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2019年7月31日 (水)

悪化する日韓関係に一言

7月30日(火)晴

ようやく夏らしくなってきた。ニイニイゼミが鳴き始めたのが1週間ほど前。遠くの雑木林からはかすかながらヒグラシの声も。昨日、今日と単発だがアブラゼミやミンミンゼミの声も聞こえた。気温もようやく30度を超えた。

Yちゃん親子は昨日無事帰国した。金曜日夕刻便で深夜に出発、実質的には土曜日と日曜日の丸二日間、月曜の朝便で帰国の途に。二人で15万円。ファーストクラスのホテル、観光一日半、朝食と昼食2回、夕食一回(ショー付き)、空港送迎ありとまあ至れり尽くせりなのだからまあ安い。楽しかったらしいが、疲れたとも。LCCとインターネットでホテル予約をすればもっと安いはずだが、母娘の二人旅。某大手の格安パッケージなら送迎や現地ガイドもいて安心である。

日韓関係は負のスパイラルでずるずると悪化の一途。以前のブログでもどこかで感想を書いたかもしれないけれど、日本と朝鮮半島の関係は日清戦争より前の状況に戻りつつあるようだ。中国の復活により朝鮮半島は自らの遺伝子(中国の属国=朝貢関係)が再び目覚めたのだ。地政学的な意味で「深縦」がない朝鮮半島は、隣接する大陸の大国になびかないと生きていけない。逆らえば13世紀の元の時代のように飲み込まれてしまう(亡国)。

ロシアのように敵を深く国土に引き込み「過酷な冬」と「広大な平原」という自然条件を生かした反撃で敵を打ち負かす戦略はとれないし、アフガニスタンのような山岳地帯に籠城したり、ベトナムのようなジャングルを隠れ蓑にゲリラ戦を展開することもできない。ベトナムと言えばアメリカを打ち破ったわけだが、13世紀モンゴル帝国の「元」(中国)も、結局ベトナム侵略は失敗に終わったのとは好対照である。朝鮮戦争、アメリカでは「忘れられた戦争」と言われているらしいが、南北は分かれたままで「停戦」状態なのだ。いつ、また、戦争が復活してもおかしくない状況が75年近くも続いている。

清朝が弱体して崩壊する前後では、ロシアが大きな野望をもって進出したが、それを自国への脅威と認識した日本は、アングロサクソンの後ろ盾のもとにその野望を挫いた。朝鮮半島の対応は、清朝派(日清戦争後は、ロシア派)と親日派に分裂した。小国といっては失礼(南北合わせれば、人口8000万=ドイツと同じ規模)なのだが、隣にはが人口10億をはるかに超える中国であり、人口減少に悩むロシアも日本も1億を超える国なのだ。隣国はすべて存在自体が彼らにとって「脅威」なのである。

冷戦崩壊後、東独が自然に解消して西独にのみこまれていく過程が、朝鮮半島では何故おこらなかったか。北朝鮮が直接に中国やソ連と国境を接しているのにいるのに対し、東独の向こうはポーランドであり、さらにその向こうはウクライナ(冷戦崩壊後にここも独立)であったからだ。朝鮮半島は、東西の大国が直接国境を接する「緩衝地帯」だからそれぞれの力が作用して統一できないのだ。

独立したウクライナは、NATOに入りを視野にいれた西側寄りの政権の失政によって、東半分(例のクリミア半島)はロシアに再び併合されてしまった。経済制裁を受けながらもロシアは譲歩する気配はない。朝鮮半島は、極東の「ウクライナ」である。あるいは、国際関係論でしばしばいわれる「フィンランド化」が当てはまる地域だ。フィンランドは「自由主義経済と民主主義」を許されつつ、一方で実質的にロシアの一部としての役割りを演じている。フィンランドは、ソ連から侵略され戦った経緯から、第二次大戦中はナチスドイツとともにソ連に侵攻した国だ。

朝鮮半島南北統一は、「アメリカ+日本」勢力がと「中国+ロシア」勢力と極東で対峙する限り不可能である。核廃棄が不透明なまま、南北統一国家が出現することは、対峙する国々の誰も望んでいない。西側からすると、過去に、しかも、停戦後にいろいろ引き起こしたテロ事件や自国内の過酷で人権抑圧をしている北朝鮮の金一族が政権に居続けることに対して、拒否感がある。清算された上で、つまり、非核化と集団指導体制(ベトナムのような)がなされれば、ベトナムのような西側資本の投下が可能だろう。南北統一は、弱体化していると揶揄されるながらもまだまだ「アメリカ世界帝国」が健在な間は無理だ。中国やロシアからすれば、南北統一がなされれば経済力から言っても南が北を飲み込むことは明白だから(金を出すのは日本)、これは、アメリカの勢力圏と直接国境を接することになるので絶対に受け入れられない。それ以前の問題として、現状の南北がどういう形で統一されるのだろうか?余りにも違いすぎる体制。東ドイツのように北が自然に崩壊して韓国に融合するのか(金さんは黙っていないだろう)。それとも、ルーマニアのように怒ったが人民が金一族を処刑するのだろうか。金一族はだれが何を言おうと負の遺産を背負いすぎている。北朝鮮がほしいのは、韓国の体制ではなく、技術とマネーだ。所詮、水と油の体質をもつ南北朝鮮半島の現状では、民族的統一とは美しい言葉だが、無理なのだ。ドイツ語圏のスイス、オーストリア、ドイツがそれぞれ別の国であるように、同じオランダ語を話すベルギーのフラマン地方がオランダではなくベルギーという国家を選択したように、一つの国にまとまる必要はない。唯一可能な解決策は、朝鮮半島が「フィンランド化」するしかない。あるいは、今現在進行形中で結果がまだはっきりしない「ウクライナ化」。

現在の韓国(文政権という革新政権=左翼)と日本(安倍政権という保守政権=右翼)の小競り合いが、北朝鮮を利するようなことにならないことを祈るだけである。正直なところ、韓国の幼稚な論理(失礼な言い方を承知で言う)には辟易させられる。戦前の日本は、伊藤博文の暗殺後に、朝鮮半島を併合してしなった。単細胞の日本人は力でねじ伏せてしまったが、戦後は、さすがにそれはやらない(憲法上もできない)。代わりにアメリカが賢く駐留軍を置いて睨みを利かせている。自ら「戦勝国」と任じる倒錯した歴史認識をする彼ら。歴史的事実は、日本国臣民として(差別はされた朝鮮系)いっしょに戦った敗戦国民である。認めたくなくても、まずはこの事実から始まらないことには、両国の歴史認識が共通の土台を築くのは不可能である。

中国の戦勝軍事パレードに出席したのはいま裁判で有罪判決を受けた朴正煕の娘だ(お父さんの朴正煕政権時代に日韓基本条約は締結された)。中国共産党の軍事パレード自体が事実に反する、とは同国人自身が、公然とではないが、様々のSNSネットワークで、匿名で自虐的に批判している。「歴史認識」の問題は、近現代史と直結しているので、解決は難しい。正統な歴史学が権威ある解釈を示すことすら不可能である。肝心な資料がまだまだ非公開のままだ。「歴史認識問題」はもっぱら、政治的プロパガンダ合戦である。

それとも、資本の論理(常に、利潤をもとめてやまないマネーのロジック)は、ファウストではないが「悪魔」との取引をあえて辞さず、あのキッシンジャー氏が仕掛けた衝撃の「米中国交回復」のミニ番を近い将来に実施するのだろうか・・・。

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