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2018年10月 2日 (火)

入院日記 リハビリ・直立歩行編 その88 「Eitingon一族~20世紀の物語」、マーラーとニーチェ。

9月30日(日) 雨

深夜過ぎに1度トイレに起きた後、次に目が覚めたのは朝の6時。完全熟睡。外は土砂降りではないが雨、雨、雨だ。

ベッドの中で、積ん読のままだった「The Eitingons―A TwentiethーCentury Story」を読み始める。冒頭は、メキシコのトロツキー暗殺の叙述で始まる。エイティンゴンと言う聞き慣れない名前。ドイツに源を発するユダヤ一族の物語り。作者によるとドイツのEttingenが出自らしい。キッシンジャーの先祖の出自がKissingenであるように。  舞台はイギリス、ロシア、アメリカ合衆国。

この本を手にするきっかけは、関東軍の謀略とされる張作霖爆殺事件が実はソ連によるものだった、という説をだしている「誰も知らなかった毛沢東」(ユン・チアンとジョン・ハリディ共著)で、実行の現場責任者としてこの名前が出ていたからだ。

著者はエイティンゴン一族に連なる子孫。両親の母方
はロシア時代から毛皮商でアメリカで財を成した大富豪一族。その一族とソ連の情報機関の工作員はどういう繋がりがあるのか、運命の糸がどのように絡み合って人生のドラマが展開したのか、興味津々になりアマゾンで取り寄せた。

 

Eitingon_2

7時になって1階に降りると静まりかえっている。母が朝寝坊した。いつも6時には起床し動き始めるのだが、心配になりそっと部屋を覗くと寝息をたてている。

居間に戻り、ワールド・ニュースを見ながら、40分のリハビリ・トレーニング。インドネシアの地震で384名が少なくとも犠牲になったらしい。

台風24号で九州南部に大雨と強風。関東を通過するのは今夜だ。

石窯パンと納豆と牛乳とレタス・トマトサラダの朝食。

8月に大阪の拘置所から逃走した犯人がようやく見つかった。何と山口県で、万引きの現行犯で拘束され、警察に引渡して身元が判明した。

廊下10往復歩行をして2階へ上がり、マーラーの交響曲第三番をバーンスタイン指揮によるウィーンフィルの演奏で聞く。スッキリした頭で、朝食後の寛ぎのなか、徐々に集中を高めながら音を追っていく。何せ、1時間45分の世界最長の交響曲でギネスブックにも登録されている曲。第6楽章まである。第三番はかなり聴き込んだ曲で懐かしさを感じながら最後までギッシリ詰まったマーラー節を堪能する。

第5楽章はニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」にある「夜の歌」のソロ。殊のほか印象的でニーチェの本を引っ張り出した。

 

 

 

 

以下、手塚富雄氏訳:

 

おお、人間よ、心して聞け。深い真夜中は何を語る?

 

「私は眠った、私は、眠った -----、

 

深い夢から私は目ざめた。-----

 

世界は深い、

 

昼が考えたより深い。

 

世界の痛みは深い-----、

 

悦び-----それは心の悩みよりいっそう深い。

 

痛みは言う、去れ、と。

 

しかし、すべての悦びは永遠を欲する-----

 

-----深い、深い永遠を欲する!」

 

 

 

マーラーを聞くには体力が必要と実感。指揮者も演奏者も同じだろう。

時計を見ると12時を回っていた。お昼は、五目チャーハンとクロワッサン1個にコーヒー。最後は小さい粒の葡萄を15粒ほどお腹に入れた。

2階のベッドで昼寝をしながら「The Eitingons―A TwentiethーCentury Story」を読み続ける。

ユンガーの翻訳はお休みにしたが、翻訳で難儀するのが軍事に関する用語だ。しかも、第一次大戦の話。参考にと思いたち、レマルクの「西部戦線異常なし」の原文と名訳といわれる秦豊吉氏の翻訳を付き合わせながら語彙の確認めいたことをしてみる。簡単にいえば対訳による再読だ。ドイツ語の勉強にもなる。

 

Photo_2

夕刻、台風は四国・関西に。雨、風、高潮。関東は深夜過ぎ、明日の明け方だ。早々と窓の戸を立てて備える。

外出しない今日は、午後もリハビリをする。リビングと座敷と庭向きの廊下を円を描くように10回り歩行する。約200㍍。

夕食は、ぶり大根、豪州牛ステーキ(両親と分ける)と茄子の浅漬けを肴に赤ワインを飲む。デザートは栗。赤ワイン(軽め)に良く合い8個平らげる。

早めに2階に上がり本の整理をしながら、ベッドでブック・サーフィンをする。外は風も吹かず静かだが、東京の山手線は20時で運休になると言う。

Yちゃん、明日の朝は台風の影響で大変だぁ、と心配の連絡をすると、東京都の学校は都民の日でお休みらしい。

21時過ぎ、一陣の風がいきなりヒューヒューとなりながら、2階の窓の戸をガタガタと揺らした。いよいよ台風がやって来た。

 

 

 

 

 

 

2018年8月24日 (金)

入院日記 リハビリ・直立歩行編 その48 インドの言語事情、タミル語、インド料理。

8月22日(水) 晴 

 

熟睡して目が醒める。6時を過ぎていた。猛暑が戻って来た。

 

リハビリ、朝食(シリアル)後、父はデイケアへ出かけていく。そして、母は汗をかきながら家の掃除を始める。頼まれて自分も階段のモップがけをしてら、2階に上がり、日記を書いたり、ネットサーフィンをする。

 

昼前に、薬局(父のもの)と補聴器(母のもの)の業者が相次いでやって来た。

 

お昼(石窯チーズピザと焼おにぎり1個にスイカ)を食べて、スーパーへ車で買い物。食材、歯みがき粉、ゴキブリホイホイなど。屋外の気温は30度を遥かに越えるる暑さだ。車に乗り込んだ時の車内の暑さといったら・・・。

 

買い物から戻り2階に。久しぶりに冷房をオンにした部屋で、大野晋氏(タミル語が日本語と同系統の言語であるとの説を唱えている専門家だ)の「日本語はどこからきたのか」をパラパラ読んでいると、やがて眠くなる。1時間ほど昼寝。

 

タミル語は、テルグ語、カンナダ語、マラヤム語と並ぶ南インドのドラヴィド語系の四大言語の一つ。ヒンドゥー語やコルカタで使用されるベンガル語とは系統が違う(アーリア系言語。古語はサンスクリット)。インドの言語状況の複雑さは想像を絶する。

 

タミル語はさて置いて、インド映画は、ヒンドゥー語だけでなく、特にこの4つの言語圏それぞれ量産されていて、ヒット作品はヒンドゥー語や他の言語版に頻繁にリメークされるらしい。テルグ語の話者だけでもは九千万もいるのだから、それだけで独自の映画産業が成立するわけだ。

 

テルグ語の映画はボリウッド映画とは呼ばず、トリウッド映画というらしい。ボリウッド映画とは、公用語がマラーティ語(話者は九千万)にも関わらずムンバイ(かつてのボンベイ)がヒンドゥー語の映画を量産するのにちなんで、この名称が生まれた。10数億の人たちが観るヒンドゥー語で映画を作ったほうが儲かる。ボリウッド映画のトップクラスの俳優が手にする報酬も本場アメリカの俳優もビックリする額らしい。

 

夕刻、庭の水撒き。ショートパンツだからか蚊の盛んな攻撃を受ける。セミはめっきり少なくなった。

 

夕食は、茹でマイカを肴にビールを飲む。仕上げは残り物でご飯少々。猫飯というやつ。

 

食後、「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」(舞台の設定はインド、ロケ地はスリランカ)をテレビでつけながら(ゲテモノのの食事シーンがグロテスクだ)、「インド映画完全ガイド」をパラパラ読む。

 

観たばかりの映画「めぐり逢わせのお弁当」で、女主人公が作るお弁当のおかずの数々は、画面を観るだけでは説明がないから外国人はわからないが、料理研究家解説によると、
①インゲンのサジブ(野菜のスパイス炒め蒸し)
②アールゴービー(カリフラワーとジャガイモのスパイス炒め)
③コフタ(野菜やカッテージチーズの揚げボールカレー)
④ベジタブルプラオ(野菜の炊き込みご飯)
⑤チリパコラ(スパイシーな詰め物をした、大きくて辛くない青唐辛子の揚げ物) 

 

インド家庭料理の名品だというが、どれもこれも美味しそうだ。

 

以下のサイトで冒頭にちょっとだけ料理するシーンが出てくる。手紙のやり取りは、男がおいしそうに食べるところも。

 

https://www.youtube.com/watch?v=kr0gDS5cNuM