2008年9月20日 (土)

老コクワガタ先生、逝く・・・

春先の鳥、夏場の魚に現を抜かしていてコクワガタ君たちのことを忘れていた。彼らは何せ夜行性なのでいつも木の下にもぐっている。夜間のそのそと這い出してきて、餌の蜜を盛んに吸っているので日頃はめったに姿を見ないのだ。餌の蜜を時折見ると、順調に減っているので元気にやっているな、と思っていたのだった。

そして、掃除でもしてやろうか、だいぶ汚れてきたし、と思って久しぶりに彼らの住居を覗いて見たら、一匹しか居ない!どうしたッ。慌てふためく私。木の下を覗くとそこには頭だけをのこしたもう一匹のコクワガタ君の遺骸があった。

生きているほうは足が6本ある。ということは今年の春先に拾ったほうだ。つまり、若コクワガタ君だ。身障者の越冬した老コクワガタ先生がやられてしまったようだ。格闘による死なのか自然死なのかは、分からない・・・。春先に見つけた若コクワガタ君が妙齢のコクワガタ嬢だったら、また展開は違っていたかも知れない・・・ 

亡くなった老コクワガタ先生の遺骸を庭先の土に返した。弔うつもりで若コクワガタ君の住居を掃除し鉋屑も新しいものに取り替えた。残った若コクワガタ君ヨ、先輩の分も頑張って生きて欲しい。 それはそれとして、若くて美人のコクワガタ嬢を何とかして見つけねば・・・。

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2008年7月31日 (木)

アブラゼミも現れたぁ~。

蝉の幼虫がのこのこ歩いているのに遭遇したのは一昨日だった。そして、今日はとうとう今年初めてのアブラゼミに出会った。実は、アオバズクとであった日曜日、今年の5月に朗々と歌うオオルリを観察した少年の森で、アブラゼミの鳴き声を聞いた、ような気がした。が、耳をそばだてると何も聞こえなかった。空耳か?そろそろアブラゼミが登場してもおかしくないのになぁ・・・。職場の雑木林ではニイニイゼミが相変わらず鳴くばかりで、アブラゼミの声は全然聞こえてこないのだった。

終日ドタバタと仕事をして、今日は定刻の19時45分に退勤。帰り道の歩道で見つけたのがこのアブラゼミだった。メスだ。何故かうまく飛べない。ヒヨドリにでも襲われて腰が抜けたか?とりあえず、急ぎ足で家に持ち帰ると、明るい部屋では飛び回った。写真を撮り、庭にある木にとまらせた。 おやすみぃ~。ヒヨドリに食われるなよ!

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2008年6月 7日 (土)

コクワガタが2匹になりました。

金曜日の夜、遅番勤務で20時過ぎに退勤。トボトボと歩いて帰宅する。雨はあがった。

xxx橋を歩きながら、ふと足元を見やると小さくて黒い虫が動いている。オサムシ?いや、違う、しゃがんでよく見ると何とコクワガタだった。我が家で越冬した昨年のに比べると一回り小さいが、五体満足、足もちゃんと6本ついている。家で飼育しているのは右足の真ん中1本が欠けている。

子供の頃、学校が終わって帰宅途中、バス停留所から歩きながら100円でも落ちてないかな、と地面をみながら歩いていると、本当に100円が落ちていてびっくりしたことがある。当時、マーブルチョコレートが20円の時代だったと思う。コマーシャルに出ていた上原ゆかりちゃんは今頃どうしているだろうか?

手の平にのせるとコクワガタは大変元気で、ハサミを大きく開いて猛々しく威嚇する姿勢をとった。若いのう、お主!老練な我が家のコクワガタは無駄なエネルギー消費を避け、死んだ振りをするのだが。早速カバンの中にしまって、急ぎ足で帰宅、2階の飼育ケースに入れた。

これでコクワガタが2匹(♂)となった。男所帯はさぞかしつらかろう。早く♀を見つけないと・・・

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2008年5月 7日 (水)

Bonjour コクワガタ君!

オオルリとキビタキ三昧の連休はあっというまに終わってしまった。連休明けの今日はいつものとおり仕事をして21時前に帰宅した。ゆっくり冷たいビールを飲んで、夕食を取り、2階へ上がる。

家の人が、昼間掃除してくれたのかすっかり整理整頓されて心地よい。ふと、長い間忘れていたコクワガタ君の虫容器に目がとまった。もう死んじゃってるかナ、などと、無責任にうそぶきながら蓋を開けて中を覗いて見る。アレーッ、ゼリー状の餌がほとんどきれいに無くなっているゾ、怪訝に思いながら、木片をそっーと持ち上げて見ると、ナ、ナ、何とコクワガタ君、どっこい元気に冬を越していたではないか!裏返しになって手足をバタバタしているけど、ちゃんと生きていたぁ~!

昨年92日以来の登場である!

http://birds-eat-bookworm.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_a9cd_2.html

何年か前、千葉県の柏近くに住んでいたときも、初秋のころアパートに飛び込んできたコクワガタ君を2匹だか3匹捕まえて虫容器で飼っていたことがある。1月くらいまでは生きていたが、2月のとても寒いある日死んでいた。

で、そのトラウマからか、今年の冬はとにかく木片もひっくり返さず、忘れた振りをしながら、もしかして、生き延びていないかナ、とひそかに期待しながらそーっとしておいたのだった。白金懐炉かなんかを入れてやろうかとかいろいろ考えたけれど、それはやめた。自然流、要するになるようになれ、ということだった。冬のぽかぽか日差しがあるときはそれでも、暖かいところに虫容器は置いたりしたのだったが、決して木片を動かしたり、鉋屑を掘り返したりはしなかった。

さっそく、冷えたエールビールをキッチンの冷蔵庫から取り出してコクワガタ君の健闘に乾杯した。今年は、結婚相手のメスを捕まえてやろう、などと思いながら。

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2007年9月 2日 (日)

コクワガタはやっぱりバナナがお好き!

今日はヒヨドリとばっかり付き合ってしまったが、コクワガタを忘れてはいけない!飼い始めてもう10日目だ。夜行性のコクワガタ、明るい時分は木の枝の下にもぐって姿を隠してしまう。夜中にトイレに起きたとき(最近は必ず明け方の4時に目が覚める)、そっと覗くと盛んに餌を漁っている。バナナとクワガタ用の蜜(市販のもの)を2種類そろえているが、いつもバナナを食べている!

コクワガタ君のスナップ写真をアップします。ピンボケ写真しか取れないので、一旦、同じサイズのキクイタダキ(2006年にアップしたブログ参照 http://birds-eat-bookworm.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_6cc4.html)で沢山練習して、それから撮影したらうまくいきました。

① 模型のキクイタダキ(コクワガタと同じサイズ)

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② 本物のコクワガタです。右の真ん中の足が一部ありません。

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写真の背景は積読状態の「マハンの海軍戦略」です。すごい本です。日本人として必読の本なんですがまだ読めてません。これと併せて大川周明の「米英東亜侵略史」をこれから読もうと思ってます。 おっとっと、コクワガタ君から話がそれてしまいました。

③ コクワガタ君の家です。市販のセット(1000円くらい)です。昆虫も今や贅沢になりました。我が家と同じでちょっと狭いのは仕方がありません。

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2007年8月25日 (土)

身近な生物たち(3) コクワガタはバナナがお好き?

昨日のこと。L先生が実家(中国)に2週間ほど里帰りするので冷蔵庫の中のもの差し上げますといってトマトだとかナス(家庭菜園で収穫したらしい)とかシシトウとかもらってしまった。ついでにお子さんに昆虫はどうですか?と手のひらにコクワガタの姿。「子供いないんですが、コクワガタは大好きなので貰います」、ということで引き取ったコクワガタ君。♂である。何故か右の真ん中の足が途中で亡くなっている。5.5本の足。取り合えず、終日書類を入れる紙の箱に入れて夕方、紙コップに入れカバンにそーっと忍ばせて帰宅した。

コクワガタ。何の変哲もないクワガタムシだ。子供の頃のチャンピョンといえばノコギリクワガタだった。朝早起きして、胸をときめかせて自宅近くのクヌギの林にクワガタムシとカブトムシをよく取りにいったものだ。ノコギリクワガタの見栄えの良さにくらべるとコクワガタは地味だ。小型で地味だ。よく死んだ振りをする。目を離すといつのまにか遁走して姿を隠してしまうのだ。

田舎に戻る前の5年間、松戸市の住人だった。柏との境界で里山に近い環境だった。いつも8月後半から9月になると明かりを求めて?窓の網戸にこのコクワガタが良く現われた。たまに、部屋を掃除機で掃除していると畳の縁とか押入れの縁とか、ノソノソ歩いていたりした。3年前には意を決して、♂2匹と♀1匹を飼ことにした。外国産の輸入物が数千円から数万円もするご時勢である。私は、国産愛用派だ!このコクワガタ君、冬を越すことも可能だと聞いて頑張ったのだが、2月のある寒い朝とうとう動かなくなって死んでしまった。しかし、9月から約半年近く、コクワガタ君と付合った日々はよき思い出だ。何を餌にするかまず困った。子供の頃は砂糖水を含ませた綿とかキュウリやナスの切り身を餌にしたものだが、インターネットで調べたら、バナナが良いと!

それで、安いバナナを買ってきて(ああ、子供のことの台湾バナナといったら、高級品で胸をときめかせて食べたものだが。このごろのバナナは台湾産ではなくフィリピンかエクアドル産が多い)与えると、喜んで食べること、食べること。 

「コクワガタはバナナがお好き!」なのである。

クワガタムシは夜行性だ。昼間はじっとしている。夜中にトイレに起きたとき、そっと覗くと盛んにバナナを貪っているコクワガタ君を何度観察しただろうか?餌を貪っているところを邪魔すると、怒りをあらわに角を開いて盛んに威嚇する仕草をする。 現在、紙コップにティッシュで蓋をした家に仮住まいだが、明日にでも虫かごを買ってこようかと思う。 コクワガタはこんな姿です。小さくて、平べったくて、じっと凝視しているとなかなかユーモラス仕草をします。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%AC%E3%82%BF

http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/insects/card/0030.html

インターネットで見てみるとクワガタムシの中では一番長生きするタイプ。数年生きることもあるという。

2007年8月11日 (土)

身近な生物たち その(2) ニホントカゲ 蜥蜴 Eumeces latiscutatus

早朝のキャンパス。来週は夏休みだ。心が軽い。何か特別な予定がなくても空白の自由時間がある、というそれだけでうきうきしてしまう。ギラギラと太陽光線が照りつける中、キャンパスを歩く。学生食堂の手前の石段に差し掛かって、小さな動くものを発見。蜥蜴だ!しゃがみこんでじっと凝視すると5センチほどの小さなトカゲだ。尻尾のほうはマリーンブルーが真夏の太陽の光線を跳ね返して宝石のように輝いている。何と美しい!

掴まえてやろう! 必死に逃げ回るトカゲ君をなんとか捉まえて、手の平に載せた。それまで必死にあちこち逃げ惑った蜥蜴君だが、観念したのか、手のひらの上でじっとしている。尻尾のブルーに魅せられた。ハシブトガラスの巣立ち前後の目はエメラルドグリーン。やはり、宝石・翡翠のような輝きだ。

蜥蜴は爬虫類のであり、遠い昔に死に絶えた恐竜の仲間だ。その姿は、想像上の姿とはいえあの恐竜を彷彿とさせる。顔をじっと見ると確かに恐竜の顔だ。それが、手の平の上のちょこんと載っている。思わず噴出しそうになる。

インターネットで確認するとニホントカゲだった。もっともありふれた種。しかも、小さくて尻尾が青みがかっているのは、子供の蜥蜴だからだった。 それにしてもあのブルーの美しい輝きは・・・・・。

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2007年4月29日 (日)

キビタキと戯れる!

今朝は5時に目が覚める。体がだるい。このところずっと忙しい。調子も悪い。にも関らず、野鳥となると、しっかり早起きできるのだ。先週、クロツグミ、センダイムシクイ、ヤブサメなどの夏鳥がやって来た雑木林へと、はやる心を抑えながら出かけた。

そして、ついに、キビタキに会うことが出来た。昨年も同じ時期オオルリと交互に現われてくれたこの雑木林。今朝は、昨年とは反対側の雑木林の縁で早朝から、精力的に囀っていた。なかなか姿を見せてくれなかったが、じっと待つこと30分、とうとう姿を現した。元気なこと、元気なこと。じっとしてくれない。小枝の上で囀ったかと思うとまた別の枝に移ったり。それも緑の茂る高木の茂みが多い。だが、時折裸の枝にも止まってくれた。

あの小さな体なのだなんと大きな声で囀るのだろうか?黄色と黒のツートンカラーも美しい。2時間近く、ずーっとキビタキにつきっきりで戯れた。

キビタキの姿と囀りは→

http://www.yachoo.org/index.php?action=Book&mode=Show&id=560

http://midopika.cool.ne.jp/songs/index.html

囀りだが、6番と9番が今日聞いた囀りに近い。それにしても、キビタキの囀りのバリエーションが多いのにはビックリする。これからもしばらくは、初夏のキビタキの囀りが楽しめるだろう。 残念なのは、オオルリの声を聞けなかったことだ。明日に期待・・・

2007年4月22日 (日)

センダイムシクイ、ヤブサメがやって来た!そして、エナガの巣立ち雛にも遭遇。

今朝は5時に目覚ましで起床。チーズ入りフランスパンを齧りながら、家を出る。そしていつものバードウォッチングスポットへ急いだ。外はもう明るい。

ウグイスが自宅のすぐそばに住み着いている。昨日も夕方遅くまで1日中囀っていた。パートナーがまだ見つかっていないのだろう。今朝も目覚ると同時に?ウグイスも囀り始めた。スズメも一斉に囀りだした。2階の窓を開ければ、メジロもすぐ近くで複雑な囀りを聞かせてくれている。

ツバメの巣を覗く。すぐ前の電線に1羽ツバメが止まっている。巣を覗くと1羽が抱卵している。すぐ近くの電線でシジュウカラが囀っている。野鳥は早起きだ。

はやる心を抑えながら、徒歩で15分。目的地に到着した。今日は天気がいまひとつだ。天気予報では雨がふるらしい。人っ子一人いない某所雑木林公園。アオジやツグミやシロハラが地面に降りて盛んに朝食を取っている!いきなり、元気なアオジの囀りが近くでした。思わず聞きほれる。3月終わりごろのぐずるような遠慮勝ちの囀りではない。本格的なものだった。

湧き水が出る近くの広場で、雑木林を望みながらベンチに座ったり雑木林の中を歩いたりすること3時間。野鳥の声と時折散歩する年配の人たちの姿があるだけ。雑木林の奥のほうでオオタカの鋭い声がする。2羽の番がいるのだ。時折、カラスの大騒ぎにたまらず飛び出す姿を2度、3度目撃する。シジュウカラ、ウグイス、ヤマガラ、ヒガラ、アオジがひっきりなしにあちこちで囀る。時折、アカハラの囀りも聞こえる。昨日聞いたクロツグミは残念ながら聞こえない。

まだかなぁ、まだかなぁ、と思っていたら、チチョチチョビィーと懐かしい囀りが聞こえてきた。センダイムシクイだ。今年初めての囀りを聞く。これで、今日のバードウォッチングならぬリスニングはOKだ。チチョチチョビィーを何度も聞いているうちに、左手の湧き水がでる小川のそばの笹薮から、虫の声のような鳴き声が聞こえてきた。ヤブサメだ!囀りというよりは地鳴きのような地味な声。姿はめったに見られない。センダイムシクイもうっそうとしげる常緑樹の緑の天辺付近を伝い飛びながら囀っているようで、双眼鏡で拝むことは出来なかった。

昨年は何度か目にする機会があったが、ウグイスにそっくりである。ヤブサメもウグイスの仲間でそっくりさんだ。私のような素人では見分けが付かないという。囀りでかろうじて判別できるくらいだ。 詳しくは昨年8月14日のブログ参照。

http://birds-eat-bookworm.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_3192.html

ヤブサメはたとえば、以下を参照。

http://nwbc.jp/torizukan/24yabusame.html

期待のオオルリ、キビタキには会えなかった。しかし、この後、エナガの巣立ち雛に遭遇。親鳥の給餌を受けていたが、地上から数メートルの緑の茂みの小さな枝に雛たちがぴったりと寄り添っている姿はほほえましく、1時間余計に付き合ってしまった。何羽いるのか良く分からなかった。最初は5羽かなぁ、と思っていたがじっくり観察しながら数えると、何と8羽もいた。皆、親鳥より大きく丸々と太っていて、嘴の周りはまだ黄色い。インターネットで見つけたこんな写真の感じだった。

生憎、空模様が怪しくなって来て、9時半すぎに帰路に着く。4時間ちかく雑木林をほっつきあるいてしまった。帰り道、道端の雑草(オオイヌノフグリ、ホトケノザ、西洋タンポポ、関東タンポポ、ナズナ、スギナ、シロツメクサ、ヒメジオンなどなど)や、蝶々(モンシロチョウ、モンキチョウ、ヤマトシジミ、ベニシジミなど)と戯れながら10時過ぎに帰宅。もちろん、目はキラキラ、心は空っぽで。

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2007年2月 8日 (木)

身近な生物たち その(1) ヤモリ Gecko(英語) 壁虎(中国語)

爬虫類が嫌いな人は多い。蛇、カエル、ヤモリ、トカゲ、カメレオン、イグアナなど。見るだけで鳥肌が立つという人もいる。生理的なものだから、嫌いな物は嫌い、と言われれば仕方がない。

確かに、蛇は私も、あまり好きではない。野山を歩いたり、田圃、畑で突然、出会あったりすると、ぎょっとしてしまう。子供の頃、ガキ大将たちが集まって遊んでいた空き地に現れたアオダイショウを、皆で血祭りにあげたことを今も鮮明に覚えている。

テレビ6チャンネルで放映されている「動物天国」はよく見る番組だが、時折登場する我らが爬虫類博士「千石先生」(この先生、爬虫類好きが高じたのか、顔が爬虫類にそっくりだと思いませんか?)のプログラムは大好きで欠かさずに見るようにしている。 

また、ケーブルテレビで放送されるナショナル・ジオグラフィックスを一時、よく見ていたが、アフリカはナミビア砂漠に生息する「何とかトカゲ」の生態をよくもあそこまで観察してドキュメント番組を作ったものだと感心しつつ、この世には、何と美しいトカゲ類が、かくも過酷な自然のなかで、たくましく生きているのだろうか、と感心したりしたこともあった。

オーストラリアのゴールドコーストに滞在した時、招待を受けたあるデラックスホテルで、朝食前に朝散歩していたら、美しく刈り取られた緑豊かな芝の上に、恐竜よろしく、周りを威嚇しながら屹立・睥睨していた一匹の大きなトカゲ類に出会ったこともある。近くにはMagpieという日本でいうカササギの仲間が、獲物をねらっていた。

トカゲ類の顔を見ていると、大昔滅んでしまった巨大恐竜を彷彿とさせる趣がある。その連想は、実は、おなじ爬虫類から進化して鳥類となった野鳥たち全般にも言えるだろう。卵から孵ったばかりの雛の姿だが、どことなく、トカゲに似た趣がある。野鳥好きだから、同じ祖先をもつトカゲ類に妙に親近感を感じるのだろうか?

そういうわけで、蛇はまだ苦手だが、ヤモリとかトカゲは、実は、なかなか可愛い動物だと思うようになった。特に、ヤモリには、特別の思い出がある。 1年半前、それまで6年間住んでいた千葉のアパートを引き払って田舎に戻ってきたのだが、引っ越しの荷造りを2週間掛けて準備したのは、2005年の10月半ばのこと。

静まりかえったある夜中、キッチン・ルームで、ある程度の荷造りが終わって、汗をぬぐいながらほっと一休みしていた折り、ふと、窓を見やると、ヤモリがぺたりと白のレースのカーテンに張り付いていたのだった。その「ちょこんと、じっと張り付いている姿」が何故だかわからないが、愛嬌があって、にっこり微笑んでしまった。

もっと大きいものと思っていたが、手のひらに載せて見るとお釣りが来るくらい小さかった。手でそっと捕まえるとキュッという声を出したりしてなかなか可愛いのだ。ボールの器に入れて逃げられないようにして、しばらく動き回る様子を観察してみた。動かずじっとしていることが多いのだが、例えば、非常に小さい手足だが、実に精妙に、かわいらしく出来ているのには、とても感心してしまった。造化の妙である。

家を引き払ったのはその2週間後だったが、徐々に日常生活用品が整理されて段ボールに詰め込まれ、積み上げられていく中で、家の中は殺風景になるばかりだったが、このヤモリは、時折ガラス窓に張り付いていたり、寝室に使っていた和室の枕元に積み上げていた本の置き台の縁にひょっこり現れたり、私を喜ばせてくれた。その都度、作業を中断しては、しげしげとこのヤモリを眺めたりした。そして、すっかり惚れ込んでしまった自分に、気づいたのだった。

引っ越しの当日、最後に、このヤモリ君に挨拶をしようと期待しながら、キレイに部屋を掃除したのだが、ヤモリは、残念ながら姿を現してくれなかった。ヤモリは夜行性らしい。今頃、どうしているだろうか?ヒヨドリに食われてしまったか?野良猫に襲われて命を落としたか?それともしぶとくあのアパートの中で、次の住人とよろしく共生しているのだろうか? 私の人生でヤモリをはっきりとこの目で確認して、現実の存在を認めたのは、あの時が初めてだった。そして、その後は、新しいヤモリと何故か出会いがないのは何とも寂しい思いがする。

ヤモリは可愛いです→

http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Shiro/9873/index.html