2019年9月16日 (月)

大潮の大釣り

9月16日(月)雨、後曇り

カイズを3枚仕留めた翌日、つまり、先週の木曜日のことだが、大潮だったので再び現場に足を運んだ。はやる心~釣りの楽しみの一つは釣り始める直前のあの何とも言えない心の高揚感である~を押さえながら安全運転で出かけたのだった。

ところが、ななな何と、すでに人が釣り座を構えているのにびっくり。仕方なく、橋の下流側のいつもの護岸で竿を出すことに。

気が付けば、季節は巡り、いつの間にか稲は色づきあちこちで収穫の時期になっていた。

Kararetaine

蝉はまだ鳴いているが、川向うの広い草地からホオジロの冴えずりが聞こえてくる。イソヒヨドリの美しい美声も護岸のどこからか聞こえる。翡翠色のカワセミも目の前を通り過ぎて行った。護岸の刈られた草地を飛び回るバッタを捕まえた。ショウリョウバッタである。

Shouryou2

 竿は3本出した。カイズを意識して腰の柔らかい4.5㍍の竿を2本(錘負荷10号と15号)に投げ竿1本(錘負荷25号)だ。2本針の吹き流し仕掛け。一つの針には2Lサイズのオキアミ、もう一つには青イソメをつけて、カイズ狙いではあるが(カイズはオキアミ、青イソメ、シジミの身、小さなカニ、スイカ、など何でも食ってくるらしい)セイゴ、マゴチ、イシモチでもなんでも来いというつもりだった。前日の雷雨もあり川の水には濁りがあった。昼間からウナギも釣れるかも知れない・・・。期待感が高まる。

そして結果は? 13時過ぎから16時までの3時間、セイゴ・フッコがバタバタと当った。

Seigo-30cm

さすがは大潮である。釣れてくる魚は30㌢前後である。アタリは微妙で大きな引き込みはないが、リールを巻くとセイゴ特有の強烈な抵抗、護岸では水面下に盛り込もうとしたり、途中で鰓洗いのジャンプをしたり。40㌢のフッコは一番柔らかい竿で針は8号、ハリスは1.5号だった。1週間前の再現。何とか護岸まで引き寄せ、何とか引き上げた途端にハリスが切れてしまったがギリギリセーフだった。

Seigo-dairyo

終わってみれば、セイゴのオンパレード。カイズはからぶりであった。下流側のカイズのポイントは遠いんだよなぁ。どういうわけか。記憶では50㍍以上先に投げた遠投竿で釣れた。一方、昨日の上流側のポイントは手前のポイントだった。30㍍前後だった。

週末は例によって家に閉じこもって添削の仕事に没頭。釣ってきたセイゴ・フッコは山椒煮、グリル、アラ汁にして毎日のように食卓に供した。冷蔵庫には最後の一尾がまだ残っているが・・・・。

2019年9月12日 (木)

台風が去り、猛暑、そして、カイズ釣り

911日(木)晴、時々曇り

週末は急遽、1ヶ月ぶりの上京。神田の古本屋街を歩こうかとも思ったが暑さもあって家でぐずぐずしてしまった。歳だねぇ。増える本を考えると、まずは整理してからだという思いもあるし、読みきっていない本も随分ある。それでも、また、本は買ってしまうと思う。インターネットで例えばアマゾンで検索すれば古本は簡単に買える。歴史関係の本は特にそうだ。邦訳されていない興味ある文献の何と多いことか。ネットで買う場合の利点は書評を読めることだ。特に、それが、新聞等での専門家によるものとは違う一般の普通の人びととの様々な鋭い指摘や感想(くだらないものもあるけれど)を参考にできるのだから。

上京した際はYちゃん親子と夕食と翌日の昼食をともにして夏休みの話(タイ旅行)やYちゃんが行ったというライブコンサートの話しやら自分の親たちの介護の話などなど。いっしょに寿司を大山でたべたり、池袋の築地植村での和食を食べたりで、見る予定の映画(タランチーノ監督のワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)はスキップして(Yちゃんのおかあさんは一人で鑑賞、Yちゃんは友達と街歩き)、台風による強風での交通機関ストップを案じて早めに家に戻った。

関東を襲う歴代最大?らしい台風は明け方にやって来た。夜中の1時、一度トイレに起きたが台風の気配はなかった。やって来たのは明け方だった。4時ごろ風と雨の音で目がさめた。5時ごろ、階下で雨漏りしている、という両親の声が聞こえる。南風が吹き、横殴りの雨がふると東向きの両親が起居している部屋は雨漏りをするらしい。一度、修理はしたらしいのだが。母の機転で反対にした傘を父のベッドに据え付けてとりあえずはしのぐことができた。

幸いにも我が家の被害はごみを入れるポリバケツを倒されたことと雨漏り以外はなかった。2.11の大地震の時も皿が数枚程度割れて、屋根瓦の一部が損壊したり風呂場のタイルが少し剥がれた程度であった。もともと場所が岩盤の固い高台で周辺には雑木林が多いのも幸いしているかも知れない。その雑木林も大分宅地化で減ってしまったが・・・・。

テレビのワイドショーを見るともっぱら日韓問題と台風被害で大騒ぎである。日韓問題はいきつくところまでいかないと決着しないだろう。というか、決着はないかも知れない。結局のところ朝鮮半島の地政学が働いている。今回の騒動の英国のエコノミストの記事に、不動産王・トランプ大統領とロケットマンこと金正恩氏の接近が原因だという記事が出たらしい。記事は読んでいないのでよくわからないけれど、それだけではないだろうが、アメリカの対北朝鮮スタンスがトランプさんのパフォーマンスで変わろうとしていることは確かだ。オバマさん時代、イランに対しては宥和し北朝鮮には断固と対応していたのが、トランプさんはひっくり返してしまったのだ。北朝鮮は核保有国であるにもかかわらず、短距離ミサイルの実験には何もいわなくなってしまったアメリカ(というか、トランプさん)。対イラン・北朝鮮強硬派のボルトンさん(ネオコンの強硬派)は昨日解任されてしまった。トランプさんは「解任した」と言っているが、ボルトンさんは「自ら辞任した」と言っている。

テレビでは、歴代の権力者が次の権力者から刑事告訴されて犯罪者にされ葬り去られるというこれまでの歴史が言及され、韓国の法相就任での騒ぎに、ある人は、韓国の政争はまるで韓流ドラマそのものではないか、と印象をもらしていた。物の本によれば、韓国はある意味、中国より以上に儒教が生き方そのものになっている「儒教原理主義」の国だという。父系社会を作り(=夫婦別姓)、男性の一族が代々存続していくことを何よりも優先する。そのため社会とか個人とか国家という西欧概念とは本来相容れない制度でもある。権力者となれば、力を持った当人は自分を支えてくれた一族を優遇するのは当たり前でまさにこれが中国や朝鮮半島ど繰り返されてきたのだ。近代国家の法と一族の存続の要請=儒教的生き方が衝突した場合、儒教的生き方が優先してしまう。だから、権力者には腐敗が内在してしまうのだ。権力者になること=腐敗(身内優先=権力者は自分の権力の分け前を一族に振舞う、還元する。逆に身内は権力者となれる科挙に合格できそうな一族の秀才を徹底的に助ける)ということ。韓国の受験競争の厳しさは世界に有名なことで日本の比でない。不正入試に対する厳しい目は、試験が一生を左右する韓国では事の重大さが違う。また、一族とは「部族」(社会学の用語で「宗族」という)のことだ。日本人が血の繋がりから連想する親戚とは次元が違う。それは、保守だろうが革新だろうが、朝鮮半島人々の生き方は同じなのであり生きていくための宿命である。文大統領は清廉潔癖でいまのところ検察がつっつけないので法相が狙われたという観測なのだが、いずれ、文さんも同じ運命をたどることになるのだろうか。

昨日の午後、那珂川へ足を運んだ。カイズ狙い。いつもの釣り場はどういうわけかすでに釣り座が構えられていたので上流側で竿を出した。セイゴ、マゴチ、イシモチ、ハゼ、カイズ、なんでも来いという那珂川下流域だが、エサは冷蔵庫に寝かしてあったくたくたの青イソメの残り(30㌘くらい)とオキアミ(大きい2Lサイズ)を使い、竿は3本出した。

Tsuriba_20190912110501

第一投で上流側の遠投竿に20㌢弱のカイズが来た。オキアミを食ってきた。

Kaizu12

それから2時間、沈黙。時折リリースサイズの木っ端セイゴが一尾、二尾、三尾、四尾・・・。河に戻した。

15時過ぎ、空が怪しくなってきた。アタリが出始めた。下流側の柔らかい竿が一気にお辞儀した。25㌢前後の見事なカイズ。やったぁ。狙い通りだ。カイズは青イソも食うけれど、カイズはやっぱりオキアミがあればそっちを食う。

Kaizu11

遠くでゴロゴロと雷鳴がする。やばい、と竿を片付け始める。上流側の竿に立て続けにアタリが来た。一度目は、途中でバラしてしまった。二度目は、何とか仕留めることが出来た。これも、25㌢前後の標準サイズのカイズ。

Kaizu10

15時半、時合を予感したが、雷は怖く(釣り竿に落雷することはよくあるらしい)、急いで片付けて家路についた。1途中から、ぽつぽつと雨が降り始め、自宅まで10分のところで土砂降りの雨。稲光、ゴロゴロ。ぎりぎりセーフで家に駆け込んだ。

釣果 カイズ3尾 (20㌢、25㌢x2)

Kaizu3

2019年9月 6日 (金)

新しいハゼ(ニシキハゼ?)との邂逅・・・

96日(金)曇り

昨夜は21時前に寝入ってしまった。夕食後、テレビサーフィンをしてパソコンのウィンドウズ10のアップデートが始まりいつまでたっても画面は作業中の表示。ベッドに入ってゴロリとしていたらそのまま寝てしまった。夢を見ることもなく目が覚めると明け方の4時。外は真っ暗。日が大分短くなった。

起きてニュースチェック。イギリスのブレグジットの迷走、香港の混乱は法案廃棄が正式に発表されたものの終息するかは不明、京急電車とトラックが踏切りで衝突事故、負のスパイラルを辿り続け日韓関係の中、韓国政府で大統領側近に起こったスキャンダルの続報。アメリカを襲う超大型ハリケーン(ハリケーン、台風、サイクロンの違いは何だ?)

大雨による洪水で工場の油が流れ出し油漬けになって売り物にならなくなってしまった佐賀の農家のコメ。週末から週明けにかけて台風が本州に上陸するかも・・・。

添削会社から連絡のメール。今週はお休み。ならば、1ヶ月ぶりの上京でもしてYちゃん親子と遊んだり神田の古本屋巡りをしてこようか、と思い始める。

50㌢のフッコ(鱸の一歩手前)を釣り上げていらい何度か足を運んだが、釣れるのは小物ばかり(25㌢~35㌢)。先週は30㌢までは届かなかったがクロダイ(カイズ)も釣れた。

Kaizu

湊大橋から1㌔弱上流のスポットは釣り人もおらず大変気に入っている。満潮前後、干潮前後、いろいろな時間帯で竿を2時間と決めてだしたが、やはり釣れるのは満潮前後の時間帯だ。それから、上げ潮五分の時点もアタリが多いような気がする。この辺りで釣れるセイゴ・フッコは臭みがないのがいい。血抜きをして、帰宅してから内臓をすぐ処理して冷蔵庫保存。朝な夕なに塩焼きにしてたっぷりのレモン汁をかけ、時には日本酒と醤油、時には、オリーブ油、時には澄ましバターをかけて、胡椒をふったりするのだが、絶品である。焼き魚、というより「新鮮な魚のグリル」と形容したくなるような味わいである。

Sakana-gurill

一度だけ、阿字ヶ浦海岸にでかけたがシロギスもイシモチも不発。水が澄んでいるのでシロギスは行けるだろうと思ったが釣れるのはクサフグばかり。3本針の仕掛けを3つ、2本針の仕掛けも二つやられて納竿。写真は、第一投で釣れた初めて見るハゼの仲間。インターネットで調べてみるとどうも「ニシキハゼ」というハゼの仲間のようである。新種の発見ではないけれど、驚くことがだんだん少なくなった初老!?の自分には心ときめく瞬間であり、しげしげと陽光を反射して光る砂にまみれた魚体に魅入ってしまった。

Nishikihaze

 

 

 

 

2019年8月20日 (火)

もう一つの「破損」は夢の中。アオサギにハゼを食われ、釣りの最後に思い出したこととは!?

8月19日(月)晴、時々曇り

3時前に目が覚めて眠れなくなり、1時間ほどホブズ・ボームの歴史書(第2巻 The Age of Capital)を1時間ほど読んでだ。

アメリカ合衆国の歴史上の汚点:インディアンの虐殺→1867年から83年までに1300万人!が殺されたのは驚きだ。ナチスのユダヤ人虐殺は600万と言われているが、倍以上。それにしても、双方の虐殺に対する扱いの差は一体どいうことなのだ。アメリカにはインディアンの利益を代表するロビーがないということ。経済的な力を通した政治的なパワーがまったくない歴史の忘却の彼方へ押しやられてしまうということだろうか。(韓国がいつまでも日本に対する歴史認識問題を出し続けるのも、彼らなりの経済パワーがあってのことなのだ。しかし、日本は、アメリカやナチスのように朝鮮半島の人を虐殺してはいない。朝鮮半島の人口は日本統治時代を通じて増えている。虐殺はしなかったが、実態として、力ずくでレイプをした、というのは事実であろう。誤解される言い方かも知れないが、「和姦に近いレイプだった」、とも言える。)

4時頃、再び眠りに落ちた。そして、束の間の夢をみた・・・

釣り竿を積んだ自分の車(日産のNote)だが、知らない山あり、谷あり、川あり、街ありの風景の中を走っている。渋滞。靴底の中敷きがよれているので(実際に自分のスニーカーの中敷きが最近よれ始めた)靴底から足を出して調整しようと気をそらした間に、先の車が動き出す。慌てて半分靴をはいたまま続こうとするとまた先の車がとまる。ブレーキを踏むがうま作動しない。先の車にぶつからないよう道路の縁に車を寄せて車列から抜ける。脇道があったので入る。車通りがすくない道の縁で何とか車をとめる。車の前輪の?ブレーキがいかれたようだ。そこからどういうわけか、大きな複合ビルのなかに入り、迷子になり、自分の車に戻ることができない。家にも戻れない、車はどこだ、釣り道具をつんだままじぁないか。これじぁ、釣りもいけない。車もないから買い物にも行けない。

どこだ、どこだぁ、ともがいているところで目が覚めた。6時過ぎだった。まれにしか見ない夢だが、見る夢はいつもこんな感じだ。何かをきっかけに、行かなければならないところに辿り着けない夢だ。カフカの小説に「城」という長編があった。途中で挫折して読了していないけれど、この小説はまるで自分の夢と同じ。私だけでなく、人間が見る夢そのものを語っているのではないだろうか。

午前中、週末に没頭した添削書類を返送するのに郵便局に出かけ、家の買い物をして、それから、新しいパソコンのプリンターを買いに行く。K社のものを購入。壊れたのもK社のもの。レーザーのモノクロだ。1万円のがあったが在庫がないので、1万6千円のを購入。帰宅して早速プリンターのセットアップをした。

午後は、4日ぶりに涸沼川へ。ハゼ釣り第三弾。カイズもついでに狙おうとオキアミを餌に2本の柔らか目の万能竿を出した。いつものマイススポットは月曜日にもかかわらず占領されていたので少し上流で竿を出した。ハゼの竿は2本。磯竿と継竿。

Turiba

第一投から釣れたが、護岸の水たまりにポチャリと落としてしまった。この水たまりが大きくて、15㌢ほどの良型ハゼをなかなかつかまえられない。あとで網で捕まえようととりあえず放っておいて、ハゼ釣りに熱中した。

Haze4

5尾ほど釣ったとき、一休みして網を持ってハゼを回収することに。ところが、いくらさがしてもハゼが見つからない。ふと、目をみやるとあのアオサギがまた近くにいるではないか!さては、アオサギに食われてしまったか?

Aosagi2

ハゼは、そこそこ釣れるのだが、カイズのほうはアタリはさっぱりだった。仕掛けを回収するたびに餌はなくなっているのだが、アタリらしきものは全くないまま、16時を過ぎてしまった。納竿。ハゼ8尾持ち帰り。1尾はたぶんアオサギのお腹の中。

釣りを終わろうとしていた時、突如、午前中に返送した添削で一箇所記入漏れがあったことに気付いた。なんで、こんなタイミングでこんなことが脳裏をかすめるのだろうか!?。帰宅して、2階に上がり、パソコンで資料と解答の原案を確認したら、やっぱり、一つだけ記入漏れしていたことが判明。急いでお詫びのメールを事務所に送ることに。

こういうことは昔もあった。前日に煮詰まる程のめり込んで書類を作成して夜遅く帰宅。食事をしてそのまま寝てしまったが、明け方、目が覚める直前のうつらうつら状態で、あっ、あそこが間違ってる、と気づく。職場に出勤した朝一番、すぐに力作の書類を点検すると、夢の中で気が付いた間違いは、まさにその通りであった。

本日の釣果 マハゼ 9尾、一尾はアオサギのお腹(たぶん・・・)

Haze8

2019年8月16日 (金)

お盆のちょっとばかりの災難

8月16日(金) 曇り時々晴れ、終日風強し。

私事だが、悪いことが3つ重なった。

一つ目
2011年に5万円で購入したノートパソコン(東芝のダイナブック)のキーボードの一部が反応しなくなった。仕方なく、画面キーボードに切り替えて操作はしているが、アウトである。ウィンドウズ7なのだが、十分に使える愛用のパソコン。修理に出すべきかどうか迷っている。費用次第だ。基本的にはWindows10搭載で昨年末に勝ったラップトップを主に使っているのだから問題はないのだが・・・

二つ目
父譲りの愛用の継竿を折ってしまった。昨日、涸沼川でハゼ釣り第二弾に出かけた。サイズが小さくなってしまったが、2時間半で10尾。まわりはカイズ釣りの人が数人竿を出していたが一人だけ2尾釣っていた。10尾釣ったところで16時。家にかえらなくっちゃ、と片付けていると、一番上の細い竿が二番目の竿の継ぎ目のところでポキリ。心痛む瞬間だった。

三つ目
添削の仕事の情報が届いたので、プリントしていたら、最後の資料を印刷中にプリンターのトラブルが発生。それから延々と2時間、再起動したり、他のパソコンにしたり、トナーを替えたりやってみたがまったくダメ。2005年の秋に秋葉原で購入したキャノン製で、もう14年近く使っている愛用機。午前中、カスタマーズセンターに電話するも、さんざんいろいろやって、修理に出すしかないとの判定。買い替えだ。

ということで、矢継ぎ早に身の回りのものが壊れたり、壊したりで気分が落ち込んだ。形あるもの、かならず壊れるのだから、運命として諦めるしかないことは分かっているけれど、長年付き合った自分の分身のようなものや大切にしているものが突然駄目になってしまう、というのはやっぱり辛いことだ。

2階で添削の資料を勉強していると、巣立ちガラスがグゥァ、グワァと吹き出したくなるような鳴き声を上げている。電信柱の上で大人とかわらぬ(むしろ大きい)姿が見えた。

Karasu

スナップショット。カラスにからかわれているような気分になり、さらに気分が落ち込んでしまった。しばらくすると、ヒヨドリの悲鳴が盛んに聞こえる。二階のベランダに巣立ち雛がやって来ていた。そして、カラスが格好の餌食と狙っているようなのだ。巣立ち雛(尻尾が短い)はすぐに飛び去った。どうも、近所の空き家にある庭木の茂みに身を隠しているようだがカラスが張り付いて狙っているようだった。ヒヨドリの親の悲痛ともいえる叫びが何とも物悲しい。無事でいてほしいと思うばかりだ、巣立ち雛よ。

Hiyodori-hina

周辺では、ツクツクボウシが鳴き始めている。高校野球もベスト8が明日で出揃う。早くも秋の気配が。台風は西日本のひとには気の毒だったが関東に来なくて良かった。

2019年8月14日 (水)

お盆のハゼ釣り

8月14日(水)曇り、時々晴れ

昨夜は夜中過ぎに雨の降る音が聞こえた。久方ぶりのお湿りである。

香港の反政府デモは6月から始まっって今現在も続き、とうとう空港が閉鎖されてしまうという事態までエスカレート。アメリカ側の情報リークによれば中国軍が香港との国境付近に移動しているという。中国側からの情報リークによれば、アメリカ領事館が積極的に反政府デモを応援し煽っている、と。すわ、これは、第二の「天安門事件」が起きる前触れか? いずれにしても、どちらも正しいのだろう。それにしても、どのような形で決着するのだろうか? 悪化する日韓の外交関係と同様、出口が見えない。

国際政治を論じるテレビ番組で、宮家某が、アメリカにおける朝鮮半島の核問題は、世界状況(中東のイラン問題、IS問題)と中国との覇権争い問題に比べると優先順位はかなり下がる、との指摘。すでに、アメリカは、インド・パキスタンが、核保有国であることを認めた如く、北朝鮮についもも同じスタンスで話しをすすめようとしていると。北朝鮮は、アメリカを意識してアメリカに届くミサイルの実験はしていない。一方、イランは核をもっていないし、核保有は絶対にみとめない厳しい態度で臨むであろう、と。資源大国(石油)であり、かつてのペルシャ帝国の末裔、中東でサウジアラビアやトルコと覇を競う大国と、世界の極貧国・北朝鮮ではレベルが違いすぎる、ということかも知らない。

それにしても、困るのは日本である。朝鮮半島が核保有ということになれば、そのバランスをとる力学が当然働く。日本が核保有国なるというのは現実可能なのか。アメリカは絶対に求めないだろう。日本に原爆を使った国である。現在は友好関係にあるが、無意識レベルには深く罪悪感とキリスト教・白人文明とは違う異質な日本に対する恐怖感(復讐)がある。中国は、暴れまわった小国日本にさんざん苛まれたトラウマはそう簡単に克服できるわけではない。日本の核武装には覇権争いで敵対する米中であっても手を結ぶに違いない。となると、出口なしの日本になってしまわないか?

セクハラスキャンダルで収監されたアメリカの大物投資家が刑務所で自殺をしたことが報道されていた。トランプさんやクリントンさん、英国のアンドリュー王子とも付き合いがあったこの大物エプスタイン氏の毒牙にかかったティーンエイジの女性は数知れず。me too運動でセクハラを告発する女性が後をたたないが、今朝のニュースでは、イタリアの大物プラシド・ドミンゴ氏が告発されたとの報道。自分の立場を利用して名もなき無垢な女性を毒牙にかける男は悪に決まっているが、シンデレラを夢見る女性の脇の甘さも問題だ。だから自業自得だといって突き放すのもかわいそとは思うのだが、この問題は永遠に解決しない男女の問題だろう。

閑話休題。

今朝ほど、朝いちばんの買い物からもどって玄関近くで、老人にであった。自宅前に車をとめていて車庫に入れない。初老の男はつかつかと私に近づき、届け物があってすぐ車を動かしますから、と。戻って、母から、昔、家の近くに住んでいたN商店の長男だ、と話しを聞かされ、その面影がまったくなかったこと、余りの老け方に、唖然とした。何か、大きな病いとか試練とかで苦労したのだろうか。姿も話し方も70代半ばのひとであった。

昨日は、午後2時間半、涸沼川でハゼ釣りに興じた。今年のイシモチは不漁。昨年も駄目だったらしいから2年続きだ。平磯海岸では釣れているという話だったが、海水浴シーズンで駐車場は600円だ。イシモチ狙いはもうあきらめて、そろそろハゼのシーズンだと、涸沼川へ。穴釣りで年越しの2年物、ヒネハゼを狙った。

Hobo-onajibasho

第一投から狙いどおりのアタリ。目測16㌢。

Haze1

再び良型のハゼ(16㌢)

Haze2

本日最大17㌢

Haze3

小物だが、ズズズズーンとハゼ特有の強いアタリに心が躍った。折からの灼熱の太陽で、シャツは汗でびしょびしょ。小ペットボトル2本を飲みながらの「熱戦」だったが堪能した。

休憩中にふと上流を見やるとアオサギが佇んでいた…

Aosagi

釣果 11㌢~17㌢ 9尾

Haze9

2019年8月12日 (月)

あっと言う間に一週間が過ぎ、いよいよお盆突入

8月12日(月)晴

ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシと4種の定番の蝉が出そろった。真夏を実感する時期である。庭の水掛けは毎朝・毎夕の日課だが、蝉の抜け殻を発見!

Nukegara

水道蛇口のバケツにはカメムシの子どもがおぼれ死んでいた。見た目は美しいカメムシ。

Kamemushi_20190812111101          

玄関の大きな鉢に水を掛けるとオンブバッタの子どもが数匹かたまって、洪水に大わらわ。驚かせてしまった。

Onbu

朝食は、いつもの自己流ナシゴーレン。

Jikoryu-nashigoreng

先週初めの月曜日の夜、映画「父親たちの星条旗」をBS放送で観た。以前「硫黄島からの手紙」を観て随分昔にブログに感想のコメントを書いたことを思い出しながらだ。この時期になると広島や長崎の原爆、終戦(敗戦)記念日が続き戦争ものが放送されうのだろう。大岡昇平の「野火」や米国映画でチャールトン・ヘストンが主演した「ミッドウェー」も前後してやっていたが、こちらは観なかった。

ワンパターンの無残なバンザイ攻撃で玉砕する日本軍のいつもの戦い方ではなく、、硫黄島での戦いは栗林中将の見事な戦術で米軍に大きな被害をもたらした。結局日本軍はほぼ玉砕だったが、アメリカの視点から描かれたこの映画は、戦場の凄惨さんさと傷つく個々の兵士とそれが国レベルでの戦争国債販売促進ツアーに駆り出される英雄たちの大きなギャップを辛辣に淡々と描いた佳作である。監督はクリント・イーストウッド。興行的には成功作とはいいがたいものだったらしい。映画がつくられた当時は9.11テロを受けてアメリカがイラクやアフガン戦争をやっていたころだった。リバータリアンであるイーストウッドのアメリカの海外介入主義への批判でもあったと思われる。

あの有名な摺鉢山に星条旗は2度掲げられたというのはこの映画を観て初めて知った。最初のは国務長官の記念品に献上されるため、激怒した現場の指揮官たちが自分たちの分をキープするためにそのように手配したらしい。

英雄として一時帰国した兵士たち(3人、他は戦死)は、戦争国債促進ツアーに駆り出される。そのうちの一人は実際には掲揚にはかかわっていなかったらしいし、インディアンであった一人は英雄になりたくもないのにツアーに参加させられそれがもとでかどうかはわからないが酒浸りになり、ツアーの途中で外され帰隊する。映画は、戦場と国債促進ツアーと戦後と現代(3人の一人の息子が息を引き取る父を看取る)が織り交ぜになって描かれる。

インディアンはアル中で野垂れ死にする。もう一人の英雄として持て囃された兵士そのその後もあまりぱっとせず不遇。死を看取られる主人公は、葬儀屋としてのビジネスには成功するが、英雄でも何でもない自分がツアーに参加したことを恥じ、凄惨な戦場での体験の傷をかかえたま家族にも一切語ることがなかったが、死ぬ間際に息子に語り始める。「英雄たちが掲げる星条旗」は記念碑となってはいるが、最後の死ぬ間際に父が息子に語ったのは、無残に殺された(日本兵につかまれ、洞窟のなかで無残に切り刻まれて死んでいった)イギーという戦友のことと、旗を掲げたあと、戦闘続行中に一時休暇をもらい、皆で硫黄島のビーチで水浴びしたことだった。この映画の原本は、この葬儀屋の息子が書いたものである。

火曜日は、暑さにかまけて午後遅くから3時間ほど那珂湊漁港でシロギス釣りに興じた。15時前から18時まで。アタリは遠かったが、何とか3尾と20㌢のイシモチ(今回はニベ)の4尾という釣果。乾いた!海風が心地よかった。

Ishimochi-3

火曜日の夜は、クレージー・キャッツの植木等主演の無責任男シリーズをやっていた。森繁喜劇の後を受けてこのところ放映されているのだがいま一つ自分の趣味にあわないなぁと思いつつ、今回は香港ロケということもあるので少しばかり観ることに。植木等さんの健在は相変わらずだったが、若き日のぴちぴちギャルこと中尾ミエが登場していた。そして、浜美枝が美しかった。古い女優さんというと変だが、森繁シリーズの「池内淳子」と植木等シリーズの「浜美枝」。二人の女優はそれぞれタイプは違うが、私好みの日本人美女ということになるだろうか。

週後半から週末は、添削の仕事に没頭。単価のわりに重労働だが大分なれては来たが、まだまだ量をこなせない。よって収入はスズメの涙。どこまで生産性をあげられるか、それ次第だ。お金はそれなりに稼ぎたいとは思うけれど、自己啓発にもなるこの仕事は気に入っている。楽しみながらお金が稼げたら、なんと素晴らしいことだろう。

2019年8月 5日 (月)

ル・カレの「パナマの仕立て屋」と松本清張の「点と線」

8月4日(日)晴

毎朝の目覚めは4時前後。このところヒヨドリの叫びがすごい。蝉が鳴き始めて、子育ての真っ最中というのもあると思われる。ヒヨドリの騒々しい叫びの後、このところウグイスがふたたび美声を聞かせてくれる。3月上旬の初鳴き以来半年。こんな実家の環境に感謝、感謝、感謝。野鳥の美しい囀りはα波である。癒されて心地いい。

昨夜は、途中からだったが、映画「パナマの仕立て屋」をBS放送で見た。イギリスのジェームズ・ボンドシリーズとは趣向がまったく違うスパイものだが面白かった。原作は「寒い国からやってきいたスパイ」のジョン・ル・カレ。パナマを舞台に繰り広げられる英国の大使館や諜報員の「腐敗」を描いたもの。ル・カレは、グレアム・グリーンの「ハバナの男」から着想を得たという。グリーンのこの本は未読だけれど、グリーンは大英帝国の版図も含めて世界各地を旅してはスパイ小説らしきものも書いた。

ロンドンのサビル・ロウ(日本語の「背広」の語源とも言われる)で腕を磨いたと称する、パナマで仕立て屋を営む英国人(実は、犯罪者で刑務所に収監されそこで腕を磨いた)はパナマの大統領を含む地元政界の大物の背広を仕立てるという立場を利用して同国の政情についてMI6の諜報員に情報提供者となる。動機は金。仕立て屋は脛に傷をもつもののパナマでは実直に人生を生きようとしていた。しかし、仕立てはうまいが商売はヘタ。カネに困り、一芝居を打つ。パナマ運河の利権が、中国(本土と台湾)勢力に売り渡されようとしていると、嘘の話をでっちあげる。仕立て屋が実際に交わしたパナマの大統領の会話は試着の場で、ズボンがきつ過ぎて睾丸が圧迫されるという苦情、であったのだが。

007も演じたピアース・ブロズナン演じるMI6の諜報員はジェームズ・ボンドのようはスーパースパイではなく、冷戦も終わりやることがなくなった!?暇なスパイの堕落の典型である。女好きのモラルのない男でひと稼ぎしようと、この情報を上層部(英国パナマ大使館)を経由しないでアメリカに売り込んだ結果、それを阻止するための巨額の工作資金(1千5百万米ドル)をアメリカのワシントン政府から得ることになった。

しかし悲劇が起こる。この嘘のために利用した友人であるもと反政府(ノリエガ)派の活動家の男を自殺に追い込んでしまう。主人公の仕立て屋は、これに慌てる。すったもんだの末(ジェイミー・リー・カーチス演じるアメリカ人妻が秘書を務める)パナマ運河管理会社の責任者を通して仕立て屋はパナマ大統領に連絡を入れ、アメリカの秘密部隊の攻撃は開始した直後に何とか撤収する。嘘情報で得た工作資金だが、英国パナマ大使は、諜報員を脅し口止め料として1万2千5百㌦をせしめるとともに、ブロズナンもまんまと金を持ってパナマを離れる。

仕立て屋は、涙ながらに妻ににすべてを告白する。子どもたちがキッチンにやってくると、妻は自分を欺いた夫(妻に恋したから自分の前科のことは話せなかったと告白した)に何事もなかったように「いつもの朝食を作って」と囁く。

コメディーではないが、各人各様が人間の醜さをコミカルに描いたような不思議な展開で、原作を改めて読みたくなるようなそんな映画だった。

暑さゆえに、日中は東向きの書斎兼寝室の窓の網戸から涼しい風を入れながら、何とはなしに開いたQuigleyのTragedy and Hopeを読みふけった。特に引き込まれたのは、アメリカ人の視点からするイギリスのunwritten constitutionとイギリスの権力構造についての叙述である。イギリス国民にはいまもって「主権」はないこと、彼ら国民大衆は「汝ら臣民」である、ことは知っているのだが、19世紀から20世紀前半にかけての大英帝国の栄華と凋落の過程でのイギリス政治の本質は「金権政治」があったいう指摘は目から鱗であった。頭の中での整理がまだつかず混沌としているけれど、イギリスは、少数のエリートが、イートン校のようなパブリックスクールやオックスフォードやケンブリッジで教育を受けたものが実質的にやりたいように帝国を支配し莫大な利益を享受したシステムであった(the ruler and the ruledの関係)が克明にかつわかりやすく書かれていた。デモクラシーの言葉は使っているがアメリカとは意味が全く違うし、アメリカ人にとってもイギリスの民主主義はミスリーディングなものらしい。

夜、偶然チャンネルを替えると、松本清張の「点と線」をやっていた。特集番組。ビート・たけしが刑事を演じているのだが見始めたらやめることができず23時まで観てしあった。ビート・たけしの松本清張原作の刑事ものは5,6年前にもおなじこの時期に「黒い福音」(カトリック神父による日本人スチュワーデス殺人疑惑事件)をやっていて、ついつい最後まで見たことを思い出した。清張さんのモチーフは「女の愛が生み出す悪」。

 

 

 

 

2019年8月 2日 (金)

花火、ノウゼンカズラの花、もう一種のイシモチ(シログチ)が釣れる、身の回りのスナップショット

8月2日(金)晴

夏の風物詩と言えば花火大会。ご当地では2週間ほど前の週末に花火大会(千波湖畔)であった。自宅からも良く見える好例の行事。例年だと地元の夏祭り(黄門まつり)に合わせて初っ端の金曜日夕刻に実施していたらしいが、切り離して、参加者サービスも考慮して土曜日開催にしたらしい。自宅の網戸越しに眺めたショット。

Hanabi

Hanabi3

Hanabi2
キッチンで毎度朝餉、夕餉の食事の準備をしているが、網戸越しに橙色の花に気付く。この花って何の花?母に聞くとカズラだという。桂と聞こえたのでインターネットで調べたら金木犀(桂樹)が出てきた。カツラではなくカズラである。アサガオを一瞬思い浮かべたがもちろん違うということはわかっていた。それにしても色があでやかで妖艶だなぁ、と外に出てワンショット。蟻が蜜をすっていた。

Kazura

昨日は午後から那珂湊へ再びでかけた。晴れてはいるものの少しどんよりした一昨日と違って今日は快晴。中堤防の突端があいていたので竿を2本出した。クーラーを掛けた家にいるより、乾いた!海風がそよぐこの場所のすずしいことすずしいこと!。

Nakateibo

シロギス狙いだが、空振りだった。たまたま話をした宇都宮からやってきた人は渓流釣りの達人。ヤマメもイワナも雨か曇ってないと釣れない、と。それでも、餌が偶然目の前を通ったので食いついたのかイシモチが釣れた。イシモチだが普段釣れるニベとちょっと違うもう一種。ニベは灰色が濃いが、こちらは釣り上げた直後はピンク色がほんのりと魚体を覆っている。食べてはニベの方がおいしい。そして、昨日よりサイズは小さいがワタリガニ(ガザミ)も釣れた。

Shiroguchi

帰宅して、ハゼの素焼きにレモンを絞ってビールを一杯。唐揚げのように全部は食べられないけれど、これはこれでシンプル、ハゼ本来の白身の味も味わえて、実にうまい!

Haze-suyaki

 

2019年7月31日 (水)

悪化する日韓関係に一言

7月30日(火)晴

ようやく夏らしくなってきた。ニイニイゼミが鳴き始めたのが1週間ほど前。遠くの雑木林からはかすかながらヒグラシの声も。昨日、今日と単発だがアブラゼミやミンミンゼミの声も聞こえた。気温もようやく30度を超えた。

Yちゃん親子は昨日無事帰国した。金曜日夕刻便で深夜に出発、実質的には土曜日と日曜日の丸二日間、月曜の朝便で帰国の途に。二人で15万円。ファーストクラスのホテル、観光一日半、朝食と昼食2回、夕食一回(ショー付き)、空港送迎ありとまあ至れり尽くせりなのだからまあ安い。楽しかったらしいが、疲れたとも。LCCとインターネットでホテル予約をすればもっと安いはずだが、母娘の二人旅。某大手の格安パッケージなら送迎や現地ガイドもいて安心である。

日韓関係は負のスパイラルでずるずると悪化の一途。以前のブログでもどこかで感想を書いたかもしれないけれど、日本と朝鮮半島の関係は日清戦争より前の状況に戻りつつあるようだ。中国の復活により朝鮮半島は自らの遺伝子(中国の属国=朝貢関係)が再び目覚めたのだ。地政学的な意味で「深縦」がない朝鮮半島は、隣接する大陸の大国になびかないと生きていけない。逆らえば13世紀の元の時代のように飲み込まれてしまう(亡国)。

ロシアのように敵を深く国土に引き込み「過酷な冬」と「広大な平原」という自然条件を生かした反撃で敵を打ち負かす戦略はとれないし、アフガニスタンのような山岳地帯に籠城したり、ベトナムのようなジャングルを隠れ蓑にゲリラ戦を展開することもできない。ベトナムと言えばアメリカを打ち破ったわけだが、13世紀モンゴル帝国の「元」(中国)も、結局ベトナム侵略は失敗に終わったのとは好対照である。朝鮮戦争、アメリカでは「忘れられた戦争」と言われているらしいが、南北は分かれたままで「停戦」状態なのだ。いつ、また、戦争が復活してもおかしくない状況が75年近くも続いている。

清朝が弱体して崩壊する前後では、ロシアが大きな野望をもって進出したが、それを自国への脅威と認識した日本は、アングロサクソンの後ろ盾のもとにその野望を挫いた。朝鮮半島の対応は、清朝派(日清戦争後は、ロシア派)と親日派に分裂した。小国といっては失礼(南北合わせれば、人口8000万=ドイツと同じ規模)なのだが、隣にはが人口10億をはるかに超える中国であり、人口減少に悩むロシアも日本も1億を超える国なのだ。隣国はすべて存在自体が彼らにとって「脅威」なのである。

冷戦崩壊後、東独が自然に解消して西独にのみこまれていく過程が、朝鮮半島では何故おこらなかったか。北朝鮮が直接に中国やソ連と国境を接しているのにいるのに対し、東独の向こうはポーランドであり、さらにその向こうはウクライナ(冷戦崩壊後にここも独立)であったからだ。朝鮮半島は、東西の大国が直接国境を接する「緩衝地帯」だからそれぞれの力が作用して統一できないのだ。

独立したウクライナは、NATOに入りを視野にいれた西側寄りの政権の失政によって、東半分(例のクリミア半島)はロシアに再び併合されてしまった。経済制裁を受けながらもロシアは譲歩する気配はない。朝鮮半島は、極東の「ウクライナ」である。あるいは、国際関係論でしばしばいわれる「フィンランド化」が当てはまる地域だ。フィンランドは「自由主義経済と民主主義」を許されつつ、一方で実質的にロシアの一部としての役割りを演じている。フィンランドは、ソ連から侵略され戦った経緯から、第二次大戦中はナチスドイツとともにソ連に侵攻した国だ。

朝鮮半島南北統一は、「アメリカ+日本」勢力がと「中国+ロシア」勢力と極東で対峙する限り不可能である。核廃棄が不透明なまま、南北統一国家が出現することは、対峙する国々の誰も望んでいない。西側からすると、過去に、しかも、停戦後にいろいろ引き起こしたテロ事件や自国内の過酷で人権抑圧をしている北朝鮮の金一族が政権に居続けることに対して、拒否感がある。清算された上で、つまり、非核化と集団指導体制(ベトナムのような)がなされれば、ベトナムのような西側資本の投下が可能だろう。南北統一は、弱体化していると揶揄されるながらもまだまだ「アメリカ世界帝国」が健在な間は無理だ。中国やロシアからすれば、南北統一がなされれば経済力から言っても南が北を飲み込むことは明白だから(金を出すのは日本)、これは、アメリカの勢力圏と直接国境を接することになるので絶対に受け入れられない。それ以前の問題として、現状の南北がどういう形で統一されるのだろうか?余りにも違いすぎる体制。東ドイツのように北が自然に崩壊して韓国に融合するのか(金さんは黙っていないだろう)。それとも、ルーマニアのように怒ったが人民が金一族を処刑するのだろうか。金一族はだれが何を言おうと負の遺産を背負いすぎている。北朝鮮がほしいのは、韓国の体制ではなく、技術とマネーだ。所詮、水と油の体質をもつ南北朝鮮半島の現状では、民族的統一とは美しい言葉だが、無理なのだ。ドイツ語圏のスイス、オーストリア、ドイツがそれぞれ別の国であるように、同じオランダ語を話すベルギーのフラマン地方がオランダではなくベルギーという国家を選択したように、一つの国にまとまる必要はない。唯一可能な解決策は、朝鮮半島が「フィンランド化」するしかない。あるいは、今現在進行形中で結果がまだはっきりしない「ウクライナ化」。

現在の韓国(文政権という革新政権=左翼)と日本(安倍政権という保守政権=右翼)の小競り合いが、北朝鮮を利するようなことにならないことを祈るだけである。正直なところ、韓国の幼稚な論理(失礼な言い方を承知で言う)には辟易させられる。戦前の日本は、伊藤博文の暗殺後に、朝鮮半島を併合してしなった。単細胞の日本人は力でねじ伏せてしまったが、戦後は、さすがにそれはやらない(憲法上もできない)。代わりにアメリカが賢く駐留軍を置いて睨みを利かせている。自ら「戦勝国」と任じる倒錯した歴史認識をする彼ら。歴史的事実は、日本国臣民として(差別はされた朝鮮系)いっしょに戦った敗戦国民である。認めたくなくても、まずはこの事実から始まらないことには、両国の歴史認識が共通の土台を築くのは不可能である。

中国の戦勝軍事パレードに出席したのはいま裁判で有罪判決を受けた朴正煕の娘だ(お父さんの朴正煕政権時代に日韓基本条約は締結された)。中国共産党の軍事パレード自体が事実に反する、とは同国人自身が、公然とではないが、様々のSNSネットワークで、匿名で自虐的に批判している。「歴史認識」の問題は、近現代史と直結しているので、解決は難しい。正統な歴史学が権威ある解釈を示すことすら不可能である。肝心な資料がまだまだ非公開のままだ。「歴史認識問題」はもっぱら、政治的プロパガンダ合戦である。

それとも、資本の論理(常に、利潤をもとめてやまないマネーのロジック)は、ファウストではないが「悪魔」との取引をあえて辞さず、あのキッシンジャー氏が仕掛けた衝撃の「米中国交回復」のミニ番を近い将来に実施するのだろうか・・・。

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