解することがほぼ不可能なとんでもない事態を作り出してしまったことは否定できない。

北アフリカでの英米による上陸作戦(スターリンの要請は、フランスへの連合軍上陸による第二戦線の展開であったが、陸軍国ではないイギリスと遅れて参戦した米国には十分な準備が整っておらず、まずは、手薄な北アフリカに「トーチ作戦」を実施)を実施することになった。アメリカ側には、大英帝国の植民地保持のために戦っているのではないと皮肉る人が多かったがルーズベルトがとりなした。

地中海の制空権と海軍力で勝るイギリスは苦戦しながらもロンメル軍団のロジスティックスを断ち追い詰める。そして、初の英米合同で行われた北アフリカ上陸作戦(トーチ作戦)が成功裏に実施される。統率するのはあのアイゼンハワーである。北アフリカの「自由フランス領」(アルジェリア)の指導者をめぐってドタバタ劇が展開された。チャーチルが押すドゴールを嫌ったルーズベルトはヴィシー政権の重鎮であるナチスシンパと見做されかねない軍人(ダールランやジロー)などを押すなど奇怪な様相を呈するが、チャーチルの計らいもあって、カサブランカ会談(1943年1月)ではドゴールとジローの両将軍が握手する一コマを演出した(ダールランは直前暗殺される)。

独ソ戦の展開によってドイツの戦争経済に貢ぐことを強いられたフランスの生活の窮乏化や、1943年2月のスターリングラ-ドでのドイツの敗北でどうもドイツは負けるのではないか、ということが徐々にわかってくると、それまでは、従順にナチスの占領に従ってきたフランス国民の離反が始まった。カサブランカ会談の結果、ジロー将軍を首班(軍事を統括)として政治面の実権を握るドゴール将軍と形式的にせよ手を結んだことで、フランスの海外植民地の重要な一角が英米連合国側に組する姿勢が鮮明となり、ドイツは、アントン作戦を実施。フランス全土が占領され、締め付けが厳しくする一方、反ナチスドイツへの地下活動が徐々に活発化していく。

1942年のアジアの戦局:
2月のシンガポール占領、3月の蘭印占領までは破竹の戦いぶり(満を持しての戦争準備をしていた日本と欧州と大西洋の戦いにかかりきりの英米の準備不足の差は歴然。日本を見くびっていた英米にも責任の一端はあった)であった。しかし、米国は早くも4月には空母ホーネット等から離陸した米軍機が東京を空襲する。この空襲が、ミッドウェイ―での日米の戦いのきっかけとなるが、日本は大敗する。実質的に日本連合艦隊はこの時点で終わっていた。しかし、海軍はこの敗北をひた隠しにし、現場の人間は転戦を課せられて死地に赴かされた。東条さんを含め陸軍関係者や政治家、外交官は後々までこのことを知らされなかった。また、緒戦の予想外の完勝で舞い上がってしまった軍部は戦線をさらに拡大する愚(米国と豪州の連絡網を絶つため)をおかし、本来であれば防衛圏の体制を固め、相手を待ち受け、日本近海で艦隊決戦をする戦略を徹底できなかった。伸びきった戦線でのロジスティックスの防御の貧弱さをつかれ、無益な増員派遣は裏目となり、マッカーサーの陸軍とニミッツの海軍の両軸作戦によるジリジリと押し戻される展開になっていく。ガダルカナル撤退は1943年2月、時まさに、独軍がスターリングラードの死闘で敗北を喫したタイミングであった。

1942年の英国のドイツへの戦略爆撃の開始:
一般市民を堂々とターゲットにした都市爆撃はイギリスが行った。バトル・オブ・ブリテンではドイツ空軍がイギリス本土を攻撃したが、対象は国際法にもとづく軍事施設がターゲットであった。そんななか、ロンドンに爆弾が落とされる偶発的な誤爆があったが、ロンドン市民を恐怖の底に陥れた。チャーチルはベルリン空襲をその報復として実施した。心理戦でありほとんで物理的な効果はなかったが、これをきっかけに、また、スターリンのヨーロッパ第二戦線展開要請に即座に応えられない代わりとして都市爆撃の比重を加速させていった。米軍も参加するが、ここにはあのカーティス・ルメイ中将も登場する。日本への1944年から45年に掛けて戦略爆撃の前例はドイツ空爆にあった。リューベック、ケルン、ハンブルク、ベルリン、そして、東京、大阪、名古屋を始め日本各地都市が対象となっていく。爆撃によるピンポイント攻撃の効果は疑問視されており、その結果、焼夷弾が考案され、絨毯爆撃によって一般市民を焼き殺す、という恐ろしい戦略となっていった。この、一般市民を攻撃の対象とする国際法違反の空爆の前例として、スペイン戦争時のドイツ空軍によるゲルニカ爆撃(ピカソの「ゲルニカ」でも有名)や、日中戦争時の日本軍による重慶爆撃がよく引き合いに出されるようだ。なお、ゲルニカ空爆は、ゲルニカに軍事施設があり国際法違反ではなかったという論があるらしい。つまり敵対する側のプロパガンダだったというもの。日本の重慶爆撃の無差別攻撃も、実は、軍事施設を狙ったものだったが、蒋介石の計算もあって、軍事施設を爆撃しにくくするために敢えて一般市民を盾にした(市民が居住する地域に施設を移した)ことが招いた結果だとも言われる。巻き添えによる被害を英語ではcolateral damageと言うらしいが、ボスニア戦争やイラク戦争や近年の戦争でも頻繁におこっていることである。

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